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バンコク滞在記2022その5(3)癒しを求めて

10月5日(水)有料図書館

今日もまた図書館を探しに行く。ただ今日は図書館メインというより名建築がメインであり、そこでランチでもあれば最高、という感じで出掛けてみた。サムヤーンのあたりでバスを降り、後はひたすら歩くと、いい雰囲気の一角が出て来る。隣はブリテッシュカウンセル、そこにネルソンヘイズ図書館があった。1869年という文字から見ても古い。こじんまりした庭もいい雰囲気だ。

図書館へ入ると、何とここは会員制で、非会員は100bの入場料を取られる。しかも室内は写真撮影禁止なので、残念ながら入場を断念する。だが係員に『何か探しているのか』と聞かれ、タイの歴史関連と答えると、中へ入れてくれ、『もし読みたい物があれば入場して』と言ってくれた。結局それはなかったので、礼を言って外へ出た。確かに古めかしい室内ではあったが、特にこれはというものもない。外にはカフェが併設されていたが、こちらはかなり新しく、入る気分にはなれなかった。

図書館を離れると、罰が当たったかのように雨が降りだした。小雨だったので急いでサムヤーンまで戻り、ジョークで有名な店へ行くと、閉まっていた。ガッカリしていると猛烈な雨が降り出し、身動きが取れなくなる。朝の11時にこんな豪雨、初めてかも。店の軒下で雨を凌ぐ。よく見るとそこも食堂で、美味そうな鴨が下がっていた。

思い切って入ってみると、美味そうに麺を食っているおじさんがいた。私も食べようと思い、折角なので具材を全部載せてもらい、その下に麵が敷かれた。スープは別にやってくる。これは広東系だったかな。それにしても叉焼から鴨肉まで、豪華な肉が並んでいる。煮卵もいい。120bは安いのではないか。一杯になった腹を抱えて外へ出ると雨は既に上がり、晴れ間が見えている。この付近、美味そうな店がいくつかあり、是非再訪したい。やはりラマ4通りに沿って華人街が広がり、美味い物屋も広がっていた。

10月6日(木)川沿いのレストランで

今日はMさんのお誘いで、川沿いのレストランで昼食を食べることになった。宿まで迎えに来てもらい、全く知らない道を走ってそこに着いた。ここはどこだろうか、かなり南の方だとは思うのだが。しかもレストランもふらっとある感じで、そこへ行こうとしないと偶然に見つけられない感じである。

川の横には木々が茂った庭があり、雰囲気はとても良い。雨上がりの庭、殆ど客のいない川沿いの席でゆったりと寛げた。食事も美味しい(タイ料理を勉強するはずが、メニューすら気にすることもなく、何を食べたかはよく覚えていない)。いつも戦場で戦っているわけでもないが、年齢的なものか、疲れを覚えることが多くなっているので、こういう癒しは有難い。

チャオプラヤ川の河口近く。川の流れもゆっくりで、しかも周囲には建物も少ない。船の出入りも少なく、何もないと言えば何もないのだが、それがまた良い。不思議な感覚に囚われた。バンコク滞在2か月、私はここで何かを得ただろうか。日本にいるよりずっと開放的、というだけなのだろうか。

10月8日(土)週末の朝食は

一日中道路が混んでいるバンコク。特に朝晩のラッシュ時は激しい渋滞となり、バスは動かなくなる。だが考えてみれば週末の朝は空いているはずだ。そう思って突然バスに乗り、朝ご飯を食べに出た。確かに道路は空いており、バスは快調に走った。それでも小1時間ほど掛かってようやく目的地に着いた。

その店は路地で営業しているが朝8時で結構客がいた。オーナーは簡単な英語も話し、愛想がよい。店の名前は蘆溝橋紅飯。日本人が見るとギョッとするような名前だが、ここでそんな反応をする人はいないのだろう。名物はカリカリ豚のあんかけ飯。確かに豚が旨いし、汁も美味い。70b。華人の家族経営のようで、息子が懸命に豚肉を切り、娘が盛り付けをしていた。こういう光景も嫌いではない。

そこからふらふら散歩していると、以前も通った古い華人街が現れ、自動車部品などの店舗がずらっと並んでいる。更に行くと今度は木工業の店が並び、木製のドアなどが飾られている。チャイナタウンはヤワラーばかりではない。ヤワラーは単なる観光地なのであり、生活感があるのはむしろこちらだとよくわかる。

