関西茶旅2024(3)初めての長浜でアフタヌーンティー

お茶を運んできた方が突然『もう少ししたらM先生が来られます』と告げた。え、M先生とは地下1階で待ち合わせているのだが?そしてこの人は私が誰か知っている。何と以前大阪でM先生主催のセミナーに参加されており、私の拙いお話を聞いて頂いていたというので、驚いた。お茶界隈では悪いことは出来ない。

M先生が登場し、Kさんと3人でランチの場所へ移動した。そこは地下鉄に乗って何駅か行き、歩いて10分ぐらいのところ。点心工房と書かれており、いわゆる飲茶のお店かなと入ってみると、何と立派な豚バラ肉の豆豉ご飯が出てきてビックリ。点心とスープも美味しいぞ。これはクオリティーの高いランチだった。3人でデザートを頂きながら、台湾茶を飲み、お茶話に耽る。これまた楽しい時間だった。

3月14日(木)初めての長浜で

朝はすっきり目覚めた。天気も良い。地下鉄で梅田へ行き、そこから大阪駅を探す。何とかJRに乗り込んだが、予定していた列車より早いものだとまた気づく。まあ何とか座れたので草津まで行き、次の列車を待つ。本日の目的地、長浜は米原から分かれており、そちらに向かう本数は、東海道線に比べて少ない。

結局予定通りの列車に運ばれ、長浜に着いた。長浜は以前通り過ぎた時に気になっていたが、降りるのは初めて。今回は紅茶界で有名なKさんのお誘いを受けて、訪ねてみた。駅まで迎えに来て頂き、誠に恐縮。奥様の運転する車に荷物を預けて、Kさんと長浜の街を歩き始めた。

まず目に飛び込んできたのは、長浜の迎賓館、慶雲館。だがそこは休館中で拝見できず。その向かいの『日本で一番古い駅舎 旧長浜駅』にも惹かれたが、後で時間があったら行こう、と素通りする。そこからするすると街へ入っていく。古い木造家屋もあり、また蔵を改造した店舗もあり、不思議な洋風建築まであり、何とも楽しい街歩きだ。

北国街道、などという言葉が見えてくると、もう戦国末期の気分になる。長浜で最初の城持ちとなった秀吉、賤ケ岳の戦いで対峙した柴田勝家など、様々な歴史がそこにあり、脳裏に焼き付く記憶が蘇ってくる。いい感じの形のお寺があり、『浅井の小谷城落城後、この地に移された』とある。浅井も重要人物だ。

ランチに連れて行ってもらったのは、ご当地名物のっぺいうどん。あんかけうどんのあんかけはどこから来たのだろうか。何となく中国風な雰囲気もある。椎茸がデカい。鯖寿司なども美味しい。このお店がまた雰囲気がある。常に混んでいるようで、その人気のほどが良く分かる。

食後は素敵なお店の中を見学。更におしゃれなカフェもある。さすが商人の街長浜。よくこんなに残っているものだ。曳山博物館で曳山や長浜の歴史をゆっくり見ていると、何となくこの街に住みたくなる。その後は街から抜け出し、琵琶湖畔にある本日お宿へ向かう。久しぶりの琵琶湖。

午後は何とも優雅なアフタヌーンティーを、Kさんの特別な紅茶で頂く。恐らくKさんの多くのファンに羨ましがられる特別待遇で、恐縮至極。しかもティールームからは琵琶湖の眺めがよく、殊に夕日が美しい。紅茶の様々なお話も実に興味深く、ことのほかオリジナルブレンド紅茶が美味しい。ここにはお茶関係の本も置かれており、ひがなここで読書しているお客さんもいるとか。

夕方もぐさ製造会社の社長が来られ、面白いお話をたくさん聞く。針灸は中国で興ったが、現在もぐさは日本製が一番だとか。社長も北京などに何度も行っており、中国との交流も盛んだというが、中国では日本ほど良質のもぐさは出来ないと聞くと、えー、と思ってしまう。鍼灸の世界も実に奥が深そうだ。そういえば、さっき長浜の街歩きをしていたら、せんねん灸のお店があったことを思い出す。私も東洋医学を信じている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です