九州で茶旅2014(2)福岡 グルメ三昧

天神の夕飯 ゴマサバにシメはたこ焼き

それからY夫妻と、そのお知り合いでお茶会にも参加してくれたF夫妻と、天神まで出て、夕飯を食べた。まだ福岡に来て間もないY夫妻が、グルメのF夫妻を誘ってくれたようだ。わざわざ家の近くでお茶会をやったのに、また天神まで出てきてくれ、Y夫妻には感謝だ。

 

連れて行ってもらったお店の名前は何と、トゥクトゥク。だがタイ料理ではなく、和食。実に美味い刺身が出てきた。そして何と言ってもごまさば。『福岡に来たらこれを食べなきゃ!』と言われたが、あまりの美味さに人の分まで食べてしまった。最近は日本に帰ったからと言って寿司や刺身を食べたいとも思わなくなっていたが、こういうものを頂くと、心が動く。豆腐も美味い、何でもウマイ。福岡は食どころと言われているが、本当に実力があると感嘆した。

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更にシメを食べに別の店に。連れて行かれたのは何と立ち飲み屋。しかも注文したのはたこ焼き。これにはビックリ。実はこれは福岡流ではなく、F夫人が関西出身で美味しいたこ焼きを探したところ、見つけたのがここだったという。これはこれで面白い。立ち飲みなのに、我々だけが風呂の椅子のような小さな椅子に座り、たこ焼きを食べながら、飲む。初日から福岡の夜を堪能した。

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9月22日(月)

柔らかいごぼう天うどん

翌朝はゆっくり目覚めた。今日は夜まで何もない。オフモードだ。10時過ぎまでホテルで旅行記を書き、その後出掛ける。まずは腹ごしらえ、昨日聞いた、博多名物のうどんを食べる。チェーン店に入り、ごぼう天うどんを注文した。うどんが柔らかい、のだが、汁が美味いのか、どんどん食べられる。ごぼうの天ぷらがまた絶妙な味を出しており、そこに柚子胡椒を入れると、さわやかな味となる。こんなうどん、初めて食べた。朝の10時という中途半端な時間だが、多くの人が食べていたのにも驚く。

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それから博多駅を目指して歩く。爽やかな日差しが差す中、中洲を通り、ちょっと道に迷いながら進む。思ったより時間が掛かり、30分ほどで到着。ちょうど長崎壱岐の神楽が披露されていた。駅前は工事中だった。実は昨日『福岡で中国人が多く住む地域はどこか』と聞いたところ、美野島、という答えだったので、そこを探した。どこにあるか分からないので、駅に行けば分かるかと思い行ってみたが、地図などにもその名は見えない。インフォメーションで聞くと、駅から歩いて15分ぐらいだというので、また歩き出す。

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博多駅の周辺と言っても直ぐに住宅街に入る。この辺が地方都市だ。そして確かに美野島はあった。だが中国人が住んでいる気配は感じられない。美野島は昔蓑島と言ったようで、その記念碑などはあったが、中華レストランすら発見できなかった。代わりに古い商店街があり、物価がかなり安いという印象受けた。美味そうな天ぷらなどを店頭販売していた。

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そのままホテルへ戻るべく、歩く。住吉神社があった。1000年以上の歴史を誇る全国の住吉神社の始原と言われる。現在の本殿は黒田長政が再建したとある。古びた中に光るものが感じられた。渡辺通り、を歩く。昨日からどうしても人名『渡辺通』だと思ってしまい、笑う。渡辺さんという地主がこの辺の土地を寄付したからその名が付いた、と聞いたが、全国でも珍しいのではなかろうか。

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昼を過ぎた時間、ホテルの近くの居酒屋をふと見ると、海鮮丼ランチ600円とあったので入ってみる。このランチ、ボリュームが凄く、海鮮があふれるばかりに乗っていた。おまけにサラダとフルーツはセルフで取る方式。これで600円はどう考えても安い。福岡、恐るべし。

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愛宕神社とコーヒー

夕方、ご縁のあるK社長がホテルまで迎えに来てくれ、福岡の街を車で案内してくれた。有難い。まずは北京のZさんもマンションを買ったという高級住宅街、大濠公園へ行く。途中中国領事館を通過。大濠公園を一周すると分かるが、かなり雰囲気のよい場所で、中州などからも近く、この辺のマンションが高い理由も頷ける。

 

それから博多湾が一望できる愛宕神社へ行く。結構急な上り坂を上ると、確かに一望できたが、かなり埋め立てが進んでおり、昔の風景からは変わっていたと思う。まるで東京の愛宕神社と同じ情景だ。800年前に繁栄した博多の港、元寇など歴史が次々に思い出されるが、その面影はない。

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帰りにそこでお茶屋に入った。いやお茶屋ではない。珈琲屋だ。何と今右衛門?のコーヒーカップでエルサルバドルのコーヒーを頂く。そして饅頭、何というコラボだろうか。面白い。エルサルバドルといえば、台湾で会ったKさんがご主人の仕事の都合で赴任している場所。先日Facebookでコーヒーに話題を書いていたような。こんなところで出会うとは。

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おふくろの味と飯盒雑炊

街の中心に車を停めて歩く。博多祇園山笠、を見る。かなり巨大な山笠、これが唸りをあげて?動く様は壮大だろう。それからキャナルシティへ。1997年に行ったことがあるが、あの時は開業直ぐだっただろうか。でもなぜそこへ行くのか。K社長は『ラオックスへ行こう』という。福岡まで来てラオックス?と思ったが、行ってみて驚いた。

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ラオックスなのに家電は殆どないのである。如何にも中国人が買いそうなお土産物がズラッと並んでいた。奥のレジにいた店員も中国人、家電はないのかと聞くと『少しある』との答え。PCはないが、デジカメはあると言った完全な中国人観光客向け対応が凄い。そして家電で目に付いたのは炊飯器、何と10万円、8万円の炊飯器だけを売っていた。日本人はここには来ないだろう。恐るべし。

 

夕飯に行く。福岡には色々な食べ物があるが、K社長は歩いている内に、おふくろの味、と書かれた小さな店に足を踏み入れる。初めて入るという。とても安価な値段で、小鉢料理が食べられた。おまけにクジラまで出てきた。ビールを飲んでたらふく食っても一人2000円は行かない。凄い。

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〆はラーメンだな、と歩き出す。中洲の屋台は高くて美味くない、というので他に歩いて行くと途中で『飯盒雑炊』の文字が見えた。K社長、『これは美味いよ』というので、思わず入る。本当に飯盒で雑炊を作っていた。昔からある店だそうだ。明太子雑炊を食べるとなぜかうまい。腹が一杯と思っていたが、簡単に平らげた。更にラーメン行くか、と言われたがさすがに無理だった。2泊したが、とうとう博多ラーメンにはあり付けなかった。それでも十分に満足した。

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