ワットサケットへ出た。数年前に来た時は上まで登ったが、今回は下を一周するだけにした。地方から来たタイ人観光客がバスで乗り付けてきて嬉しそうに記念写真を撮っている。少し涼しい朝散歩なので、更に歩いて行く。先月Oさんと行ったナンルーン市場へ出たが、腹が一杯で何も食べられない。

そこからバスに乗ったが、相変わらずエアコンバスから降ろされた。ただ車掌は実に丁寧親切で分かりやすい。結局チットロムまで赤バスで行き、BTSに乗り換えて、プロンポンで降りた。レトロ建築のホテルがあると聞いて行ってみたら、既に解体工事が始まっていた。現在のバンコクは高度成長期、ということだろうか。

バンコク滞在記2022その5(2)パヤタイパレスで昼食を

10月2日(日)報告会

朝5時半に起きて、宿の朝食を食べる。前回は楽しみにしていたが、今回はもういいかという感じになる。それでも貧乏性なので、付いている朝食は必ず食べてしまう。次回からは朝食なしとして、お粥を食べに行きたい気分だが、それでも目いっぱい食べてしまい、眠たくなる。

報告会では一応リバービューをお見せしたが、見ている方は何でこんなものを見るのだろうと思っていたに違いない。単なる自己満足で迷惑な話だ。今日も女子ゴルフがあったので、すぐにチェックアウトして、急いで本拠地に戻り、部屋でゴルフを見た。何で女子ゴルファーはこんなに上手くなったのだろうかと感心しきりである。夜は世界卓球を見て過ごす。

10月3日(月)名建築で昼食を

テレビ大阪の番組に『名建築で昼食を』というのがある。池田エライザと田口トモロウが古い建築を巡りながらグルメを食べる番組だが、何となく私もやってみたくなる。きっとバンコクにも名建築はたくさんあるだろうと検索するも、名建築でランチが食べられる場所は意外とヒットしない。

先日バスで通り過ぎたスワンパッカード博物館というのを思い出す。如何にもタイ風名建築という感じだったので行ってみる。ここはラーマ5世の孫の邸宅だったらしい。落ち着いた古めかしい建物の中には色々と展示物もあり、いい感じの庭が広がっていたが、残念ながらランチがなかった。

そこからBTSに乗り、実に久しぶりにアヌサワリーで下車。駅から歩いて10分、大きな病院の敷地内に入った。目的地は病院ではないのだが、よく分からずに歩いて行くと、その先に古めかしい、塔のある洋風建物が見えてきた。パヤタイパレス、かつてラーマ6世の宮殿だった(その後はホテル)という。ちょうど100年ほど前に建てられている。

その中にカフェとして使われている場所がある。カフェドノラシンはバンコク最古のカフェとも言われているが、元はラーマ6世が別の場所で一般庶民も使えるカフェを開かせており、その店名だとも説明されている。その後現在の場所にカフェが開かれ、その名が継承されたらしい。確かに誰でも入れるが、靴を脱いで入るのが、如何にも王室的。

店内は名建築で昼食を、に相応しい華麗な造りになっており、ゆっくりと座っていたくなる。お客は観光客が数人写真を撮っているだけで、実に落ち着く。店員は当然のように英語を話す。軽食として有名な「ムーケム」は煮込んだ柔らかい塩豚にトーストを添えた一品。意外といける。ドリンクも高くはなく、簡単に利用できる穴場といえよう。

パレス自体は有料ガイドに案内されれば見学できるというが、ちょうど昼休みで誰もおらず、詳細不明。ただある程度の場所は開放されているので、勝手に見学して去る。病院の昼時なので、意外なほど人の出入りがあり、カフェ以外は落ち着かない雰囲気だった。向かい側にはマヒドン大学もあった。

10月4日(火)近所の新規開拓

最近は出掛けることも多くなり、ご近所の新規開拓を怠っているとの指摘を受けた。お昼にYさんから、新しい店へ行こうと言われ、ちょうどよいので付いて行ってみる。そこはいつもバスに乗るために通る道沿い。今まで入ろうとしたことはなかった、屋台に毛の生えた小屋のようなローカルな店だ。

