鎌倉旅2024(1)北鎌倉で降りて

《鎌倉旅2024》  2024年3月27日

偶にどうしても行きたくなる街、鎌倉。子供の頃、比較的近くに住んでいたこともあり、高校生の頃は、暑い夏の日にわざわざ栃木から出てきてお寺巡りをするという暴挙に出た。大学生の時は海の家でバイトした。8年ぶりかな、鎌倉。

3月27日(水)

湘南新宿ラインは良く遅れる電車だが、今日は特に問題はなかった。座れたので、ゆったりと鎌倉へ向かう。天気も悪くない。電車の遅れを想定して、一本早い電車に乗っていたので、待ち合わせの時間より早く着いてしまう。ということで、一駅前の北鎌倉で降りてみる。外国人が沢山降りていく。

円覚寺が妙に懐かしい。階段を上ったが、時間もないのでそこで引き返した。北条時宗ご廟所と書かれている。元寇で亡くなった兵士を弔うために建てられた寺。『建長、円覚、古寺のー』という歌を突然思い出し、頭の中がグルグルする。急に幼い頃の記憶が少し蘇ってきて驚く。

線路を渡って反対側を歩く。東慶寺は縁切り寺。鎌倉の頃には結界が張られ、そこより中には入れないエリアが存在していた、と先日長浜で聞いたのを思い出す。どんなに追いかけてきてもそれ以上は踏み込めないエリア、一体どのようなルール設定だったのか。今の日本にそのような場所はあるのだろうか。

更に歩いて浄智寺というお寺まで来た。ここは初めてではなかろうか。いや、恐らく高校生の頃、暑い夏に来たことがあったような気もする。かなり涼しげな境内、外からでも中が良く見える。源氏山に登っていく脇道は何となく懐かしい雰囲気がある。ここはガイドさんに連れられたヨーロッパ人の団体が多く来ている。きっと鎌倉の穴場、として紹介されているのだろう。確かに自然の中に寺がある感じは悪くない。

時間切れとなり、北鎌倉駅へ戻り、一駅乗って鎌倉駅に着いた。江ノ電の切符売場には多くの外国人が列をなしている。ここではヨーロッパ系もいるが、アジア系も多く見られる。きっとアニメの影響だろう。右手には時計台もある。こちら側の出口から出るのは実に久しぶりで覚えがない。

鎌倉在住のMさんが車で迎えに来てくれた。まずは竹の報国寺へ行く。何だかんだ言っても、その昔から報国寺は落ち着くのでよく来ていた。今回初めて車でやってくる。天気は良いが思ったほど人はいない。居るのは竹の写真を撮る外国人ばかり。インスタ映え、という意味では確かにそうだが、寺の雰囲気というものはなかなか写真や動画では伝えられないように思う。お庭を見ながらしばしボーっとしていた。

続いて頼朝の墓に行ってみる。多分初めてではないか。その手前まで来ると、何と『島津忠久の墓』という表示があり、思わず食いつく。まずは顕彰碑を横目に見ながら石段を登り、頼朝の墓に詣でる。この塔は江戸後期島津重豪によって整備されたらしい。益々興味深い。法華堂は大河ドラマで名を上げた北条義時によって作られた場所。三浦氏一族もここで果てたとか。

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