梨山に登る2014(9)台北 思いがけない再会

5月29日(木)

Iさん発見

実は昨夜、Facebookを見ていると、何となく見覚えのある名前を見つけた。あれ、誰だっけと考えると、息子が北京に留学した際、同じ学校にいた日本人女性、Iさんだった。プロフィールを見ると『台北在住』とある。メッセージを送ってみると、すぐに返事が来た。世の中狭いものである。今日会うことにした。

 

彼女はわざわざ宿の下まで来てくれた。よく考え見れば3年前、初めてこの宿に泊まった後、彼女もここに泊まっていたことが分かり、Facebook上では繋がっていた。これもまたご縁だ。

 

彼女は『人気のワッフル屋に行きませんか?』という。地下道を一駅分歩き、中山で地上へ上がる。その駅のすぐ近くに、その店はあった。朝10時頃だが、店内は満員だった。凄い。カウンターしか空いておらず、取り敢えず座る。朝ごはんを食べ終えた人が席を立ち、テーブル席に移る。かなり広い店内なのに、なぜこんなに人がいるのか。

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モーニングセットを頼む。パン、卵、ハム、サラダ、そこに飲み物、定番だ。ただ何となく質がよさそうな食べ物だ。そしてワッフルも頼んでみる。相当の大きさがあるワッフルにストロベリーが掛かっている。これが大体同じ値段、決して安くはない。食べてみると両方とも美味しい。台湾人にはかなり拘りがある。その気質は日本人に似ている。3-4年前は行列が出来ていてなかなか入れなかったらしい。最近はこのような店が増えてきたようで、我々は席にあり付けたということ。

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Iさんは北京留学の後、演劇関係を目指して台湾にも留学。つい最近台北で就職した。その勤め先を聞くと、私も昔関係があった日系企業であったので、何気なく、『ここの現地法人のトップは誰?』と聞いてみると、何と何と、15年前北京で大変お世話になったKさんだという。これもまたご縁、Iさんはしきりに『会社のオフィスへ行きましょう』と誘ってくれたが、私は今や単なる旅人。名刺を託すことにした。その夜、Kさんからすぐにメールが来た。『懐かしい、会いたい』と言われ、15年前の日々が急速に蘇る。後日台北で再会することになった。人はどんどん繋がっていく。

 

広方圓で

腹が一杯になり、昼ご飯を抜いて、部屋で休息。休息というか、最近何も書いておらず、さすがに原稿書きも必要だった。大体いつまで台湾に居るのか、次は台湾のどこへ行くのか、さえ、決まっていなかった。どこか茶畑へ行きたい気もするし、何だか疲れたので日本へ戻ることも考えた。こんな時は色々考えるのを止めて、東京行のフライトを見てみる。なぜか6月4日のバニラ航空が安い。これだと思い、予約。滞在日が決まった。

 

夕方歩いて広方圓へ。近くまで行くと急に腹が減り、またモスバーガーへ。何とここでホットドッグを食べる。何とも久しぶりだ、ホットドッグ。午後は下午茶で、色々と安い。一息入れて、休む。

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広方圓の湯さんには事前に電話をしてあったが、やはり?いなかった。店番の女性に見覚えがあった。湯さんの妹、グレースだった。この姉妹、それほど似てはいない。グレースは昼間だけ、店番をしている。その関係で湯さんは普通昼間は店に来ない。今日はグレースとお茶を飲むことにした。

 

湯さんは以前プーアール茶、その後高山茶に力を入れてきたが、近年は紅茶。台湾紅茶を広めたいと意気込んでおり、自ら紅茶を作りに南投あたりに出掛けている。本当に良いお茶を、自分が飲みたいお茶を手に入れるには、流通しているお茶を探しても無理。自分で茶葉を確保して、茶師も確保して、自分で作るしかない、これは先日梨山でも体験したことだったので説得力がある。湯さんがやってきたのは6時前、私は次の予定があり、また来ると言って店を出た。

 

Bさんと

夜はミュージシャンBさんと。3月には彼のコンサートにも行っており、上海留学も一緒で会社を辞めたことも同じで親近感がある。今日は小籠包でも食べようということになり、3月にHさんに連れられて行ったお店へ行く。ここは小籠包も美味いけど、炒飯やスープもウマイ。店はいつも混んでおり、日本のガイドブックにも載っているので、日本人観光客も来ている。

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Bさんとはこれまで、何回か会ったが、個人的な話、家族の話などをする機会はなく、今回初めて色々と聞いた。そこにも共通点が見られ、我々同世代、共通の悩み、があるように思われた。彼は力強く『何かあれば協力しますよ』と言ってくれた。28年前は上海の同じ大学内に居ても、殆ど口を聞くこともなかったのだが、ご縁というものはやはり面白い。これの今後のミュージシャンとしての成功に期待したい。

 

食事が終わって、お茶でもと言って歩き出す。Bさん目的の店は何と既に閉鎖されていた。数年前はとても流行っていたのだが、店の場所を移ってから振るわなくなったらしい。仕方なく、歩き出すと、実にレトロな建物があり、映画のセットのようになっていた。今やこんなところがあるんだ、台北。ここでお茶をしようとしたが、台湾の若者が酒を飲んでおり、どこも満員。

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更にまた歩き出し、いつしか台北駅に近づく。そこに一軒のカフェがあった。店内は台湾の若者で一杯。幸い1つだけ席があったので、潜り込む。この店、パスタやサンドイッチなどもあり、夕飯を食べることも出来る。驚いたことにコーヒーを頼むとパンが無料で付いてきた。お腹は一杯だったが食べてみるとこれが美味い。え、こんなおいしいパンが無料、台北恐るべし!

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2 thoughts on “梨山に登る2014(9)台北 思いがけない再会

  1. 中国人は「縁」という言葉がすきですね。私の太極拳の師匠も事あるたびに
    「縁」という言葉を口にします。
    台湾には4回ほど行きましたが、ここ10年ほどは中国三昧。
    また行ってみたいです。

  2. 日本人がかなり留学しているようですね
    同じ日本人同士は異国で出会うと嬉しいものですね
    台湾には素敵なカフェが出来ているのですね

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