Yさんも最近初めてきて気に入ったらしい。向こうではふくよかな女性が3人で料理を作っている。母と娘姉妹らしいが、区別できないほど似ている。ガパオとムークローム、それに隣で焼いていた焼き鳥を仕入れてきて、豪華なご飯を食べる。周囲ではバイタクおじさんたちがタバコを吸って休んでいる。タイの日常風景がここにある。

夕方、先ほどの店を通り越して、クロントイ市場の裏の方へ回り込む。何軒か店があるのは知っていたが、一度も行ったことはなかった。ここに牛モツ鍋で有名な店があると知り、訪ねてみる。午後5時前だというのに、店にはかなりの客がいて驚く。王春盛という店名が華人系だったので、華語が通じるかと思ったが、使う前に英語で案内され、英語メニューを渡される。外国人もたくさん来るのだろう。

2人以上の人は皆鍋を食べていたが、一人だと食べきれないので、牛モツ麵を注文してみる。私が牛モツ好きであるせいもあるが、これは煮込まれていていい味が出ている。数種類のモツをミックスしてもらい、麺をチョイスして80bは安くて美味しい。人が集まるのも道理だ。もっと早く来るべき店だった。新規開拓の意識をもっと持つようにしよう。

バンコク滞在記2022その5(1)バンコクでカオソイ

《バンコク滞在記2022(5)》  2022年9月29₋10月8日

9月29日(木)カオソイ

朝からコムヤーンを食べてしまった。美味しかったが、腹が一杯で昼は抜きになった。ネット情報ではタイに台風が近づいているというのだが、『タイ』とは相当広い範囲のはずで、タイに接近などといってもどこに来るのか。昨日カンボジアから帰ったと言ったら、カンボジアはタイ風だったでしょうとも言われたが、全くその気配はなかったのだから。この報道姿勢は日本と共通する。日本では台風、地震などもお祭り騒ぎのように報道して、結局ほぼ被害もないということが続いている。タイの場合、台風が来るのは稀なので、多少騒ぐのは分からないでもない。

どうやら台風はタイの北からラオスの方へ行っているようだ。そんなことを考えていると、突然カオソイが食べたくなる。先日チェンマイには行ったが、チェンマイ名物のカオソイを食べる機会はなかった。はて、バンコクのどこでカオソイが食べられるのだろうか。ふと思い出したのが、何とすぐ近所。7₋8年前にそこで食べた記憶が急に蘇る。今もあるのだろうか。

記憶を頼りに歩いて行くと、店は健在だった。そして華人と思われる店主がカネ勘定をしており、もうすぐ店が閉まる気配だった。入っていくとまだ大丈夫と言われたので座る。『カオソイ』というと、鶏肉かと聞かれたので頷く。出てきた物は確かにあのカレー味のカオソイだった。麺はちじれている。

麺を揚げたものが降りかかり、カレーとしっくりマッチしている。横にはあの高菜漬け。ライムで味変も可能だ。それにしても何でチェンマイにカレーがあるのか。本当にランナー食文化なのだろうか?ビルマから伝わってきた物なのか?食べれば食べるほど分からなくなる。料金は10b上がって70b。

10月1日(土)サパーンタクシンで

今日はバンコクから2回目の報告会を配信するため、ホテルへ移動。前回は市の中心部だったので、今回はリバーサイドホテルを希望したところ、『リバー近くの、リバービューのあるホテル』にチェックイン。昼の12時にチェックインできるのは何とも有難い。このホテル、かなり古いがロケーションは良く、部屋も悪くない。ただ部屋のドアのカードキーが上手く反応せずに入るのに苦労はする。

ちょうどテレビでゴルフの日本女子オープンをやっていたので、それに見入っていると、午後も2時を過ぎてしまう。ここからランチを探しに外へ出た。Yさんから教わったカオカームー屋を素通りして、そのままどんどん歩いてしまい、いつの間にかインド寺院付近まで来てしまった。ここはもうシーロムエリアで、これではサパーンタクシンに泊った意味はない。

じつはここにマッサマンカレーの美味しい店があると聞いていた。午後3時近くでもお客はいる。日本語メニューも登場した。カレーは芋がゴロゴロ、確かに食べやすい。後ろの女性が食べていたのはカオソイではないか。思わずこちらも注文する。予想以上にマイルドで食べやすい。他にも魚や揚げ物などが並んでおり、普通にご飯を食べることもできる。それにしてもマッサマンカレーのルーツはイスラムではないのか?

