バンコックの茶商を訪ねて2018(4)スラッターニーへ

10月15日(月)
スラッターニーへ

翌日は一応体調も回復し、定例のYさんとの珈琲でスタートできた。昼前にタクシーでまたドムアン空港に向かう。もうすぐ着いてしまうことには慣れてしまったが、それでも早めに着いてしまう。今日は初めて乗るライオンエア。勝手が分からず戸惑うが、まあ国内線の旅、問題はない。

 

スラッターニーという全く未知の街へ行く。そのワクワク感は良い。荷物検査を越えるとまだ時間があった。ふと見ると、何とラーメンの一風堂が店を出しているではないか。今日はご飯を食べていなかったので、思わずラーメンと餃子を頬張る。6月に福岡本店に食べに行ったが、味はほぼ同じで料金はこちらの方が若干安い。素晴らしい。

 

ライオンエアは特に問題はなかったが、何だかちょっと運転が荒い?ような気がした。着陸時の衝撃は結構あった。後日インドネシアで飛行機が墜落するなど、懸念がある。サービスは1時間のフライトではよく分からなかった。ああ、とにかく無事に着いたのは祝着至極だ。

 

スラッターニー、この街を訪れることを選んだ理由は特に何もない。ただ南部はハジャイに行ったことがあり、今回の日程上、バンコックに戻れる場所として一番南の街だったというだけだ。勿論何をする必要もない。見るべきものも知らない。こんな旅が最近は好きなのだ。

 

空港は地方らしく小さい。荷物もすぐに出てくる。さて、街にはどうやって行くのか。シャトルバスがあるというので、乗ってみることにした。100バーツ、これは異常に高い。タイの地方都市の空港関連の交通は本当に不便だ。わざと不便にしている利権があるのだろうが、もうそういう時代ではない。バスが出来たのも最近のことだという。

 

バスは満員になるまで出発しなかった。というよりフライトが少ないので、乗りたい人全員を収容したのかもしれない。バスは郊外の舗装道路を走り、20分ぐらいで街に入った。一体どこで降りるのが良いのかも分からず、周囲をキョロキョロしていたら、大きな通りの角にきれいなお堂が見えたので、そこで降りた。

 

そこからなぜか川沿いを歩かずに街中に切り込んだ。華人の雰囲気が満ちている。少し歩くと、ちょっと雰囲気の良い宿を見つけた。新しくオープンしたとかで、プロモーションしており、安くて、広くて、きれいなホテルに泊まることができた。机はあるかと聞くと、何と部屋には小さな書斎スペースまである。これも何かのお導きだろう。朝食はないが、ロビーには常に飲み物とクッキーが用意されていて、快適そうだった。

 

取り敢えずバスターミナルを目指して歩き始めた。すぐに川沿いに出た。この辺が最初に栄えた場所なのだろう。川の風景がやけにきれいだ。福建系の寺があり、やはりタイ南部の華人は福建系が中心なのだと確認した。それからさらに別の寺では、炎が上がり、華人のお祭りが行われていた。それはこの街の中心は華人だと言わんばかりの目立ちぶりだった。

その付近にバスターミナルがあったので、この次に行く予定のチュムポーン行きのバスを探したが、見付からなかった。ターミナルの外のバス会社にも問い合わせたが、バンコック行などはあっても、途中のチュムポーン行きはないと言われる。どうなっているのだろうか。唯一あったのは350バーツもするミニバスだけ。どうするかは明日考えようと思う。

 

歩いていると夜市があった。働いている人にお年寄りが多いことが少し気になった。やはり若者は都会に行ってしまったのだろうか。体調はかなり回復していたが、食べ物には気を付けようと思い、近所で麺を食べて夕飯とした。家族でやっている小さな屋台なのだが、何となくほのぼのとした。美味しく食べられたので、体調は大丈夫ではないだろうか。ホテルのロビーでコーヒーを飲んでみたが、蚊が凄くて、すぐに退散した。

 

 

10月16日(火)
スラッターニー散策

朝、1階でインスタントコーヒーとクッキー、そしてバナナを食べた。朝飯はこれで十分だ。そのまま街の散歩に出た。昨日バスを降りたお堂に行ってみようと思ったが、まずは橋を越えて向こう岸に渡ってみる。歩いていくとのどかな風景が広がり、このまま歩いて行っても、街からどんどん離れてしまうので引き返した。

 

橋のすぐ近くには、また別の橋があり、川に沿って小さな島があった。そこはきれいに整備された公園になっており、タイの田舎町とは思えない優雅なスペースを構成していた。コ・ランプパークという名前らしい。人は殆どいないが、地元の老人がのどかに散歩している。

 

もう一度橋を渡り、白亜のきれいなお堂を見学する。ちょうど数人が懸命に掃除をしている、恐らくこれから誰か偉い人が参拝に訪れると言った雰囲気に満ち満ちていた。このお堂、チェンライにも似たようなものがあったように思う。文字が読めないので由来などは何も分からないが、見ているだけで幸せな気分になれる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です