ミャンマー紀行2003(19)カロウホテルとシャンヌードル

8月22日(金)

(10)ガロウホテルとシャンヌードル

昨夜はすっかり遅くなってしまい、少し疲れ気味となり、眠りも浅くなっていた。翌朝散歩でもしようと思い、ホテルを出ようとすると、朝食が用意されているという。聞いていなかった。TAMが朝食はヘーホー空港でヌードルを食べると言っていたので、申し訳ないが断る。

 

TAMが来る前に朝の散策に出てみた。ガロウの町は小さく、歩いて直ぐ回れる。所々にイギリス風の建物が残されている。昨夜見たイギリス風の小さな駅の駅舎を探したが見つからない。鉄道は通っているのだろうか。ホテルをチェックアウトして、車でガロウの街より高いところへ。正に避暑地の趣がある。軍関係の病院もあった。以前イギリスが建てた病院だ。日本軍も一時占拠して使っていた、あの従軍看護師さんたちが勤務していた病院だろう。

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そしてガロウホテル。100年の歴史を持つ由緒正しいイギリス式ホテルだ。庭も美しく整備されている。建物も重要文化財といった趣がある。中に入るとダイニングが広い。本物の立派な煙突と暖炉がある。クリスマスにここに来れば子供は大喜びのはずだ。但しサンタは来ないとは思うが。部屋もバスルームも異常に広い。バルコニーまである。安楽椅子が心地よさそうに置かれている。これで1泊、US$60。うーん、是非とも泊まってみたかった。次回を期そう!

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そして愈々ヘーホー空港へ。又あの心地よい並木道にやってきた。しかし僅か2日前に来たとは思えない。既に数週間が過ぎた感じがする。道端に数軒レストランがある。ガイドや運転手がここで客を待つ。そう言えばここに来る直前に若者を一人拾った。彼が私を空港内に連れて行く係りらしい。店に入り、私とTAMはさっさと座って名物シャンヌードルを頼む。

 

これは本当に美味かった。流石にTAMが自信を持って、朝食を断らせただけのことはある。先ずヌードルが抜群。米で出来たきしめん風の麺。そしてスープはあっさりした塩味。薬味の葱、香菜なども入り、添えられた高菜漬けも美味で、あっと言う間に1杯を平らげる。そして何ともう1杯お替りをお願いしてしまった。通常朝飯を食わない私が朝から麺を2杯食べたと聞けば家内も驚くことだろう。朝早く起きて、散歩すれば、食欲も出るということか。

 

御代は払わせて貰えず、値段は分からない。TAMに2杯の借りが出来てしまった。次回も何としてもやって来て、この借りを返そう。とうとうTAMとの別れの時が来た。彼女は相変わらず淡々として、門の所に小さく佇んで見送ってくれた。不思議と涙が出そうになった。彼女のアレンジで私はどれだけの体験をすることが出来、どれだけの教訓を得た事か。必ずここを再訪し、TAMとそしてシャン州ともう一度ゆっくり語り合いたいという思いを強くした。

 

空港内に入り、椅子に座っていると斜め前に日本人の夫婦が座っていた。何気なく見ていると、そこに空港職員がやって来て、あの竹筒茶を渡している。その時重大なことに気が付いた。私は車にあのラペトゥの入った竹筒を忘れてしまったのだ。そしてどう見てもその竹筒は私の物であった。ところがその職員はその夫婦にホテルからの贈り物だといって渡している。二人とも何だか分からず、怪訝そうな顔をしている。終に私は『それは私のでは』と声を掛けた。3人で首を傾げていると例の職員が戻ってきて、私の物だと言い直してくれた。皆に安堵が広がった。その夫婦も訳の分からないものを突然貰って困ったことだろう。

 

その夫婦によると何と彼らはこれからヤンゴンに戻り、更に午後便でバンコックへ行き、更に夜便でプーケットに行くという。ところが既に午後のミャンマー航空がキャンセルされており、どうすれば良いか途方に暮れていた。それは日本の旅行社が地図だけを見て作り上げたプランだった。S氏がミャンマーで無理な日程を組むのは必ず落とし穴にハマる、無謀だ、とアドバイスしてくれたのを思い出す。そんな話をしている内に、搭乗時間となり、飛行機は小さなヘーホーの空港を飛び立ってしまった。またプロペラ機だが、もう慣れていた。次にここに来るのは何時のことになるか?絶対にもう一度戻ってこようと心に誓う。

 

6.ヤンゴン再び
(1)ホテル

懐かしいヤンゴン空港に到着し、バンコックに向かう夫婦と別れ、出口を出ると懐かしいTTMがちゃんと待っていてくれた。何だかとても懐かしい人に会った気分だ。ホッとする。SSは大学に行っており不在だという。ちょうど昼時なので車で真っ直ぐレストランへ向かう。

 

ミャンマー料理で美味しいと言われるレストランは街中にひっそり佇んでいた。ちょっと見てもそれと分からない場所にある。店は特に混んでいない。典型的なミャンマー料理を頼む。これも美味い。困ったものだ。又食べ過ぎだ。3人で4,500k。これで食べ納めかと思うと悲しい。

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