満腹の腹を抱えてぶらぶら戻る。チャオプラヤ川に出ると風が気持ちよい。ボートが行きかい、何とも言えない楽しさが感じられる。近所には古い海南寺やモスクが点在する。この付近が昔貿易の中心地のひとつであったことを窺わせる。宿の下のデパートも懐かしい。25年以上前に家族旅行で来た時に入ったことが急に思い出される。

ホテルは一か月前に泊ったところの系列だが、観光客が急増している雰囲気が出ていた。料金は前回聞いた時より1000b近く上がっている。プールでは韓国人の家族が遊んでいた。日本人観光客も少しだけいたようだ。部屋から川の向こうに沈む夕暮れを眺めるのはとても良い。

夜8時頃ようやく腹が減り外へ出た。紹介されていたお粥屋はまだ開いており、観光客で賑わっていた。ここには英語のメニューがあり、注文も簡単にできる。かなり内臓系を入れた粥が登場してテンションが上がる。ピータンと生姜の相性がとても良い。部屋に戻り、アーセナル富安、ブライトン三苫を見て、満足して一日を終わる。

バンコク滞在記2022その4(2)新しいMKととん清

9月20日(火)新しいMK

今日は午後、Oさんがやってきた。車で迎えに来てくれたのだ。前回はナンルーン市場へ行ったが、今回はOさんの家に行った。その前に富士スーパーで買い物もした。Oさんは最近雑穀米を食べているという。私は健康には完全に無頓着で、食べたいものを食べたい時に食べているのだが、それでよいのだろうか。何だか最近食べ過ぎで、体が重い。

Oさんの部屋で話していると、また『タイは分からない』ということになる。勿論私などタイの部外者であり、仕事もしていなければ住んでいる訳でもない。ましてや嫁さんがタイ人でもなく、タイのことなど分かるはずもないというのだが、中国など他国との比較からタイを見てみても、よく分からないと思うのはなぜだろうか。Oさんが水野潮さんという人の本を勧めてくれた。

夕飯は近所のモールへ。近所にこんな立派なモールがあるのはすごい。でも我々二人には何となく似合わない。と思っているとOさんが向かったのは、何とMK。タイの国民食であるタイスキで最も成功したチェーン店でどこにでもある。だがこの高級モールのMKは一味違っていた。

何と10種類のスープから2つを選択して、中国火鍋のように楽しめるのだ。トムヤンスープを頼んで蝦を入れれば、そのままトムヤンクンになる。もう一つは敢えて味噌スープにしてみた。これが意外や美味しい。野菜などをたっぷり入れれば、日本の鍋の感じになる。最後の〆はラーメンというのもまた良い。MKはタイに1000店舗以上あるらしいが、常に新しいことに挑戦しており、この店は最近できた新型高級店舗のようだ。お客を飽きさせない、タイ人の収入に合わせて改善する試みは面白い。

9月21日(水)ケンタッキー

タイに来ると必ず食べるケンタッキー。今回はまだ食べていなかったので、行ってみる。モールの中にあるのだが、まだ時間が早いのか、それほど混んでいない。日本ではどうか分からないが、タイではマックとケンタは明らかに競っているが、そのサービス提供にはかなりの差がある。

少なくともマックはかなり上昇志向であり、ケンタは価格抑え気味といえる。ただこの2年半の間でマックも苦労したのか、低価格のセットを販売もしている。ケンタは何と言っても日本との比較で言えばかなり安い。いつも食べるセットはフライドチキン4つ、ポテト、タルト、ドリンク(ドリンクバー)で139bだから円安といえどもこれで500円程度。

ただ偶々かもしれないが、今日食べたフライドチキンの鶏肉の味は、それほど美味しく感じられなかった。日本との決定的な違いは鶏肉の美味さだと思っていたので、ちょっと残念な感じである。これならマックの99bセットがお得に思えてくる。まあ各社戦略と収益を常に見直しているのかもしれない。いずれにしても日本で家の近所のケンタはいつも行列が出来ているので、なかなか行けない。

9月22日(木)エカマイからとん清

明日からカンボジア旅が始まる。そのために先ずは東部チャンタブリを目指すことになったが、そのバスはエカマイから出ていると聞き、翌日チケットをゲットしにエカマイへ向かう。バスターミナルは健在だったが、人は以前よりかなり少ない。ただ『パタヤ』と叫ぶ係員の姿はあまり変わっていない。私は『チャンタブリ』と言ってみると、ある窓口へ連れていかれ、すぐに明日9時発のチケットがゲットできた。今やネットでチケットが買える時代だが、ネットでは分からない情報などもあり、ここで買えるのは何かと有難い。

