梨山に登る2014(13)台北 兄弟飯店で再会

夜は久しぶりに腸麺を食べる。台北駅近くにある屋台に毛が生えたような小さな店。だがお客が引っ切り無しにやって来て、麺を買っていく。中で食べることも出来るが、持ち帰りが原則なのか、椀を洗えないのか、麺は紙カップには入ってやってくる。これはこれで面白い。

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内臓系がたっぷり入り、上から香菜をパラパラ落とし、ダラッとしたスープと共に頂く。麺は細麺で、春雨のよう。これが美味いんだな、本当に。思わず2種類の麺を頼み、食べる。今日の夕飯はこれで終わる。実にヘルシーでいい。

 

6月3日(火)

兄弟飯店で

今日は朝から雨だった。どこかへ行こうと思っていたが、止めにした。昼前に宿を出て、兄弟飯店へ向かう。このホテル、25年前、私が台北に出張していた初めの頃、よく利用していた。ネットなどなかった当時、出張報告をこのホテルからFaxし、上司からFaxで指令が来たりしていた。突然若い頃を思い出す。

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そしてこのホテルの2階にある2つのレストラン。1つは台湾料理、1つが広東料理。ここは駐在になってからも何度も来たところ。何しろ当時胃腸が弱かった私は時々腹を壊し、台湾料理の地瓜粥で癒された。調子の良い時は広東料理の飲茶を食べて元気を出した。若かったと言えばそれまでだが、28歳でたった一人誰も知らない所に駐在するとは、相当精神的にも辛かったのだろう。それでここに来ると急に懐かしくなる。

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Kさんとは先日10数年ぶりに連絡を取ったばかり。Iさんの上司ということで名刺を渡してもらい、連絡が始まった。今回はKさんの指定で、このホテルの広東へやってきた。彼は良くここを使うという。25年経っても便利なレストランに変わりはなかった。ある意味で凄い。

 

Kさんとは北京にいた1999-2001年の2年間重なった。同業の大先輩ということでよく相談に乗ってもらい、公私ともに大変世話になった。Kさんは2005年まで北京におり、09年から台湾勤務になったという。私などより遥かに大変な道のりを歩んでいる。実は北京では家も近所で家族同士も知っていた。日本人学校の運動会には一緒に行った。既にお子さんの進路も決まり、悠遊という感じだ。それでもまた働くという。

 

美味しい食事を頂きながら、昔話に花を咲かせた。そして別れてみると、傘を忘れていた。取りに行ったが、既になかった。雨は小雨だったので、そのまま帰ってきた。あのホテルに傘を忘れるなんて、何か意味があったのかもしれない。

 

3回目の広方圓

明日は日本へ帰ることにしていた。最後の夜はどうしようかと思っていたが、先日2回会ったYさんが『広方圓に行ってみたい』ということだったので、案内することにした。今回は広方圓に3回も来てしまった。これも珍しいこと。早めに待ち合わせ場所に着いたので、その辺をフラフラしていると、これまた早めに着いていたYさんと彼氏にばったり遭遇。

 

Yさんは日本でもお茶屋さんに勤めていたこともあり、興味津々で茶葉に見入る。ウダウダお茶を飲みながら話し込む。その内腹が減り、また客家料理に行く。これもまた珍しいこと。まあ、楽しんでくれたようなので良かった。

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6月4日(水)

バニラ航空

ついに台湾を離れる日となった。朝駅前のバスターミナルへ行き、1時間で空港に着いた。今回はバニラ航空という初めてのフライトだったが、チェックインは実にスムーズ。早めにイミグレを通り、レストランへ。ネットをやりたかったので、お粥を頼み、席に着く。まあ空港価格で高かったが、それほど不味くはなかった。

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バニラ航空の乗客は日本人と台湾人、半々だった。同じANA系列と言っても、ピーチとは全く違っていた。座席からCAの服装まで。ただCAは全て日本人だった。この辺が台湾人に受けるのかもしれない。特に問題はなく、目を瞑っていると3時間はあっという間に過ぎ、いつの間にか成田に着いていた。バニラのよい所は、荷物が20kgまで無料(料金に込み)であること。特色を出している。

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今回は成田‐那覇‐台北‐成田を巡ったが、全て違うLCCを使い、料金は20kgの荷物込みで合計約29,000円。やはり格安だ。これからはこの路線で毎年1回は旅をするのもよいかもしれない。

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2 thoughts on “梨山に登る2014(13)台北 兄弟飯店で再会

    1. 腸麺はおいしそうですね。沖縄には豚臓物を細く麺状に切ってスープにした中身の吸い物と言う名物料理があります。いずれにしても臓物料理は下拵えをシッカリやらないと臭みが残ります。

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