北限のお茶を訪ねて2015(5)フェリーで佐渡へ渡る

10月17日(土)

4.佐渡

佐渡へ

朝早く起きて朝食を食べる。今日は団体さんの利用があるので込み合うとのことだったが、特に人はいなかった。既に食べて出て行ってしまったのだろう。日本の団体行動は実に素晴らしい。今日も朝食をモリモリ食べた。どう見ても昨日から食べ過ぎなのだが、米が美味しいせいか、いくらでも入ってしまう。

 

そして宿をチェックアウトして、新潟駅へ。駅から佐渡汽船の港までバスが出ていると聞いたので、行ってみる。バスターミナルには時刻表の時間より早く既にバスが来ていた。今日は土曜日で佐渡へ行く人が多いのか、臨時便のようだ。私は佐渡行きのフェリーチケットすら取っていない。大丈夫だろうか?ちょっと不安になる。バスは満員の乗客を乗せ、港へ向かった。

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15分ほどで港に着くと、すぐに切符売り場へ向かう。佐渡へ行くフェリーはジェットホイールとカーフェリーの2つがあった。思わず一番安いの、というと、カーフェリーの2等を売ってくれた。それでも片道2380円。これがジェットホイールなら6390円だから大違いだ。カーフェリーは9:25発で11:55着と2時間半かかるが、ジェットホイールは1時間で着いてしまう。まあ、暇な旅だから、適当に行こう。

 

すでに多くの乗船客が乗船を待って並んでいた。しかもその多くが観光客とはとても思えない黒っぽい服を着ている。何か島で大きな葬儀か法要でもあるのだろうか。フェリーはかなりの大型船。カーフェリーだから当然か。

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船内に入ると、2等は座席と床の2つがあった。私は座席に座ったが、慣れている人々は毛布などを持ち込み、さっさと床で寝転がっている。私も帰りは寝転がろうと思う。今日も天気が良く、外の風に吹かれながら、眺めを楽しんでいる人もいた。中には屋上で、海燕?に餌をやる人の姿も。船内には簡単な食堂から、ゲームセンターまである。見学しながら過ごす。

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定刻に両津港に到着した。さてこれからどうするか。観光案内所に行ってみたが、あまり役には立たなかった。取り敢えず地図をもらい、真ん中の街まで行けば何とかなるだろうと思い、2日間乗り放題2000円のバスチケットを買おうとしたが、よく分からないから、バスの窓口へ行けと言われる。窓口では2000円のものはもう売っていない、今は2500円だという。

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貰ったパンフに書かれた内容と違うことは日本国内で何度か経験しているが、このようなことは速やかに改訂してほしい。よく見ると2500円のその券には500円のクーポンが付いており、買い物ができるとなっていたが、佐渡金山の入場料には使えないとのことで、結局その分損をしてしまった。地元の事情は良く分かるが、それならもっと買い物しやすい環境が欲しい。

 

宿捜し

ともかく両津から佐和多へ行くバスを待つとすぐにやってきた。だがバスの乗客は少ない。先ほどの団体を含めて、基本的に観光客はツアーバスに乗るのだろう。私のような路線バスに乗る者は観光客ではないのだろうか。佐和田までの40分、民家はそれなりにあったが、田んぼが多い。

 

佐和田のバス停で下りたが、何とも寂しい街だった。貰った観光案内に出ていた宿へ行ってみようかと思ったが、バス待合室の横に旅行会社があったので、そこで聞いてみる。伊勢屋という旅館なら、素泊まり5000円だという。他は食事が付いてもっと高い。なんとなくいい感じだったので、そこで予約して言われた通り歩いていくと10分ほどで伊勢屋に着いた。

 

伊勢屋の建物は私の想像した旅館にイメージ通りだったが、連れて行かれたのはそこから3分ほど離れたワンルームアパートの一室だった。素泊まり1名の場合、伊勢屋がやっているアパートに入れるらしい。これは何とも面白い。宿の女将によれば、ここは温泉もない場所で近年観光客の泊りは少ないが、ビジネスで来る出張者が比較的多いため、長期滞在もできる、このような形をとっているという。

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確かにこのワンルームで、キッチンもあり、バストイレももちろんあり、部屋も新しく、Wi-Fiも完備され、ベッドもフカフカしていて、妙に居心地が良い。言わなければ掃除に来ないので、全く独立して泊ることができる。面白いコンセプトだ。地方都市ではアパートの空いている部屋も多いと聞く。このような形態にして外国人に貸し出すのも1つの案かもしれない。

 

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