そこからプロンポンの方へ歩いて行く。トンローはすぐ近くだったので、その先まで歩いていくと、プロンポンのソイ。11時過ぎだったがなぜか腹が減り、店を探すも、開店前のところが多い。すると目のまえに和食屋が見える。よく見ると『とん清』と読めた。あれ、その昔、あの電波少年で猿岩石がバイトした店と紹介され、シーロムで行った店ではないか。今はここにあるのかと妙な懐かしさから入ってみた。

店内に客はいなかったが、メニューを見ると、かなりの種類があり、他の和食屋よりちょっと安い。昔から安かったなあ、と思い出す。好物のかつ煮定食を頼むと、味はまあまあで、コスパは良い。店内には漫画本なども置かれ、雰囲気は昔のようだったが、果たしてコロナ禍、そしてコロナ後、どうなっていくのだろうか。

バンコク滞在記2022その4(1)鍵紛失と電話番号変更

《バンコク滞在記2022(4)》  2022年9月17₋22日

9月17₋18日(土)カギを失くす

意気揚々とチェンマイから帰還した。宿まで戻り、エレベーターに乗ろうとした時、異変に気付いた。何とポチ袋に仕舞っていた部屋の鍵が紛失していたのだ。ズボンのポケットに入れていた時、汗が染みこみ、紙が破れて、落としてしまったらしい。取り敢えず部屋まで来たが、荷物を全部ひっくり返しても、鍵は出てこない。

フロントに事情を話すと、部屋には入れてくれたが、『明日の朝までに鍵を探せ。それでも見つからなければ、紛失として、新しい鍵を渡す。但しペナルティーは500bだ』と宣言されて萎える。もうどう探してもないのだから、眠れぬ一夜を過ごして、朝を迎えるしかなかった。

翌朝フロントへ行き、何とも言えない気分で500bを差し出し、鍵を受け取る。ところが部屋に入ろうとしてもこの鍵は使えない。フロントの人間もやってきてトライするも、鍵は回らない。新しい鍵を渡しているから、もう予備はないようだ。どうするのか。とそこへ技術職のおじさんがやってきて、いきなりドアノブをぶち抜き、ちょっとこすってまた元に戻した。するとまるで嘘のように鍵が回るようになる。鍵の方を削るという発想はあったが、ドアノブの方を削るとはすごい。さすがやはりタイの技術は侮れない。でもそれでいいのだろうか。

9月19日(月)ソムタムダーで

今日は後輩のUさんと会うことになった。同窓生の紹介で東京に居る時、オンラインで一度顔を合わせているが、その時から、タイの食文化などの知識があり、タイ在住20年の経験もあり、勿論タイ語もできる、色々と聞いてみたことがある人だったので、楽しみにしていた。

場所はシーロムにあるソムタムダーという、名前からしてイサーン料理の店。結構有名店らしい。今回バンコクに来てシーロム付近を歩くのはほぼ初めてかもしれない。赤バスで近くまで行き、そこから少し歩いてみた。昔はよく歩いたが、最近はちょっと縁遠い場所になっている。

Googleを頼りに歩いて行くと、何故か目的地のレストランの隣のカフェが表示されてしまう。よく見るとそこは以前他の人に指定された待ち合わせ場所。だが都合でそこへは行かなかったので記憶はなかったが、Googleはそれをちゃんと記憶している。すごいというか恐ろしい。

ここでUさんと会った。食べ易そうな料理を選んでもらい、どんどん食べていく。そしてどんどん話しが弾んでいく。私の最近の興味の一つはタイ料理のルーツであり、特にタイ北部の文化、華人などにも関心がある。彼女はチェンマイに住んだこともあり、タイ全般にも詳しいので何とも有難い。私が2年半前までバンコクで、茶やグルメを中心に色々とお世話になっていたHさんとも親しいと分かり、テイストが似ている。結局3時間近くもそこで話し込んでしまう。いつもの悪い癖だ。

