何となくプノンペン2014(2)ラブホに泊り、サムライカレーを食う

ラブホに泊まる

そして今晩泊まるところは、何とラブホだった。これはお知り合いのとまこさんからのご紹介。たかやんのバーに行くには便利だと聞き、そして何となく興味本位で行ってみる。本当に直ぐ近くに平屋の建物があった。そこはラブホというより、車で入るモーテル。各部屋の前に駐車スペースがあり、お客さんが入ると、入口の一部が覆われる。

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私が一人でずかずか入っていくと若者が何か言ってくるが言葉が分からない。そこで初めて気が付いた。英語は通じないのだ。これは困ったが、若者は部屋を開け、中を見せる。確かに言葉が通じなくてもやるべきことはこれしかない。その部屋は意外なほどきれいで、何とWIFIも使える。ここに泊まるというと彼はホッとして出て行った。

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ここは一体いくらなんだ。また若者を探して聞くが分からない。すると彼は私を一番手前の建物に連れて行く。そこの若者は英語が通じた。1泊25ドルだという。値下げ交渉を試みたが応じない。仕方なく支払う。

 

そして出掛ける時間になり、また困る。鍵がないのだ。若者は庭の椅子に座っているので、手振りで伝えると、無いという。そうか、ラブホで出入りする人はあまりいない。鍵は渡されず、この若者が管理しているのだ。出掛ける時は彼を呼び、彼に鍵を掛けさせる必要があった。まあ、WIFIは使えるし、熱いお湯も直ぐ出たので、問題はなかった。管理人もいるので物がなくなる心配もなさそうだ。何より静かなのが良い。

 

サムライカレー

私がここに来た理由、それはさきほどのたかやんを紹介されたからだが、実はもう一つあった。あるセミナーで知り合った男、よもけんが、プノンペンでプロジェクトを始めたというので興味を持った。それはサムライカレープロジェクトといい、人材育成を主眼としているが、プノンペンでカレー屋をやることだった。そしてこのカレーのレシピを提供したのが、何ととまこさんだった。人はどこで繋がっているか分からない。

 

そしてよもけんに連絡したところ、サムライカレーはコニーバーという場所を借りてやっているというので、たかやんに『コニーバーというのはどこにあるのか』と尋ねると、なんとなんと、そのコニーバーがたかやんのバーだったと言う訳。もう訳が分からないが、全てが繋がっていた。そういう訳で私はこのコニーバーに行くことになったのだ。

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ちょうどプノンペンに居たよもけんから連絡があり、8時にコニーバーで待っているという。このよもけん、本業は人材育成だが、大のサッカー好きで、世界一蹴なる、サッカーをキーワードに世界を回った男。若いが色々と経験があり、面白い。

 

サムライカレーは基本的に昼間に店を開いており、夜はコニーバーとして使う。だが最近バーでもカレーを出すようになっており、食べてみることが出来た。何とカレーの上になすオクラ納豆がのっていた。これをカンボジア人が喜んで食べるのだろうか?聞けばここのお客は大半が日本人、カンボジア人にはこれから浸透させていく予定とか。意外や美味しく頂く。

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このサムライカレープロジェクト、海外で働きたい若者の研修の為に作られており、実際にここに来て、自らの意志で来た者がカレー屋をやらなければならない。カンボジア人に如何にカレーを食わせるか、どのように経営するか、いくらでも勉強できる、しなければならない環境に置かれる。

 

販売促進のために無料券を配ったり、各イベントに出向いたりと、知名度向上にも努めなければならい。それは大変なことだろうが、自分のこととしてやる分には、遣り甲斐もあるだろう。大学を出てそのまま海外で働きたい、などという学生、海外旅行中にこのプロジェクトに出会った若者など、応募者は絶えないようだ。

 

結局10時過ぎまでコニーバーでよもけんや若者たちと飲んでいたが、たかやんは戻ってこなかった。よもけんとカレー屋の店長(日本の大学を出てすぐの若者)は明日の朝早くシンガポールへ行くらしく、お開きになる。その夜、モーテルに戻り、鍵を開けてもらい、熱いシャワーを浴びて、ぐっすり寝る。

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