下田紅茶旅2015(1)地紅茶サミットで下田へ

《下田紅茶旅2015》  2015年11月28-29日

 

最近静岡に行く機会が増えている。静岡市内の他、牧之原、川根、梅ヶ島、清水など、今年は既に4回も行っているようだ。静岡県茶業会議所の雑誌『月刊茶』の連載が始まったこともあるかもしれない。まあ、日本茶の中心地は静岡だから、当然といえば当然かもしれないが、やはり何といっても静岡は広い。まだまだ行くべきところはいくらでもある感じだ。

 

そんな中、『全国地紅茶サミット』が下田で開かれるという話を聞いた。地紅茶、和紅茶など、最近日本各地を巡っていると、紅茶製造の話がとても多いので、ちょっと興味が湧いてくる。ちょうどその時期に予定していた旅が延期になり、日程的に行けると分かったので、ちょっと覗いてみようと思い立つ。下田は本当に初めて行く場所であり、幕末の吉田松陰やハリスなど、歴史的なことも色々と思い出され、折角なので1泊でトライすることにした。

 

11月28日(土)

下田まで

いつものように小田急線の急行で小田原へ出て、そこからJRに乗って、熱海で乗り替え。東京から踊り子号なら乗り換えなしで行けるというのに、相変わらずかなりの時間をかけた、ブラブラした旅となる。少し早いが腹が減る。熱海駅の下田行き列車のホームにあった駅そばに入る。こんな時間なのにお客が入り替わり立ち代わりやってくるのは意外だった。

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かき揚げうどんを注文し、待っていると、かき揚げ蕎麦が出てきた。私のではない、というと、次の注文者に蕎麦を出すが、彼もうどんだった。おばさんが不貞腐れて『エー』と声を出したので、その男性は『じゃあ、俺が食うよ』と救いの手を差し出したが、『いいよ、もう』と言って作ったばかりのかき揚げ蕎麦を流しに放り投げてしまった。そしてそれから一言も声を発せずに私と彼に作り直したうどんを差し出した。何とも後味の悪いし、居心地も悪い。こんなに気分の悪い思いをしたのは実に久しぶりだった。おばさん、虫の居所でも悪かったのか。

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熱海から伊東まではJR線、そして下田までは伊豆急行という不思議な連結になっていた。川奈といえば、有名なゴルフ場があるな。河津といえば、桜がきれいだと聞いたことがあるな、など、初めて巡る鉄道の旅は思ったより楽しかった。山が見えるかと思うと、海が見えてくる。これをゆっくりと走っていくのだから、急行などよりも各停の旅が似合っている。

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途中伊豆高原駅で6両だった列車の3両が切り離され、前3両へ移動を余儀なくされる。この列車、勿論観光客も乗っているが、地元の人のちょっとした移動にも使われている。今日は土曜日なので、買い物などにいくのだろうか。この辺に住んでゆったり余生を送る、きっと悪くない。

 

1時間半ほど列車に揺られ、12時過ぎに下田駅に着いた。改札口は関所になっていた。今日は宿を予約していたが、駅前にあるのですぐに分かるだろうとタカを括っていたが、すぐには見付からず、周囲をウロウロしてしまう。最終的に観光案内所に聞くと、駅の裏側だと分かる。ホームのすぐ脇、電車がよく見える位置にその古びたビジネスホテルは建っていた。鉄道オタクなら喜ぶロケーションだろうか。ご主人がいたので、荷物を預かってもらい、出発する。日本ではどこでもチェックインは3時以降だ。もう慣れたよ、その習慣。

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地紅茶サミット1日目

『全国地紅茶サミット』という看板が出ていた。市民文化会館は、駅前の道を歩いて5分ぐらいのところにあった。すぐ近くになぜか坂本龍馬の像があり、また唐人お吉の記念館があった。そちらに興味があり、歩いていくと、ちょうど佐賀の紅茶屋さん、Oさんが向こうからやってきた。Oさんには昨年の九州茶旅でお世話になり、そして今年は佐賀のお店を訪問しており、既に顔なじみだった。今朝佐賀を出てきたのだという。東京から来た私と到着時間はそう変わらない。

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そのままOさんに付いて会場入り。主催者の方に挨拶をして、通路を通ると、そこには地元のお菓子を売る店、そしてなぜか歌を歌っている人がいた。このようなイベントを地域で盛り上げているようだ。そういえば、会場外にもブースが出ていて、紅茶とは関係ない食べ物などを売っていた。

 

奥のホールへ行く。入場料800円を払うと、お茶を飲むカップと、パウンドケーキの入った袋を手渡される。このカップで紅茶の試飲を行うようである。中では全国各地から紅茶作りをしている人々がブースを出して、詰め掛けた紅茶専門家・紅茶ファンにお茶の説明をしながら、試飲を勧めていた。取り敢えず敬意を表して地元下田紅茶のブースへ行ってみた。

 

下田で紅茶が作られていることをはじめて知ったのだが、そのお茶のネーミングがすごい。開国下田紅茶『ペリーティー』。そしてハーブを使った『ハリスティー』、りんごチップを混ぜた『プチャーチンティー』。そして夏みかんチップを混ぜた『しょういんティー』にはもう驚くしかない。それにしてもペリーやハリスがお茶と関係があったのだろうか?何も知らない私の疑問!

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