それから銀行へ向かった。シムカードを新しく買ったので、電話番号を変更しないと不便だったのだが、午後の銀行は混んではないないのに、順番が全然回ってこない。驚いて夕食のパンを買いに行って戻ってきても、全く順番は動いていなかった。さすがに1時間を過ぎている。上席の女性が通り掛かったので『電話番号を変えるだけなんです』と涙目で訴えると、日本なら『申し訳ございません』と頭でも下げられそうなところで、『あなた、電話番号を変えるのがいかに大変か、分かっていますか?』と逆に窘められる。

それでも『確かに1時間待ってこの状態は良くないから、先に申請書を私と書きましょう』というではないか。それから大量の書類が私の前に置かれ、1つずつ説明され、サインさせられた。最後には『分ったでしょう、大変ね』と笑っていたが、その頃には他の客はほぼ用事が済んで帰っていた。何だかキツネにつままれたような時間だったが、最終的に無事に変更は完了した。

バンコク滞在記2022 その3(6)パクナムへ

Iさんが興味あるというのですぐ近くの集友茶行を訪ねた。王さんはなぜか待っていたよ、といわんばかりに、昔の岩茶などを持ち出してきて見せてくれ、80年代の茶は実際に飲ませてくれた。これは恐らく前回話を聞いた後、『あの茶はまだあったはずだ』と王さんが倉庫を探した結果らしい。さすが80年の歴史を誇る老舗、厚みが違う。

そういえば今日は中秋節でヤワラーでも月餅を沢山売っていたが、奥さんが出してくれたのは月餅ではない餅。こういうところも何ともおもしろい。それから茶行のすぐ近くのラートナーの店にも入った。相変わらずいい味出している。ラスクみたいなものを売っていたので買ってみたが、こちらはあまりいただけない。

結構お腹が一杯になったので、その辺をフラフラ。どこかでお茶でもと思っていると、ちょうどダブルドッグが目に入る。ここは宇治で修行したタイ華人がやっているお店で、昔何度か行ったので懐かしい。お店が開いているだけでもうれしい。しかし中に入ると、何と予約のみ入店可能ということで、残念ながら留まることもできなかった。まあコロナ禍の措置としては仕方がないことだろう。

それから市場などを見て回ると疲れてくる。残念ながら適当なカフェもなく、スタバに収まる。ここのスタバの2階は広くて人が少ないので、かなりゆったり出来た。話し込んでいる内に雨が降り始めていた。かなりの雨だったが、何とかMRT駅まで走り、最寄り駅まで逃げた。しかしいつもはバイタクで帰るが、今日それは無謀。傘をさして歩いて市場の軒下などを通り、帰り着いた時はへとへとになっていた。

9月11日(日)パクナムへ

昨日の大雨が嘘のような快晴の朝。さすがにこれなら出掛けようと思い立ち、バスに乗る。昨日の夜バンコクの鉄道を調べていたら、我が宿近くも通っていたパクナム線。パクナムとはどんなところか気になり始めてしまい、ついにはBTSに乗り換えて、パクナムまで行く。昔はこんなところまでBTSはなかったが、その昔は路面電車で繋がっていた。

パクナム駅を降りると時計台が目に入る。その先、川沿いを行く。天気が良いと川の景色が映える。ちょうどスクンビット通りと市場が分かれるところまできて市場の方へ行く。スクンビット通りはバンコクだけでなく、何とトラートまで続いているという。いつかスクンビットを旅してみた。

市場の手前にフェリー乗り場がある。どこへ行くのか分からなかったので乗らなかったが、こんな天気の良い日の川旅もまた良いだろう。市場は予想より大きく、魚などがドカンと置かれていた。生きが良いのは飛び出している。人もかなり出ているようだが、私が行った時間は遅く、既に店仕舞いというところもあった。どこかに魚を買えば料理してくれるところもあったかもしれないが、見つからなかった。

ここにはかつてのパクナム線の記念碑があるようだが、今回は見逃してしまった。展望台が目立つので、その方へ歩いてみる。途中立派なお寺があり、少し寄り道する。展望台まで行くと、1階に子供たちがたくさんおり、何かイベントがあるようだった。タイ語で意味が分からず、上に上がるのを断念して外へ出た。駅の反対側へ向かう。そこにも寺があった。川沿いのきれいな寺。風がものすごく気持ちよい。

そこからBTSでサムローンまで戻る。Mさんと待ち合わせて牛肉麺の店へ行く。台湾人がやっているというので期待していたが、何と店は閉まっていた。仕方なく近くでカオマンガイを頬張る。これはまた美味い。それからソンテウに飛び乗り、駅近くのカフェへ。何と名前が喫茶店。そこでまた長々話し込んでしまう。気が付くと日が西に傾いていた。

