ある日のバンコック日記2020(19)自粛の流れが

3月7日(土)再会

昨日も1日炎天下のバンコックを歩き回り、かなり疲れた。ただあるミッションに目途がついたのは良かった。タイも徐々に真夏が近づいてきている。だが、既に来月予定されているソンクラーンの休みも取り消されるらしい。タイのコロナ緊迫感は高まってきているが、日本では学校だけが休校になっており、北海道だけが緊急事態だと言い始めている。

夕方、ブラタモリを見る。この番組、マニアックだとの評判をいつも聞いていたが、ほとんど見たことはなかった。見る機会がなかったというべきだろう。だが見てみると何ともためになることが多い。現在のアシスタント、林田アナはアナウンサーっぽくないなと思っていたら、芸大でピアノを専攻していたというからちょっと驚く。NHKも多彩な人材の採用を進めている。

今日は、甲賀と信楽がテーマ。信楽焼は以前工房を訪ねたこともあり、親近感があるが、最近は朝ドラで有名になっている。この朝ドラ、妙に抑揚がなく、面白いとは言い難いが一応見てはいる。陶芸家というのは本当に難しい仕事だと思う。番組ではお茶壺道中の説明などもしている。

ブラタモリを見終わった頃、部屋を出た。既に辺りは暗くなりかけている。バスでプラカノーンに向かっていく。まあどのバスに乗ってもラマ4通りを走って行けば、プラカノーンに着くので安心だ。ただバスは意外と混んでおり、皆マスク装着になっており、空いている車両を探す。エアコンバスの方が料金が高いので空きがある。

間違って少し前で降りてしまった。歩いてみると、大きな宗氏廟が見えたり、漢字の看板があったりと興味深い。やはりこの辺まで華人がメインストリートを占めていたわけだ。スクンビットまで出たが、道を渡るところがない。仕方なくBTSの駅を上下して向こう側へ降りた。それからGoogleで調べた通りに歩いて行ったが、またしても店が見つからない。有名な沖縄料理屋の横のはずだが。実はそのお店、7時開店だったが、まだ準備中で、やっていると分からず通り過ぎてしまっていた。

その店は日本人が経営しており、食堂というよりは、おしゃれない居酒屋という雰囲気だった。先週勉強会で知り合ったIさんと歴史談義をしようと声を掛けたのだが、何と主催者のY先生も一緒にやってきたので驚いた。何しろY先生を紹介されてから、わずか1週間ちょっと4回目の遭遇とは。普通ではあり得ないことだろう。Iさんは先日の勉強会参加者の中で圧倒的に若く、Y先生の助手的役割を担っていた。

Iさんはベビーカーを押している。お子さんをお店の人やお客さんがあやしてくれている間に、少し歴史談義をした。タイや東南アジアの歴史、そしてY先生が語る昭和の歴史。そこへタイ人女性がサッとやってきて席に着く。Iさんの奥さんだった。食事は何と隣から出前を取れるというので、和食となった。これは非常に便利だが、このお店としてはどうなのだろうか。店主は沖縄出身とのことだったが。

結局殆ど何も話していない、と思っていたが、気が付くと3時間もここにいた。店はいつの間にか満員になり、日本人の若者たちが酔っ払って大声で騒いでいた。コロナウイルスなど、どこ吹く風と言った感じだった。タイの緊張感とは裏腹に、ここは完全に日本だった。

3月8日(日)マラソン+無観客相撲

昨晩珍しく遅くに帰ったのだが、今朝は早起きした。マラソンの男女最終選考レースだった。女子の名古屋ウイメンズは元々中継を見られないので、速報を見て過ごす。男子のびわこは、NHKで中継があるのだが、なぜか30分くらいズレている録画。両方ともに気になるので、スマホで経過を追う。

男子の方は記録も低調で、途中から見るのを辞めて、後でNHKを追うことにした。女子はワコールの一山が快走。何と1月に松田が出した記録をあっさり抜いてしまい、代表に内定した。それにしても、見ている側からすれば面白いレース内容だったが、代表落ちした松田瑞生の心境はあまりにも悲しい。しかも男子ほどではないが、代表になっても本番でメダルの期待とは言いにくいタイムでもある。まあそもそもオリンピックは延期か中止か。そろそろはっきりしてもらいたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です