何となくプノンペン2014(1)転機となった街を再訪する

《プノンペン散歩2014》  2014年3月13日-16日

 

2011年3月、私は会社を辞めてアジア放浪に出た。その直前の2月初め、冬休みにプノンペンを訪れていた。単にシェムリアップに行くついでに、首都にも寄ろうという考えではなかったかと思う。だがそこで言われた言葉、『もしプノンペンに住むなら、生活費は月5万円もかりませんよ』。この言葉がある意味で、私の意思を固め、その後急速に退職に踏み切ることになった、様に思う。勿論その時はそんなことは考えていなかったが、後から考えると転機だった。

 

しかしその後3年間、プノンペンに行くことはなかった。実はアジアならバンコックでも月5万円で生活することが出来ることに気が付いたからだ。カンボジアならシェムリアップにはアンコールワットがあり、その後も行ったのだが、プノンペンはそれほど魅力的には見えなかった。

 

今回は昨年11月の和僑世界大会で出会った日本人女性のプロジェクトを見に行くという目的が出来、ようやく再訪となった。どれほど変わっているのだろうか。興味津々で出掛けた。そして結構意外な展開が。

 

3月13日(木)

1.コニーバーとサムライカレー

空港から迷う

今回プノンペンに行くにあたり、航空会社を選んでいたら、何とチケットが僅か750バーツというのが目に入る。往復でこんなに安いのだから、一も二もなく購入してしまう。カンボジアアンコール航空、聞いたこともないが大丈夫なのだろうか。勿論燃油サーチャージをしっかりとられ、合計では4000バーツ程度になっているが、それでもエアアジアより十分に安い。

 

このフライト、結論から言えば特に問題はなかった。カンボジア政府がナショナルフラッグを作るため半分を出資、残りはベトナム航空が出資している、と機内誌にも謳われていた。ようはベトナム航空の子会社と同じなのだ。ただ飛行機の使いまわしが激しいのか、飛行機が来るのが遅く、スワナンプーン空港の係員も搭乗口のゲートをなかなか開けなかったが。座席は十分な広さがあり、1時間ちょっとのフライトで水とパンはくれた。ナショナルフラッグだからLCCではないのだ。

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飛行中突然思い出した。カンボジア入国にはビザがいることを。今の今まで忘れていた。さてどうする。確かアライバルビザだったので、写真を探すと何とあった。この辺は旅慣れたな、と自分でも感心する。そして着陸後の空港でのビザ取得は3年前よりさらにスムーズだった。

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空港ではまずは携帯のシムカードを購入。5ドルで50分話せる。十分だ。欧米人は皆これを買って使っている。そしてタクシーを探したが、プリペイドのブースがあり、12ドルで市内へ行ってくれた。近いと9ドルだが、私の行く所は12ドル、ちょっと不安が。まあこれだと交渉の必要がなく楽でよい。

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市内まではそれほど遠くはなかったが、私の目的地まではやはり遠かった。市内を見ていると前回のプノンペンよりかなりきれいになっており、整備も進んでいるように見える。いつもならなかなか着かないことにイライラしたかもしれないが、今はこれをむしろ楽しみ、市内見物している自分がいる。それだけでも3年で進歩があった。

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しかし本当に見つからない。とうとう運転手は電話をかけ、場所を確認した。だがそれでも解決できない。ついには相手を呼び出し、案内させてようやくその場所に着いた。以前だったら、追加料金でも請求されそうだが、今はプリペイドで助かる。

 

目的地はホテルではなかったこともあっただろう。ここは小さなショッピングセンターの脇にあるバー。入っていくと日本人が出てきた。たかやん、と呼ばれている20代の若者、それが私の会う相手だったが、彼は『これから出掛けるので』と言って出て行ってしまう。何だか拍子抜け。

 

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