何となくプノンペン2014(3)カンボジアのポイントは人材

3月14日(金)

2.プノンペン散歩

人材紹介

朝は早くに目覚める。やはり鳥のさえずりが聞こえると起きてしまう。歳のせいだろうか。何となく食事をする気にもなれず、散歩に出る。昨日タクシーで迷って以来、この辺の地形を全く把握していない。どこに何があるのかも分からない。

 

取り敢えず大通りと思われるところまで出る。ちょうど通勤時間帯なのか、かなりの車で渋滞が起こっている。アジアのどこの都市もそうだが、ここプノンペンでも急激なモータリゼーションが起こっており、バイクから車社会へ突き進んでいる。

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プノンペンにコンビニは見当たらないが、ガソリンスタンドにはちょっとした店が併設されている。中に入ると、これから通勤すると思われる若い男女がパンを食べてコーヒーなどを飲んでいる。以前は屋台しかなかったが、既にこのように変化している。それも外国人ではなく、カンボジア人のホワイトカラー、急速に増えている。

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この通りには喫茶店もいつくかあり、お洒落になってきている。サムソンなど携帯を売る店もあり、大きなビルもどんどん建っている。ただ一つ、3年前に工事が止まっていた30階以上の建物はそのまま進んでいなかった。これは権利関係などの問題であろうか。確か韓国系のビルだったと思うのだが。

 

そして9時に紹介してもらった人材紹介会社を訪問。明るい感じのオフィス、朝から職を求めて人が来ている。代表者のNさんはまだ来ていなかったが、日本人女性が対応してくれ、雑談する。日本人はカンボジアにかなり増えつつあるようだ。

 

Nさんは元お役人で、日本のハローワークのシステムをカンボジアに持ち込んだらしい。日本企業の進出も増えており、また日本人の就労希望者も増えているようだ。日本語が堪能なカンボジア人などは引手数多で、給与も高騰している状況とか。如何にも日本企業らしい。

 

カンボジアの動きは非常に早い。半年起業が遅れればビジネスチャンスを逃すこともある。即断即決、そういう人が生き残る。この2年ほどは日本人起業家もかなりの勢いで増えている。手続きやライセンス問題が比較的簡単なこの国では、的確なビジネスモデルで、スピードを持って事業をすれば成功の確率も他国より高いという。ただ不動産価格や事件費の上昇もあり、コストも考えに入れる時代がやってきているようだが。

 

韓国系カフェで

ちょっと時間があったので、知り合いに行ってみるとよいと言われたバンコンケンという所へ行く。『東京で言えば代官山』と言われ、プノンペンにそんな所があるはずはない、と思って行ったが、代官山ほどではないにせよ、かなりお洒落な一角がこの街にできていることを知り驚く。

 

特にカフェがオシャレだ。どうみても欧米人が好きそうな新しいカフェがいくつもある。透明のガラスで店内がきれいに見えるもの、おいしいケーキを売り物しているところ、など、入ってみたくなる店が多い。歩いているのも欧米人が多い。ただ繁盛しているのか、というとどうだろうか。

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早めのランチを取る。3年前に紹介されたTさんと会う。当時Tさんはカンボジア政府の中に居たが、今は独立してカンボジアの為になるプロジェクトをしている。その他、日本からの仕事も請け負い、かなり忙しいようだ。

 

カンボジア人の就業意識が低い、という話をよく聞くがその理由を『カンボジアの歴史には英雄がいないので、手本になるような存在がない』『特にポルポト以降宗教が断絶され、信心がない』ためと、説明してくれた。これは一つの見識だろう。カンボジアの一番の問題は人材だな、と強く感じる。

 

因みに我々が食事をしたレストランはベーカリーでフランス風の名前が付いていたが、よく見ると韓国系だった。この辺、韓国は本当に上手い。イメージを極めて重視した戦略、これもまた重要ではなかろうか。

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