バンコク滞在記2022 その3(5)ヤワラーでジョーク

9月9日(金)ヤワラーでジョーク

昨晩ネットでバンコクの美味しい食べ物を見ていたら、どうしてもジョークが食べたくなり、朝ヤワラーへと向かった。ジョークについては、これまでお粥としか認識していなかったが、よく考えれば日本や中国の粥より細かく砕かれており、ある意味では広東粥のように煮込まれた雰囲気があるのは、興味深い。

確かワットトライミットの近くに有名な朝粥の店があったと思い出し、そこまでバスで行ってみたが、店は見付からない。仕方なく周囲を探索し、ようやくジョークがある店を見付けて入る。ここには英語表記があり、やはりジョークは外国人も食べたい食べ物なのだと分かる。内臓系を全部ぶち込んでもらい、卵も乗せて、コショウをたっぷり振ったジョークは実にうまい。そして胃にも優しい。これで50bは幸せ。

帰りもバスに乗る。エアコンバスの恐怖はあったが、今回は無言で20b札を出すと車掌も無言で8bのお釣りをくれた。こうであれば何の問題もないのだが、行き先を聞かなかったのはなぜだろうか。一説に高齢者は12bなのだ、というのがあったが、高齢者に間違われたのだろうか。タイの高齢者は何歳からなんだ?

昼ごはんをYさんと食べる。朝も食べたというのに、またいつもの食堂で思いっきり食べてしまった。食が旺盛で体調が心配になるが、今のところ何の異変もない。更に夜は近所の中国料理屋に行ってみる。ここは3年ほど前、餃子が美味いと評判になり、日本人にも人気があったのだが、今日行ってみると従業員に中国系はおらず、何だか活気もない。水餃子はまだしも、もう一品の炒め物は全くダメだった。恐らくコロナ禍で中国人シェフが入国できず、このような状況になったと推察される。何とか以前のように戻って欲しいが、それは中国次第、来年を待つしかなかろう。

9月10日(土)2日続けてヤワラーへ

何と今日もヤワラーへ来てしまった。お知り合いのIさんと会う場所をヤワラーにしたからだ。そして早めに宿を出て、昨日と同じようにバスに乗り、同じように降りた。ただ時間的には9時前に着いてしまった。やはり土曜日は車が少なく、スムーズだった。そしてよく見ると、昨日はやっていなかったジョーク屋があるではないか。

昨日はやっていなかったのではなく、既に店仕舞いしていたのだ。今日は路上にテーブルがいくつも出ており、何人もの人が食べている。それでも既に営業終了が近づいており、スタッフにも、鍋にも若干の疲れが見える。午前5時からやっているらしい。早速ジョークを注文すると、威勢の良い英語が帰ってくる。更には日本人と分かると簡単な日本語まで飛び出してきて、実にフレンドリーな店だった。コロナ前は多くの日本人観光客が来ていたのだろう。

腹を満たして歩き出すと、なぜか肉骨茶の店がある。タイにもあるのか、食べてみたいなと思う。そこからワットマンコーンまで歩いて行く。現在修理中で入口が狭いが、中は普段通り人が沢山いる。今回私はヤワラーをちゃんと歩いていない。懐かしい建物がいくつも見られたが、それなりの変化もあるようだった。歩いている途中、2年半前にグルメのHさんと言ったバンミー屋を見つけたので、Iさんとまずそこへ行ってみることにした。前回とは違い、店にはお客が沢山いた。やはり雲吞と叉焼が旨い。

バンコク滞在記2022 その3(4)エアコンバスの恐怖

店の前にちょうど来たバスに乗り込んだら、まさかの反対行き?一駅行くとバスは停まり、終点となったようだが、乗客の一部はそのまま乗っている。車掌がどこへ行くのかと聞いてきたので、MRTペチャブリー駅と答えたら、『すぐに降りろ』と言われる。おかしいと思い、表示を見ると、ちゃんとペチャブリー駅に停まると書いてある。始発のコントロールをする係員に訴えると、『乗ってよい』というのでまた乗ると、何と車掌が大声で『出て行け』というので驚いてしまった。

