プーケット街歩き2013(2)パトンビーチで不動産投資?

9月10日(火)

朝ごはんはタラートで

ホテルには朝食がないので、街を歩いて探す。フラフラしているとローカル市場が見えたので入る。野菜や肉を売っている普通の市場で地元の人が買い物をしている。そこで朝ごはんを取る。適当に席に着き、適当に食べる。

 

目の前にタイ人の女性が座った。彼女は小さな袋を持っていたが、中からフライドチキンを取り出し、食べ始めた。私と目が合うと黙ってチキンを1つこちらに寄越す。私は黙って、受取り食べる。美味い、笑顔を返すと彼女も笑顔になる。たったそれだけのことだが、一日が幸せな気分になる。

 

パトンビーチ

今回の旅は特にすることがない。今日は丸一日あるので、パトンビーチへ行ってみる。ここはプーケットでもっとも有名なビーチだ。ジョジによれば、バスで小1時間。但し帰りのバスは午後6時までしかなく、それを過ぎたらタクシーに乗る。ただその場合も600b以上は払わないこと、と念を押される。

 

街の真ん中あたりのロータリーの北側にバスが数台停まっていた。その中にパトン行きもあったが、一番立派なバスだった。もっとローカルなバスに乗りたかったが、車掌に促されて乗り込む。30b。安い。

 

街を抜けると、田舎道。途中から山越え。結構アップダウンがある島だったのだ。パトンの街はプーケットタウンより立派で賑わっていた。さすがに観光客が多い。プーケットの産業は観光なのだから仕方がない。

 

ビーチには人影は少ない。やはり雨季なのだ、と思っていると、海上の雲が怪しくなる。慌てて建物の陰に身を潜めたが、物凄い土砂降りとなり、身動きが取れなくなる。皆が逃げ込んでくる。そして不思議な集団となり、黙って空を見上げる。毎日のことなのだろう、タイ人の子供などは嬉しそうに母親に甘えている。

 

30分ぐらいジッとしていると、空が明るくなる。人々が急に動き出す。商売を再開する人、観光を続ける人。私は何もすることがない。ビーチの脇を歩くが特に目ぼしいものもない。街の方も歩いて見るが、特に何も。仕方なくランチを取ることに。

 

ここは観光地、実は物価は高い。高いものを食べても意味がないので、フードコートに行くと、意外と外国人もここで食事をしている。確かに料金がリーズナブルで、きれいな場所だから。ここにトンカツがあったので食べてみる。柔らかくはなく、薄い肉だが、トンカツである。結構満足。

 

プーケットで不動産投資

そしてまた雨が振り出しショッピングモールに逃げ込む。1階にはなぜか不動産販売のブースがいくつもある。何気なく近づくと『暇か』と英語で声がかかる。勿論暇なので話を聞いてみると、パトンビーチでマンションを購入する外国人をターゲットにした販売所であることが分かる。

巧みな話術で色々と説明してくれた。英語が通じること、不動産市況が分かること、そして雨宿りにちょうど良いことから、耳を傾けていると『物件を見に行かないか』と誘ってくる。暇だし、ビーチも飽きたし、そして『帰りはプーケットタウンまで送ってやる』と言われ、行ってみることにする。

案内人が現れたのは30分後。何とスエーデン人だった。タイが好きで住み始め、奥さんもタイ人、そして子供の環境なども考え、バンコックからプーケットにやってきたという。彼の車で3つの物件を見学する。

全てビーチから少し入った物件。そしてこれから完成する新築。現在プレセールをやっていた。マレーシアでもそうだが、タイもプレセールはディカウント価格、そして完成後自分が滞在したいとき以外は人に貸すことが出来る。完全な投資物件として賃貸することも可能。利回りは10数%らしい。40㎡程度で300万バーツ前後、家具や内装には別途費用が掛かる。ちょっと高いと感じる。

投資物件は狭いベッド1つの物件が多い。それは借りる側が大きな部屋を望んでいないから。家族で住む人は少ないらしい。一人かカップル、カップルの中には男性同士も多いとか?一人で来た人も2人になっているケースが多いらしい??1泊2000b程度が良いとか。屋上から海が一望できるところもあり、そこにプールが付いていたりもする。如何にもビーチリゾート。欧米人、最近はロシア人の投資も増えている。パンフにはロシア語もあった。中国人はどうかと聞くと、『彼らは英語が出来ないから来ない』と。中国人専用のブローカー(華人)はきっと別にいるのだろう。

帰りは送ってくれるとの話だったが、彼に急用が出来てしまった。『タクシー代を出すから一人で帰って』と言われたので、それを断り、またバスに乗る。購入もしないのに案内してもらって、その上600bも出してもらうのはちょっとね。バスの車掌がなぜか『写真撮ってやる』というので、1枚収まる。その夜は近くに食堂を見つけ、久しぶりにカオマンガイ(チキンライス)を食べる。

9月11日(水)

キャパオーバーの空港

翌朝はカサブランカでゆっくり過ごす。今日も雨。外に出るのも億劫だ。ジョジによれば『空港までバスが出ている』というので、ホテル近くのバスターミナルまで行く。バスは1₋2時間に一本しかない。80bなら仕方がないか、観光客が乗るというよりは路線バスだ。

 

バスに乗る人は少ない。空港職員と、余程金のない?時間に余裕がある人だけが乗っている。バスはゆっくり進み、途中で多少乗り降りがある。1時間20分ほど掛かって空港へ到着。

 

ノックエアーのカウンターは空いていて、すぐにチャックインできた。だが空港内、特に出発を待つゲート付近は異常なほど込み合っていた。皆待ちくたびれて床に座り込んでいる。さては何か遅延が起こっているなと勝手に思ったのだが、そうではなく、空港のキャパが一杯だということが分かる。

 

元々観光地として有名なプーケット。欧米人や日本人に加え、最近は中国人、韓国人、ロシア人などが大挙して押し寄せてきている。昨日のパトンビーチでもこれらの人が非常に多かった。エアアジアやノックエアーなど、LCCが乗り入れ、益々便利になってきている。だが空港は18年前と変わっていない。現在は雨期で繁忙期ではない。それでこの状態であれば、クリスマスや正月などはどうなるのだろうか。通路まで人が溢れているのだろう。空港の横で何か工事が行われていたが、新たなターミナルでも作っているのだろうか。

 

ノックエアーは何事もなく、バンコックへ戻った。ドムアン空港の最大の問題はLCC空港なのに、市内までのアクセスがタクシーしかなかったことだが、今回降りてみると、何とモーチット行きのバスが出ていた。30b。これは便利なうえ、速い。15分でモーチットに着いてしまった。世の中は進化している。プーケットも進化するだろうか。

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