梨山に登る2014(2)宜蘭経由で梨山へ

5月24日(土)

2.梨山

梨山まで

今日は梨山へ行く。梨山というと台中方面から行くものと思っていたが、Johnnyの指示は宜蘭から回ってくるように、とのことだった。台中方面は昔の自然災害で道が塞がっているらしい。先ず宜蘭までどう行くか、台北駅前の空港行きの出るバスターミナルで聞くと、ここではなく円山ターミナルだという。結構面倒だと思っていると、他のバス会社が駅前の大きなバスターミナルから頻繁に出ていることが分かる。

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朝飯がまだだったので、モスバーガーに入る。モスは25年前にお知り合いの台湾人実業家が台湾に持ち込んだのだが、最近は完全に現地化し、朝から繁盛している。サンドイッチとコーヒー、まずまずの味。作り置きしないのでちょっと時間はかかるが、何となくいい朝が迎えられそうな雰囲気がある。

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台北駅前のバスターミナルはビルの中にあった。初めて来たが、大きかった。5分おき、10分おきに、色々な行先のバスが激しく行き交う。係員が乗り間違えがないように大声で指示している。今日は土曜日ということもあり、日帰り観光の人々がどんどん乗り込んでいく。私が乗り込んだバスは板橋から来たようで、慌ただしく乗客を詰め込むと満員の状態であっという間に走り出した。バスのシートはゆったりしており、悪くない。

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バスは台北市内で1か所停まり、その後は宜蘭へ向かった。約1時間で到着。ここは郊外のバスターミナル、かと思ったが、近くに古い宜蘭駅があった。かなりレトロな雰囲気の漂う街並が少しだけ見えた。次回はここで降りてゆっくり歩いて見たい。バスに乗客もこの辺を目当てに、中には温泉を目指して散っていく。

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私はチケット売り場で『梨山行き』を買う。ただJohnnyからは『梨山の福寿山農場で降りる方が望ましい』という不可解なメッセージも入っていた。売り場の担当に言うと『福寿山農場へ行くのね』と頷いたので、安心した。バスに乗り時もわざわざ担当が運転手に『この人は福寿山農場、と念を押してくれた。

 

時間があったので食事場所を探したがあまりなかったので、仕方なくコンビニに入り、肉まんを買って食べる。ここにはイートインスペースがあり、乗客が食べられるようにしていた。有難い。

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バスは定刻にやってきた。観光用というか、かなり広いシートだった。荷物を前の荷台に載せようとすると地元のおばさんから『そこは郵政』と言われる。意味が分からず出発するとすぐに郵便局の前で停まり、大量の荷物が運び込まれる。このバスは梨山の人々の生活線でもあるようだ。因みに宜蘭からは1日2本しかない。

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バスはちょっと平地を走るとすぐに山道へ入る。川沿いを走る。小雨が降り始め、窓の外は見えにくくなる。2時間ぐらい走るとトイレ休憩がある。古い建屋で色々な物を売っていた。ここは一応観光客も来るが、地元民が普通の生活をしている場所でもある。更に2時間以上行くと武陵農場に着く。ここが梨山かと思ったが、リゾート施設があり、観光の人はここで降りていく。大自然の中に涼しさを求めて泊りに来るのだろうか。今日は週末ながら雨でお客は多くない。

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そこから山道をかなりいく。木々の様子も変わっていく。バスに乗ってから5時間半は経過していた。ついに梨山へ着いた。ここで乗客は降り、郵便物も下ろされる。さすがに2000mの高地、かなり涼しい。景色も良い。ここまで来たか、と思いがある。ところが・・、運転手がちょっと待っていろ、という。他にも2人の乗客が車内に残っている。福寿山農場にはまだ着いていないというのだ。一体どんなところなんだ。

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バスはまた動き出した。かなり急な坂を上る。すると中学生ぐらいの女子が乗り込んできた。小学生の男の子も乗った。何とこのバスは地元民向けの通学バスに早変わりしたのだ。ちょうど農場に運ぶ荷物があった場合、動くようだ。ということは、学校に通う子供たちは基本きつい坂を徒歩通学なわけだ。15分ぐらいで農場に着いた。Johnnyに携帯で到着を告げた。辛うじてアンテナが立った。寒いので建屋に避難した。ここにも宿泊施設がある。

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実は昨晩Johnnyからメールが来た。山の上は寒いから防寒の服装で来るように言われた。だが台北はその時32度、防寒用の服など見当たらない。取り敢えず、ユニクロに行ってみたが、あっても長そでのシャツまで。その隣の地元店を覗くと、端の方に特価品として青い上着が売っていた。長そでシャツと一緒に買い込むと何と日本円で1000円もしなかった。どう見ても誰も買いそうにないダサい服、結果的には毎日この服を着ることになるのだが、この服のお蔭で私の体は守られた、と言ってよい。

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