ある日の台北日記2024その1(4)好きな食べ物を探して

4月7日(日)好きな食べ物を探して

今日こそは休養日とした。それでも腹は減るので、昼に食べ物を探す。私は本来一体何が食べたいのだろうか、と考えながら歩くのだが、思い当たらない。弁当屋などは閉まっているので困る。見付けたのは広東系の店。そこで三宝飯を注文する。これでスープが美味しければいいのにな、と思うが、香港と比較してはいけない。

夕方また食べ物を探すも、見つからない。その時突然肉圓を思い出す。急にどうしても食べたくなり、ネット検索すると、何とか一軒見つかった。そこまで歩いて行くと、とても狭い店で、お客同士がかなり避けないと通れない。肉圓1個では足りないかと思い、2個注文すると多過ぎた。多いというより、味が同じなので単調過ぎる。それでも久しぶりに食べられて満足する。

4月8日(月)好きな食べ物を探して2

今朝もまたフラフラと歩く。立派なサンドイッチを出す店に行きたかったが、お客が多かったので断念。その先を歩いて行くと、鶏肉飯の文字を見付けて、入ってみる。まだ早過ぎてお客はない。定番の鶏肉飯に魯蛋を乗せる。たくあんが美味い。ガチョウの腸スープも旨い。そして揚げ豆腐がいい。台湾らしい、気分の良いブランチとなる。

夕方また出掛ける。今日は東京から戻ったばかりのTさんと再会した。場所は飲茶レストラン。点心ばかりかと思っていたら、色々なメニューがあり、ちょっと驚く。更に6時前は客もまばらだったが、帰る頃には席待ちの人々が何人もいた。こういう店が実は重宝されるのだと分かる。この店のすぐ近くには天仁銘茶がある。ここは1990年頃、盛んに高山茶を売っていた店で何とも懐かしい。

4月9日(火)大稲埕へ

今日はMRTで大橋頭へ向かった。1年ぶりに大稲埕を歩く。駅を出てから慈聖宮へ寄る。ここには20軒ほどの屋台が並んでいる。大稲埕に何度も来ているのに、もう何十年も来ていなかった場所。食事の約束が無ければ、是非何か食べたかった。宮の中を見学して、ちょっとお参りだけ。ここは大稲埕の茶商なども商売繁盛を願って参っただろうか。

以前コロナ中にオンラインで何度か会った、しかしリアルには会ったことがなかったMさんと待ち合わせてご飯を食べた。ご主人の仕事の関係で中国や香港など、色々な場所に住んだ経験があり、その中でお茶を勉強してきたという。美味しいご飯を食べながら、お茶好きさんとお話しするのは楽しい。

折角なので大稲埕を散歩する。Google検索で『李春生邸宅跡』が出てきたので、そこへ行ってみたが、マンションが建っているだけ。ただその入り口にコロナ前に開催された李春生関連のイベントポスターが貼られていたので、何らかの関連はあるようだ。後で聞いてみると、そこは一族の一人の住居らしい。

そのマンションの横には立派な教会が建っており、社会科見学の小学生が見学に来ている。長老教会と書かれており、1915年に李春生などが寄付して建てられたらしい。礼拝堂という文字は李の揮毫とか。大稲埕の港からここまでの広大な敷地が、李家の物だったということだろう。あまりの広さに驚嘆する。

その後Mさんが知っているお茶屋に入る。私は初めてだったが、何と先方は『顔を見たことがある』というから驚いた。よく聞いてみると、トミーが講座で歴史の話をする時に使う写真に私も一緒に写っているかららしい。確かに以前も何人かから同じことを言われて、恥ずかしかったが、一方でちょっと嬉しい気持ちにもなる。このお店は完全な問屋さんだと思うのだが、その商標が美しい。聞けば、何とお爺さんが描いた絵を使っているという。多彩な人がいるものだ。

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