タイ巡礼、そして茶旅2017(8)突然ピサヌロークへ

7月18日(火)
なぜかピサヌロークへ

翌朝はゆっくり起きて朝食を食べ、昼前にホテルを出た。結局スコータイへの行き方が分からず、トゥクトゥクを呼んでもらいバスターミナルへ向かう。ところが運ちゃんは途中でスコータイ行きのソンテウがないか、聞き始める。だがやはり昼間はないようだった。仕方なくターミナルまで送ってくれたが、当初の金額+20バーツ出せと言い出す。元々決めた金額があり、その場所まで来ただけなのだが、追加を要求する、さすがにお断りした。

 

さて、ターミナルでスコータイ行きのロットゥを探したが、すぐに出るものはないという。まあ時間があるのでゆっくり行くかと思いながら、フラフラしていると、目の前に大型バス、そこにはピサヌロークという文字が見えた。何となく同じ方向なので、急きょピサヌロークに行ってみることにして、そのバスに乗り込んでしまった。

 

確かにバスはすぐに出発したが、このバスは村々を回るローカルバスだったので、色々な所に停まり、なかなか進まない。まあそれこそ時間はあるので、と余裕を持っていたが、座席が一番後ろでよくないこともあり、途中からさすがにちょっとイライラしてくる。文字が読めない私は、行先の英語だけでバスを判断しないといけないのだ。もっと豪華なバスを探すべきだったと言ってももう遅い。

 

ただいいこともあった。車掌が乗っているのだが、子供や年寄りが乗ってくると、ちゃんと席に誘導し、大きな荷物を抱えた女性などの世話も熱心に焼いている。乗っているうちに寝込んでしまった幼い子を抱っこし続ける母親には、2席空いているところに移動させていた。こういうところがタイのいいところだと思うし、車掌が必要とされる理由だろう。

 

結局3時間近く掛かって、ピサヌロークの街に入った。だがどこで降りてよいかわからない。取り敢えず終点まで行こうと乗っていると、何と郊外まで連れていかれてしまう。そこがバスターミナルだったのだ。急なことで、泊る宿の目星も付けていなかったのがいけなかった。

 

4. ピサヌローク
立派なホテルに泊まり

仕方なくネット検索して出てきたホテルを目指すことにして、バイタクと交渉しようとしたが、仕切り屋のおじさんがいて、彼が差配した。そのホテルまでは2㎞ぐらい離れていたが、炎天下に歩く距離ではない。ピサヌロークは思ったより大きな街で、道も広く、ホテルの前を通り過ぎ、橋の袂でUターンするほどだった。

 

しかしこのホテル、私には立派過ぎた。だがどうも歩いて探す気力が起こらず、フロントに値切り交渉をしてみる。すると『ネットの方が安いから』と言われ、Wi-Fiパスワードをもらって、ネット検索する。結局分ったことは、朝食ナシなら1300バーツ、朝食付きなら1600バーツという違いだけだった。前日の宿が500バーツだったから、奮発して朝食付きにしてみる。部屋へ入ると、確かに1600バーツの部屋だった。非常に清潔でベッドもよく、窓から街が一望できた。何だかちょっと嬉しくなる。後で聞いたところ、日本企業の出張者がよく泊まるホテルらしい。日本なら東横インに泊まる料金だからやはりタイは嬉しい。

 

街歩き
取り敢えず腹が減っていた。外へ出てみたが、すぐには店が見付からない。ちょっと行くと線路がある。これがバンコックとチェンマイを繋いでいる鉄道らしい。その横に店があり、うまそうな豚肉が下がっていた。思わず入って、その豚を指したところ、若者が英語で対応してくれた。しかも日本人と分かるとなぜがとても喜んでくれ、『この豚肉を入れてチャーハンを作ろう、そこに卵も乗せよう』とアドバイスしてくれた。この炒飯、滅茶苦茶うまかった。出来ればもう一度食べたい。この豚肉、かなり念入りに焙っているらしい。てっきり中国系かと思ったが、聞いてみると『中国は嫌いだ』と英語で答えていた。

 

ホテルの先の方に寺が見えたので行ってみる。川沿いのワット・ナンパヤーという寺だった。とてもすっきりした仏像が安置されており、暑さもあって、長い時間座り込んだ。外へ出ると、屋根の下でお坊さんが講義をしていた。話しているのは若い坊さん、聞いているのは相当の年配者。どうやら在家が一時的に出家して修行しているようだ。私も修行してみたいように思ったが、この暑さには耐えられそうもない。

 

もう一つ、もっと大きな寺があった。ワット・プラスリラッタナーというお寺。こちらにはここピサヌロークを治めた王の奮戦ぶりが描かれた絵画が飾られていた。仏塔も見える。本堂には大勢いの信者が集まっており、エアコンが効いているので、皆座り込んでおしゃべりしている。寺の機能として、皆が集まる場所、というのもあるかと思う。私も又ここでかなり座り込んでいた。だんだんお寺で座っていることに快感?を覚えるようになってきた。なぜだろうか。

 

夕方までホテルでゆっくり休んだ。ここでも雨が降っていた。少し止んだのを見計らって、街を歩く。まずは駅に向かった。明日ランプーンへ行くことになったのだが、列車でも行けるのではないかと思い、偵察に出た。だがどう見ても列車が沢山走ってようには見えない。ただ面白いと思ったのは、鉄道駅を中心に街が発展していること。タイで初めて見るケースだと思う。

 

川沿いまで歩いて行き、観光客が行くような市場へ出た。お客は多くなかったが、川風に吹かれながら、焼きそばを食べた。これはこれで風情があった。暗くなると本当に街は暗い。きれいな仏塔があったが、写真が写らないほど。何とか宿に辿り着くのがやっとだった。

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