ある日の台北日記2024その1(3)全祥茶荘と台湾図書館

何とあたりが暗くなってしまった。話過ぎて腹が減る。昨年行った店に入り、ミャンマーブッフェを楽しむ。ミャンマー料理を適当に選んでご飯と食べるのは、チェンマイでも良くやっており、安くてうまい。しかしそこでも食べるより話すのがメインとなる。結局解散したのは夜の9時を過ぎていた。実に楽しい一日で、地震のことなど忘れていたが、やはり余震は夜中にやってきた。

4月5日(金)全祥茶荘へ

ああ、よく眠れない。大体夜中2時頃に震度2₋3の揺れが来て、起きてしまう。それでも何とか再度寝ると、1時間以内にまた揺れる。私は恐らく他人より地震に敏感なので、これはかなり辛い。朝までウトウトして起き上がるから、明らかに寝不足になっている。従来朝飯は食べないのだが、何となく落ち着かずに、今日もサンドイッチを頬張ることになる。

先日知り合いから『台湾白茶の歴史』に関して問い合わせがあった。1960年代香港の白茶市場で台湾白茶がかなりの量を占めていたという、衝撃的な内容で、本当なのだろうかと調査を始めた。大家に話すと、すぐにやってきて、仮説を述べてくれた。更に最近作られた台湾白茶を持ってきてくれたが、その値段の高さには驚くしかない。こんな物が70年前に輸出されていたとは到底思えない。

午後フラフラと歩きだす。途中に行列が出来ているハンバーガー屋があった。今日も祝日だと知る。SOGOまで歩いて行くと、その手前に『美登利寿司』があるではないか。昨年梅が丘でご馳走になった、超人気店が、既に台北にも出てきているのか。円安もあってか、当然ながら価格は高い。

5年ぶりに全祥を訪ねた。林さんは相変わらず軽快な動きをしているが、話を聞こうとするとお客がやってきて忙しい。客層は比較的上品なご婦人方で、『あなたも一緒に試飲しましょう』などと世話を焼いてくれる。私が日本人と分かると、能登地震の話などを始めるのには驚く。『今回の地震は大したことはない。義援金は有難いが、能登に回して欲しい』などといわれると、返す言葉が無い。夕方いつも行く餃子屋で、水餃子と焼き餃子を食べる。

4月6日(土)台湾図書館

土曜日なので何となく疲れを取ろうとしたが、なかなか休まらない。昼前に大腸麺線を食べに出る。これを食べると元気が出る。そのままの勢いでMRTに乗り、永安市場まで行ってしまった。ここには行きつけの台湾図書館がある。日本時代の新聞記事をここで検索して、大いに参考にしている。

ところが図書館は開いていたのだが、何と私が目指す6階は閉鎖されていた。地震による破損らしい。今回の地震で私が被った初めての実害だろうか。一応4月15日にはリオープンになると書かれていたので、大人しく引き上げることにした。しかし私の調べ物は本当にできるようになるのか、ちょっと心配だ。

ただ帰るのも何なので、近くにあるユニクロを探して向かう。歩いて1㎞ちょっと、ショッピングモール内にユニクロはあった。どこでもあるので便利だ。ただその品ぞろえは日本とはかなり違っており、私が買いたかった半袖シャツはいいのが無くて断念した。東京では、まだ半袖は売っておらず、台湾ならばと、思ったのだが、趣味はかなり異なるようだ。価格も高い。帰りに近所で牛肉麺を食べて憂さを晴らす。

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