梨山に登る2014(11)台北 天仁銘茶

5月31日(土)

元台北市長官邸で

翌日は歩いて立法院付近へ。3月に台北に来た時はちょうどここを大学生たちが占拠し、一大騒動になっていたのだが、最初は気が付かなかった。事件は意外と知られないもの、と感じた。ツイッターなどの情報でようやく内容を知り、その義挙?に驚いた。台湾の学生も大人しそうで、日本とあまり変わらないと思っていたのだが、やはり違っていた。日本の学生が命を懸けて国会議事堂を占拠する姿を想像できない。

 

この辺りは日本時代の建物も多く、土曜日ということか人影もまばらで、気持よく歩く。そんな中に指定された待ち合わせ場所、市長官邸藝文沙龍はあった。ここは1940年、日本時代に建てられ、1994年までは市長が実際に住んでいたという。陳水扁が台北市長になって、民間に開放したらしいが、如何にも元台北市長の官邸。そんな場所にカフェがあるのか、と思いきや、和洋折衷、レトロな雰囲気の穴場カフェがあった。

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Hさんとは香港時代に知り合い、色々と情報交換をしていた仲。先日大学の先輩で台北に住むIさんから突然『Hさんが私の職場にやってきた』と聞き、驚く。確か香港から日本へ帰って1年ぐらいしか経っていないのでは。聞いてみると『希望してきた』という。中国ではかなりハードな旅(いや出張)もしてきたHさん、今度は役職上、旅は難しいらしいが、台湾で何かやってくるような気もする。

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因みにこの建物には広い庭がある。いつもはここでもお茶が飲めるのかもしれないが、今日はここで仏教団体?のイベントが行われており、大勢の人が集まっていた。台湾には以前から熱心な仏教徒がいると感じていたが、最近はとみに目立つような気がする。これも時代の流れだろうか。

 

昼は宿の隣の新光三越へ。とんかつのさぼてんが目に入ったので行ってみる。私はトンカツが大好きで、あると食べてしまう。ビルの6階の店の前には人が沢山おり、満席のため順番を待っていることが分かる。台湾でも大人気なんだ、トンカツは。10分ほど待って店内へ進む。

 

一人で食べている人は殆どいない。家族連れかカップル。当然安い食べ物ではないのでよそ行きの雰囲気。漬け物のダイコンが美味い。揚げたてのトンカツも日本と変わらない。ご飯、みそ汁、キャベツのお替りも自由で、店員がこまめにフォローしてくれるので、ついお替りしてしまう。食べ過ぎだ、どうみても。これで大体1000円ちょっと。日本より少し安いか。バンコックと同じぐらいだな。

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午後は宿のすぐ近くのユニクロへ。実は梨山の茶畑でズボンがかなり汚れてしまい、洗濯しても落ちなかったので、買いに行く。ズボン一本3000円はしない。日本並みか。そして裾上げは直ぐにやってくれるが、有料だった。日本より生地の薄い、バンコック辺りで重宝しそうなズボンが手に入ってよかった。

 

客家料理へ

昨年アモイに行った時、元勤め先の後輩の弟さんと突然会うことになった。昼ご飯をご馳走になったのだが、その際同席していた部下の女性がいた。Kさん、彼女は今年メールをくれ、台北で転職したという。連絡してみると、職場が広方圓のすぐ近くであり、お茶にも興味があるというので、そこで待ち合わせた。

 

広方圓はお茶も美味しいが、お茶飴やパイナップルケーキも美味しい。そして湯さんの女性ならではの商品、石鹸などが置かれており、女性客は何倍も楽しめるようだ。特に湯さんが余りにも若く見えるので、その若さの秘訣がどこにあるのか、興味津々の様子。勿論お茶屋の湯さんは『いいお茶を飲んでいるから』と答えるだけで宣伝になる。これは凄い。

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湯さんの店でアルバイトをしている女性がいたが、何と日本人だった。Kさんとも仲良くなり、皆で食事に行くことに。湯さんに『この辺の美味しいレストラン』を聞くと、道の並びの客家料理を推薦してくれ、何と彼女が連れて行ってくれることになった。これは初めての展開か。

 

店の前は道路工事中で足場が悪かったが、中へ入るとほぼ満員の人がいてビックリ。料理は全て湯さんが頼んでくれたが、客家料理らしく、鶏肉が美味い。更にはなぜか揚げだし豆腐のような食べ物におかかが掛かっており、気に入ってしまう。野菜炒めにしても、味がいい。湯さん、ご馳走様。店に戻ってまた茶を飲む。湯さんの旦那が店番をしており、レストランから持ち帰った料理が彼の夕飯になった。申し訳ない。

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6月1日(日)

天仁銘茶

今日は午前中、大学の先輩、北京でお世話になったIさんと会う。昨日会ったHさんの存在を伝えてくれた人。指定された場所は天仁銘茶のレストラン、喫茶趣、初めて入る。ところが指定された10時少し前に行くと、『既に朝食メニューは止めているので、開店は10時から』と言われる。ここで朝食をとる人、それほど多くはなかったのだろう。お茶を飲みながら、麺を食べる。お店はきれいである。

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天仁は台北に住んでいた1990年頃、よく見かけたお土産物の茶を売る店という印象。それが中国大陸へ進出し、天福の名で全国展開、今では中国のどこへ行っても見られるブランドとなった。台湾企業の中国進出という意味では興味深い企業だ。

 

台湾内では路線を変更したのか、お土産茶+喫茶、という感じで、いつの間にか喫茶店を出し、お菓子や食べ物も提供している。台湾茶の店、茶芸館などが拘り過ぎ、と感じる向きに、気軽にお茶を飲んでもらおうというコンセプトか。イギリス風に紅茶を飲む感覚で台湾茶を飲む、ということかもしれない。

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1 thought on “梨山に登る2014(11)台北 天仁銘茶

  1. 久しぶりにお会いするのは嬉しいですね
    天仁銘茶は横浜中華街にあるお店に
    店構えが似てますね
    台湾で客家料理いいですね♪

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