愛知、奈良お茶散歩2014(1)岡崎 八丁味噌

《愛知、奈良お茶散歩2014》  2014年3月3日-6日

 

昨年12月に10数年ぶりに降り立った名古屋。そこで素晴らしいお茶会が開かれ、感激するご縁があった。何となく愛知県に惹かれていたところ、お茶会でご一緒したIさんから『岡崎へ来ませんか?』とのお誘い。更にはその後奈良の健一農園の見学も、ということになり、俄然興味が湧き、出掛けてみる。

 

3月3日(月)

1.岡崎

八丁味噌

Iさんから三河安城で降りるように、と言われる。この駅は新幹線こだましか停まらないらしい。それならこだまで行こうと思い、品川へ。こだまは30分に一本しかなく、名古屋停まりが多い。しかしなんとなんと、かなり混んでいる。すぐに出る便、指定席は満員だと。自由席で何とか席を確保。

 

新幹線の各駅停車、なかなかいい。だが当たり前だが遅い。以前から一度買いたいと思っていた崎陽軒のシュウマイ、6個入り250円を買い込み、車内で食べる。この安いパックもかなり人気で午後だと売り切れていることが多い。今日は朝だったので買えた。ラッキー。これを食べていると富士山が見えてきた。

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そして2時間半かかって三河安城駅に到着。これだけの時間があれば東京から京都、いや大阪にも行ける。その時間を使ってゆっくり東海道を上る。贅沢だ。乗客も急いでいる人は少ないようで、寝入っている人も多い。のんびり旅だ。

 

駅にはIさんと静岡でお茶を作っている若者S君が待っていてくれた。Iさんの車で八丁味噌の工場へ行く。何でみそ工場へ?と思ったが、この展開は面白い。車で20分ぐらい行くと古めかしい工場が見えてきた。

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『八丁味噌は、岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある岡崎市八帖町で、江戸時代初期より、旧東海道を挟んで向かい合った2軒の老舗が伝統製法で造り続けている豆みその銘柄』との説明あり。そして何といっても『大豆と塩のみを原料に、大きな杉桶に仕込み、天然の川石を山のように積み上げて重石とし、天然醸造で二夏二冬以上の間熟成』とあり、興味を持つ。

 

今回行ったカクキュー(http://hatcho-miso.co.jp/)では定期的な工場見学ツアーを行っており、便利。時間があったので、先ずはランチに味噌田楽を食べる。濃厚な味噌が絡まってなかなかイケル。

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見学は30分程度。江戸初期から続く会社の歴史、味噌の作り方、具体的な道具などを見ることが出来る。中でも大きな樽に大豆としおを詰め、上からきれいに石を積み上げて寝かせる工程は面白い。この石、近くの矢作川からとっているらしい。こんな良い石があるから、味噌作りができるのだろうか。

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大きな樽を作るのも大変だろう。樽の周囲には箍が嵌められているが、この箍を作れる職人もすでにいなくなっているらしい。需要が無ければ成り立たない、とはいえ、残念なことだ。小さな工芸品は土産物などとして復活するかのせいもあるが、生産用品は難しい。

 

この工場、NHKの朝の連続ドラマ、純情きらりの舞台ともなったとか。主演は宮崎あおい。確かにこんな風景を見たことがあったような。赤だし味噌と八丁味噌の試食も行われ、その違いも分かる。なんかとてもいい見学だった。

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