チェンマイゆる旅2014(3)チェンマイの帽子屋さん

散歩

マッサージ後、N社長はトゥクトゥクで空港へ向かった。我々は宿に戻り、そして私は散歩に出た。どこをどう歩いたのか良く分からない。突然奇妙なお寺に出た。沢山のキャラクターが置かれている。可愛らしい置物はタイのお寺の特徴ではあるが、これだけ揃っていると驚く。ここのお坊さんは毎朝この置物に祈るのだろうか。日本なら『ゆるキャラ』と呼ばれてもおかしくない。

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それから河へ出た。先ほども見たビン河だ。鉄橋が見える。夕日に映える鉄橋、なかなか絵になる。橋を渡る車が多く、歩いて渡るとちょっと危ない。チェンマイはゆるい雰囲気は漂うものの、車が多くになってきており、散歩するには今一つか。まあ高い建物がないので、圧迫感はなく、よいのだが。

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夜はKさんと雲南料理へ行く。Kさんは夜の便でバンコックへ帰るため、荷物を持って歩いていく。雲南料理と言われたが、実際は単なる中華料理かな。若い店員も中国語は通じず、店にはあまり客もいない。この店は観光客目当てなのか、それとも地元客のためにあるのか、ちょっとよく分からない。が、そのゆるい感じは悪くない。

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その夜、Kさんと別れて、一人になる。コンビニでなぜかバナナを買い、部屋で食べる。宿へ向かう道の角にあるクレープ屋が気になっていたが、ついに買うことがなかった。インド系のおばさんがやっているのだが、いつも混んでいるのはウマイからか。あとで聞くと、その辺では有名な店らしい。残念。

 

11月13日(木)

帽子屋さん

翌朝も起きるとロビーに出て、PCに触る。横で朝食を取っている人がいたので、覗いて見ると美味しそう。トースト、卵、フルーツ、コーヒー、立派な食事だった。120バーツ。麺が一杯35バーツ程度なので3倍もするが、何となく、こんな朝が望ましい。気持ち良い風が吹き抜けていく。食事をしているのに、体が軽くなる。いや、心が軽くなっているのだろうか。そのまま10時近くまで、そこでダラダラとネットして過ごす。バンコックにいる時も部屋に籠らず、いい風を浴び、良い日の光を浴びて、外で旅行記を書くのもよいかと思う。

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今日はバーンタオ氏に紹介してもらったSさんと会う。Sさんは10年以上、シンセンや大連で仕事をしてきたが、思うところあって昨年タイに拠点を移し、今年からチェンマイ在住となっているという。会ってみると初対面ではあったが、共通の知り合いも何人かおり、中国の同じフリーペーパーに寄稿するなど、親近感がわく人だった。

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彼は帽子屋さん。大連で事業をやっていたのだが、中国でのビジネスに限界を感じて、アジアを目指すことにしたらしい。アジアの中ではタイが良いということになり、ご縁でチェンマイへやって来た。既に試験的に帽子を作り、販売にこぎ着けたが、今後は新たな試みを実施していく予定とか。

 

帽子というアイテムを私は殆ど被らないので、今一つピンと来なかったが、男女とも帽子を被る人は増えており、しかもおしゃれな帽子へのニーズが高まっている。そして頭の大きさの問題で、気に入った帽子を被れない人も多いのだとか。確かに基本的にフリーサイズだが、ちょっと頭が大きいと、入らないのだろう。サラリーマン時代、工場見学や防災訓練でヘルメットが入らない人、必ずいたな、と思い出す。

 

Sさんのように、中国でビジネスをしてきて今後はアセアン、という動きは出てくるだろう。大企業のように工場を増やしていくのではなく、拠点を移していく動きが見えてくる。帽子のビジネスもネット販売が可能。中国人が彼の帽子を買いたければネットで注文すればよい時代だ。中国内に拠点を置くリスクを排除しながら商売ができる時代、好きな場所に住んで仕事ができる時代、それを是非見せてほしいと思っている。

 

お話をしたのは宿のすぐ近くのきれいなカフェ。カフェというより、セラドン焼の焼き物を売るお店で、その器を使い、飲み物を提供している。セラドン焼はチェンマイの陶芸、器は重厚で、お茶を飲んでいても重い。釉薬の下の細かい貫入、ひびわれが最大の魅力らしい。女子なら店内を散策して、カップの一つも買うのだろうが、私は奥の庭の方に目がいっていた。ここにも実にゆるい空間が広がっていた。ここでずーっとお茶飲んでいたい、と思わせる造り。因みにチェンマイ郊外で採れるお茶の販売も行っているようだった。

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Sさんとは3時間近く、話し込んでしまった。日中はチェンマイもさすがに暑い。宿へ帰る途中、海南チキンライスが目に入ったので、食べる。50バーツだったが、質がよかった。外国人が入るような観光向けかと思ったレストランでも、意外とウマイ。きっとローカル屋台ではこれが30バーツぐらいではないだろうか。チェンマイの物価は安い、というのが10年前の印象だったが、バンコックとの比較では変わってはいないようだ。

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