ハノイ茶旅2023 その2(3)Grabで空港へ

因みにお店の方は、ベトナム人の若者を中心に、かなり繁盛しており、ベトナムの新しい茶文化が根付きつつあることを感じた。ベトナムと言えば路上のお茶であり、それがおしゃれで冷房が効いたカフェに転じていき、更には茶文化を語る場にまでなってきている。勿論まだごく一部だが、スオンさんの店が引き継がれたのを見ても、良い方向に来ていると思う。

ご縁により、一緒に夕飯を食べに行くことになる。近くの食堂だが、オーナー夫妻と子供の3人でバイク1台、私は蔡君の後ろに乗せてもらい向かう。そこは宿から直ぐ近く。見るからにおいしそうな鶏肉が置かれていたが、名物鶏飯はもう一椀しか残っていなかったので、何と年長者の私が頂くことになった。誠に恐縮だったが実に旨い飯だった。おまけにチキンフォーまで注文してもらい、至福の時を過ごす。ご馳走様。

3月6日(月)ハノイを去る

ハノイ最後の朝。もう駅の大音響で起きることもなくなった。毎日食べた宿の朝食、お粥が忘れられない。空港に向かうまでに時間があったので、最後の散歩に出る。ハノイ駅の前の道は、やはり地下鉄工事中だった。この付近もかなり古い建物が残っているが、電車が通れば様変わりするだろう。

クアンスーと言う名の大きな寺にも入った。他に比べて漢字が多く見られたが、寺の成り立ちなどは全く分からない。ただ華人がお参りしているように見えたので、ハノイにも僅かながら華人が残っているでは、と思ってしまう。だが真相は全く分からないまま、ハノイを去ることになった。寺の境内にバイクを停めている。そういえば、昔に比べるとハノイのバイクはかなり減ったのではないか。

午前10時前、宿をチェックアウトしてGrabを呼ぶ。すぐに捕まったので安心していたが、車はいつになっても来ない。というか、スマホ上では目の前にいるはずなのに、そのナンバーと車種はここにない状況。すると若者が近づいてきて、いきなりスマホを見せて、『あなたですね』と聞いてくる。確かに私がオーダーしたのだが、ナンバーなどが違うので実に怪しい。

それでもそんなに悪い人には見えなかったので車に乗り込む。すると運転しながらまたスマホを見せる。そこには中国語翻訳で『Grabのオーダーをキャンセルして欲しい』と書かれていてちょっと迷う。ここでGrabと切れてしまうと、もし何かあった場合面倒だ。だがその時Grabから『車は来たか』と質問が来た。確かにこのまま放置するとオーダーした私としても具合が悪い。

結局決断してGrabをキャンセル。まあ何事もなく30分後には空港に到着。何と支払いはGrabの手数料が差し引かれ、割安になっていて、運転手共々にっこり。Grabは車と契約しているのではなく、運転手と契約しているのだと分かるが、急に車自体が変わるのはやはり困るな、とは思う。

空港に入ると、それほど人はいない。預け荷物もないので簡単にチェックインも済み、出国もあっと言う間に終了した。暇なので土産物を見ると、コーヒーと並んでお茶もかなり売られている。結局今回は殆どお茶を買わなかったが、空港でも買うのもなんだと思い、次回に回した。

空港内を歩いていると、昔夜行便に乗る時、この辺で食事をしたとか、ここで飲み物を買ったなどが急に思い出されてくる。やはりそれほど変わっていないということか。まあハノイの旧市街もそれほど変わってはいなかったのだが、ノイバイ空港は拡張工事をしているのか、横に大きな工事スペースが見えた。次回来る時は大きく変わっているかもしれない。そんなことを考えていると搭乗時間となる。フライトは順調で、牛肉フォーを食べているとバンコクはすぐだった。

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