懐かしの安渓を再訪する2014(5)厦門 観光地化したコロンス島

トイレ

昨年同様、同安から厦門までどのバスに乗ればよいかはよく分からない。まあ経験もあるので適当に乗って行こうと、やってきたバスに乗り込んだのだが。少し走ると何と大規模な道路工事があり、道は大渋滞になっていた。しかもバスは他の道を行くため、狭い所を方向転換しようとして、はまってしまう。一体いつ着くのだろうか。

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全く分からない道を走っていく。ここから厦門までどれぐらいあるのだろうか。海に近い一本道だと高を括っていたが、完全に当てが外れる。乗客は的確な情報を得て下りていくが、私はとにかくこのバスに乗って厦門まで行くしかない。近道も分からない。

 

1時間以上も乗っていただろうか、本来なら厦門に着く時間だがまだまだ遠い感じだ。かなり我慢していたトイレに行きたくなる。それからしばらくは我慢していたが限界がやってきた。ちょうど公衆トイレが見えたので思い切ってバスを降りた。トイレに駆け込む。実にスッキリした。

 

しかしここがどこかわからない。バス停で見ても厦門までの距離も分からない。仕方なくタクシーを拾う。乗ってみてわかったのだが、実はかなり遠かった。市内まで20分はかかった。タクシーが拾えてよかった。また先日のホテルに投宿した。腹が減ったので、すぐに外へ出て、台湾式弁当を食べる。美味し。

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1.厦門2

コロンス島

今日は予定がなかったので、そのままフラフラと散歩する。ホテル付近は古き良き厦門の下町。市場があり、古い建物もある。歩いていて気持ちが良い。まっすぐ歩いて行くとちゃんと港へ出る。昔の厦門なのだ。

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折角なので、コロンス島へ行ってみることにした。昔はフェリーで渡り、静かで心地よいあの島を歩いたものだ。そう思ってチケット売り場に行って驚いた。20元もするのだ。昔は確か1元。どうなっているのか?乗り込むと事情は直ぐに分かった。これは観光船だった。中国全土から来た観光客が乗っていた。カップル、若者同士、家族、みな楽しそうだ。

 

それにしても観光客相手、船員も観光ガイドをしながら物を売り込む。地図、双眼鏡、食べ物、面白いのは誰か一人が買うと言い出すとつられて何人もが席を立ち、買い漁るさま。まあ家族を連れた観光ではいいところを見せなければならないのだろうが。写真を撮りまくっているのも微笑ましい。

 

フェリーはゆっくりゆっくりと動く。鄭成功の像などを回り、何と島の反対側へ着いた。40分も掛かった。そこからは自力で正面の港まで歩いて行き、帰りのフェリーに乗るのだという。これが観光コースなのだ。まあ観光船だから仕方がいない。

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港から歩いて行く。正直昔とは変わってしまっていた。歴史的な建造物は今もあるが、ホテルやお洒落なカフェなどになっており、昔の面影は薄れていた。道は観光客であふれ、静かなピアノの音が流れる島ではなくなっていた。まあこれも時の流れ、致し方ない。1時間ほど歩き回り、港へ行き、フェリーに乗る。満員の乗客を乗せた船はわずか数分で向こう岸に着いた。

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台湾街

コロンス島から戻ると目の前に台湾小吃街という門があった。前にも通りかかったことがあり、気になっていたので、今日は通ってみた。海鮮やお好み焼き、ちょっと台湾風の軽食屋台が並んでいる。衛生管理面からここにまとめたのだろう。厦門と台湾の近さを強調している訳だ。

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中にイカを焼いている店があった。私はイカが好きだ。特に焼きイカは最高に好きだ。どうしても食べたくなったが、午後4時という半端な時間にもかかわらず、ここだけが異常に繁盛していた。腹が減っていないこともあり、ちょっと面倒になり断念。

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歩いてホテルへ戻る。途中果物屋があった。バナナでも買おうと入っていくと若い女性店員が『バナナですか?それならこれがいいですよ、1人ですか、それなら半分に切りますね』とおよそ中国らしからぬテキパキしたサービス。こんな店が中国にあるのか、この戦略は消費者の心をつかむに違いない、と思った。バナナ代も4元、とても安くて気分が良い。

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因みにこれは店の戦略かどうか確かめるために翌日も同じ所へ行き、同じバナナを買ってみた。今度は若い男性店員だったが、前日の彼女のような愛想はなかった。ようは彼女が素晴らしい店員だった、将来自分の店を持てる器だった、ということだろう。日本でも昔の八百屋は皆あんな愛想があったよな、と懐かしむ。

 

今日は腹も減らなかったので、バナナを食べて寝てしまう。4日ぶりにネットが繋がり、メール処理などに追われたというのが本当にところだ。ネットが繋がらない生活、素晴らしいと思うのだが、その分のしわ寄せはちゃんと来るのだ。

 

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