ミャンマー紀行2003(5)ヤンゴン 街歩き2

(8)明日のおかず
S氏お勧めのダゴンショッピングセンターへも行ってみた。ここはミャンマーではないとのことであったが、確かにタイやマレーシアの場末の商業施設のように見えた。勿論今年出来たばかりで施設はきれいだが、どこかあか抜けない感じがする。中にはちょっとしたブランドショップ、電化製品ショップなどがあり、若者向けの衣服を売る店が目立つ。SSが来たがる訳だ。TTMはSSがねだるのが目に見えているので、連れて来たくなかったという。中に1つ日本人が経営する小物屋があった。確かにデザインが可愛らしいバックなどがおいてあり、女性は喜びそうだ。そういう商売でミャンマーに来ている人がいることを初めて知る。

 

TTMがSSの学校に持っていく明日の弁当の材料を買うという。勿論ショッピングセンターの横の露天市場でだ。これは面白そうと着いて行く。先ずは野菜。例の空心菜だ。かなり大きい。1束80K。隣のマッシュルームは少量でも300Kもする。ミャンマーではマッシュルームが高い。いかにもきのこが多そうな国なのになぜだろうか。そしてSSの大好物のエビ。一袋400K。TTMによれば、弁当には見栄を張るので、お金を掛けているとのことだった。ミャンマー人は見栄っ張りだ!これでも日本円で100円にもならないが、一体どんな弁当になるのだろう?

 

ホテルに戻り休息した。バスタブがあるので、ぬるめのお湯でゆっくり風呂に入る。何とも信じられない感覚だ。それから午後4時半にNHK7時のニュースを生放送で見る。ミャンマーでこんなことが可能とは、驚きだ!この生活は病み付きになる可能性がある。極楽、極楽。

 

(9)夕食
夜は中華料理屋に行く。何時もの3人に加え、日本人女性がいる。何とS氏事務所の隣に住んでいる日系企業の現地採用の日本人Sさんだ。Sさんは4年前にヤンゴンに来て、ミャンマーの大学でミャンマー語を習得。2年前から働き始めたが、企業が日本人派遣社員を引き上げた為、事務所に女中さんと犬と暮らしている。

本人は『日本に帰って職を探したいが』と何度も言っていた。正直インフラが整っていないミャンマーで働くのは結構大変だと思う。しかしここで暮らしてしまうと日本社会に復帰するのはかなり難しいのでは?TTMの知り合いの日本女性もミャンマー語の本を出しているが、今は沖縄在住だそうだ。東京生活はかなり厳しい?スピードには付いて行けない。S氏の事務所もS氏は常駐では無いので、TTM、SSとSさんは隣通し、仲良く助け合ってやっているようだ。

 

『ロイヤルガーデン』という名のカンドージー湖の辺にあるこのレストランはショーがある事で有名な高級店。確かにきれいな作りであったが、最近の不況のせいかお客の入りは今一つ。ショーもミャンマーの歌と踊りを交互にやるが、それ程見る価値があるとは思えない。料理も数品しか頼んでいないが、特に美味いわけでもなく、これで30,000Kぐらいしていたから、相当高い。尚S氏と一緒のときは全てS氏がご馳走してくれた。申し訳なかった。

 

しかしここに小柄な可愛らしい女性従業員がいた。彼女はどう見てもミャンマー人には見ない、中国系(香港のレストランでよく見かけける上着を着てスカートを履いているマネージャ―の格好。中国系と直ぐ分かる)。北京語で話しかけると、きれいな北京語が返ってきた。雲南省に近い、シャン州のラショー出身とのことで、両親とも雲南より来た中国人。北京語は学校で習った。最近は中国、台湾のお客が増えているので、北京語の出番も増えてきているようだ。

ミャンマー2003 096

 

8月18日(月)

(10)3日目朝
朝はホテルで朝食。一応アメリカンブレックファーストなのだが、ベーコンは無かった。マーガリンは子供の頃の給食のそれ、オレンジジュースは粉を溶いたもの。何とも懐かしい味だ。バナナは小型だが美味しい。他に客は何故か女性が一人だけ。ボーイもトーストを焼くなど、一生懸命サーブしてくれるが、英語が通じないので、交流することができない。

 

食後はお散歩に出てみる。朝の風が実に爽やか。道には昨夜の雨を受けて水溜りが出来ていて歩き難い。ミャンマーの8月は雨季であり、日本の夏とは違ってそれほど暑くはない。尚ミャンマーが一番暑いのは4-5月。時々車が通っていくが、鳥の囀りもあちこちで聞こえ、実に静か。よく見ると隣はイタリア大使館。そのせいか周りに画廊があったりする。まさに高級住宅街の趣がよく出ている。道端では、朝のお祈りを捧げる人、朝飯を売っている人、家の掃除をする使用人など、様々な人が見えるが、皆何となくニコニコしているのが良い。

 

今日は月曜日なので、出張でヤンゴンに来ているS氏の出勤に合わせて、事務所へ。今日はTTMがコーヒーではなく、ミャンマー茶を淹れてくれた。何となくホッとして、美味しく感じる。このお茶は、プーアール茶を作る原料のような味がするが、雲南近くから来たのだろうか。ちょっと興味が湧く。

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