ダラダラ佐賀まで茶旅2015(6)広島でカンボジア料理

宿を探す

ちょっと怒りながら、駅を出る。今日は知り合いの家に泊めてもらうつもりなのだが、明日の活動を考えて、明日の夜の宿を駅近くに取り、そこに荷物を預けようという作戦に出たのだ。だが、行けども、行けどもホテルがない。どうもおかしいと思い、再度地図を見ると、何と全く反対の方角に歩いているではないか。長時間電車に乗った疲れか、先ほどの怒りか。やはり冷静さは重要だな。日が沈んでいく広島の街、川があり、静かに夕暮れの風景が広がっている。これはなかなか美しい。

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何とかホテルにたどり着き、事情を話して、荷物を預ける。料金も高くないビジネスホテルだが、フロントの女性はにこやかに応じてくれた。この辺の対応は実にいい。ホテルを後にして歩きだす。本来路面電車に乗れば直ぐに行けるらしいのだが、折角なので、少し街を見てみようと思う。既に暗くなった道を歩く。方向を間違えないように市内中心の三越を目指す。そのすぐ近くにカンボジア料理屋さんがあるというのだが、見付かるのだろうか。

 

広島にカンボジア料理、というだけで何となくワクワクしてしまう。それにしても初めての広島で最初に食べるのがカンボジア料理、というのは変わっている、と言われても仕方がない。が、それもまたご縁だから仕方がない。三越は直ぐに見つかったが、お店はなかなか見つからない。スマホを持っているのに役に立たない。仕方なくアヤさんに電話して何とか辿り着く。

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広島のカンボジア料理

ミリア・アンコールというその店は、繁華街の一角にあるビルの2階にあった。店内に入ると、右側にはテーブル席もあるようだが、カウンター席がズラッと並んでいるのが印象的。そしてカウンターには実に懐かしいサナちゃんが座っていた。サナちゃんとお母さんのアヤさんとは、昨年12月のカンボジアのアンコールワット視察ツアーで一緒になっていた。それから1年近くが過ぎたが、サナちゃんはかなりお話ができるようになっていて驚く。

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アヤさんのご主人、サルーンさんがカウンターの向こうから微笑みかけてきた。カンボジアのシェムリアップ郊外の出身。5年前にアヤさんと結婚して来日。3年前にこの店を開く。初めは別の場所で開店したが、立地の良い今の場所に移転。4年半前、私が会社を辞める前、サラリーマン時代最後の旅をした時、弟のサレンを紹介してもらい、シェムリアップで彼のトゥクトゥクに乗って街歩きをして、楽しく過ごした。その時から、お兄さんが広島にいることは聞いていたが、一度も会ったことがなかったので、ようやく念願が叶ってうれしい。

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料理は空芯菜炒めやカンボジアの甘めのカレーが登場して、懐かしい。イカの炒め物や春雨サラダも出てくる。サナちゃんも結構沢山食べている。やはり美味しいのだろう。カンボジアの香辛料などは日本ではなかなか手に入らないらしい。今度運んできてあげたいと思う。カンボジアのビールは輸入するとかなり高くなり、他のアジアのビールで代用している。

 

カンボジア人宅に泊まる

段々お客が増えてきたので、食事が終わるとお店を出た。今晩はサルーンさんとアヤさんが最近建てた家に泊めてもらうことになっていた。サルーンさんはお店があるので、アヤさん、サナちゃんと3人で、バスに乗って行く。広島市内には路面電車はあるが、市内交通はバスが主流らしい。

 

バスは直ぐにやって来て、15分ぐらい乗って住宅街で降りた。バス停からちょっと道を入るとそこに戸建ての家があった。中に入ると、木の感じが良い、新築という感じの真新しい家がある。2階にはカンボジアのでよく見掛けるハンモックがかかり、ブランコまである。サナちゃんが喜んで乗って遊ぶ。とても楽しそうな家だった。私は1階の和室に泊めてもらった。サナちゃんたちはもう遅いので早々に2階で寝てしまう。私も特にやることがなく、疲れもあってあっという間に眠りに着く。

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9月13日(日)

翌朝は6時台に起きる。8時に広島駅で待ち合わせがあり、バスの時間を考えると、早めに行くのが良いとの判断があり、7時過ぎにはアヤさんの家を後にした。サナちゃんはまだ寝ており、お別れできなかった。残念。バス停に行くと、ちょうどバスが来たので乗ったのだが、乗客はいなかった。何とこのバスは教習車、運転手の後ろに教官がいたのだ。ちょっと驚き。

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日曜日で車の少ない道、バスは20分もかからずに広島駅に着いてしまった。待ち合わせ時間に間があったので、不要な荷物を、またホテルに持っていき、追加で預かってもらった。コインロッカーを使ってもお金がかかるし、これは結構助かった。ベースキャンプがあるのは嬉しい。

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