それから係員、運転手と車掌が大激論を交わしている。乗客も不思議そうに眺めていたが、一番不思議なのは私だろう。なぜこんな騒動になるのか、てんで分からない。運転手や係員が自分たちのバスがどこへ行くのか、なぜ分からないのだろうか。最後は車掌のプライドが優先され??、私はバスから降ろされ、次のバスに乗って帰った。後で聞いたら、エアコンバスは赤バスとルートが違うとのことだったが、初めからそういう話しなら激論はなかったはずだが、と最後まで解せない。

MRTに乗り換えると、駅の広告が目に入る。お茶飲料のCMなのだが、そのペットボトルに『おいしい』と共に『砂糖なし』と日本語で書かれているのには目を疑った。この飲料はタイ人向けではないのだろうか。早速近所のスーパーでこの飲料を買って飲んでみたが、正直美味しくはない。それでもタイが砂糖を減らす意識を持っていることは以前より知っているので、これもまた一歩前進だろうか。

フードコートで夕飯を探していると、何故かまたカオカームーが目に入ってしまった。美味しそうだったので昼夜連続で食べてみる。最近は作るのが面倒とか、光熱費高騰などでカオカームーを出す店が減っているというが、やはり豚足とそのソースは美味しい。これは潮州人の食べ物だ。

9月8日(木)ルンピニ公園へ

昨日に引き続いて図書館へ行こうと思った。今日はバンコク市立図書館を目指したが、赤バスに乗っていると、ルンピニ公園が見え、そこにも図書館があるとの表示が出てきた。思わず降りて確かめることにした。ルンピニ公園の名前にはとても馴染みがあるが、恐らくこの公園に入るのは初めてバンコクに来た1987年以来ではないだろうか。懐かしいというより、新鮮さがある。

公園内はかなりゆったりとしており、その中に平屋の建物があった。これが図書館なのか。中に入るとタイ語の表記しかない。受付で聞くと英語で回答があり、英語の本は少しあるという。見てみると私が必要としている本は無さそう。日本語の小説もなぜかまとまってあったが、今は小説を読む余裕はない。久しぶりに英語の新聞を読む。これからはネットでタイの英語新聞を読むようにしようと考える。

公園内を散策する。この公園がこんなに気持ちが良いとは思ってもみなかった。平日の昼間でも散歩している人もかなりいる。池があり、時計台もあり、いい風も吹いている。今日は曇りで暑くないのも良い。周囲には高いビルも見えるが、とにかく都会のオアシスとして、十分に機能している。

公園を出る所に銅像があるのだが、コロナ禍のせいか、近づけないようになっている。まだコロナは終わっていないのか。10月1日にはタイのコロナ終息宣言が出るらしい。昼ご飯を食べるべく、シーロムに行く。昔時々行った和食店、とんかつが旨かったが、今やランチでも400bするから、簡単には来られない。カウンターで食べているのはタイ人のお金持ちで、私も日本人の料理人からタイ人と間違えられ、ちょっと不愉快になるが、それもまた仕方がない。

帰りにパッポン、タニアを歩いてみたが、それほど人の動きが活発になっている雰囲気はなかった。勿論昼間なので夜は違うかもしれないが、コロナ禍のダメージは大きかったであろう。帰りもバスに乗ったが、途中から雨が降り出し、またスコールに見舞われた。最近はとにかく雨にやられる。

バンコク滞在記2022 その3(3)波止場の床屋と国立図書館

9月6日(火)波止場の床屋に突撃する

とても気になっているところがあった。それは宿の近くの波止場のあたりにある。何度かバスに乗っていて見掛けたが、そこの前へ行くことはなかった。だがとうとう意を決して出掛けてみる。髪の毛が伸びていたのだ。いつもは安い床屋へ行くのだが、そこもどんどん高くなっていく。元々カットのみで100bだったのが、いつの間にか150bになり、さらに値上げが見えている。

何が私を引き付けたかというと、1つはその建物のレトロな雰囲気。英語でも使えそうな雰囲気があり、入れば渋い爺さんが『いらっしゃい』と待っていそうである。もう一つは看板。基本的にはタイ語で書いているのだが、『外国人』という英語が見え、その料金は明らかにタイ人より高いのだ。こんな不自然な料金体系、現在でも許されるのだろうか。

恐る恐る中に入ってみた。そこは確かに床屋の仕度だったが、出てきたのは爺さんではなく、普通のタイ人女性だった。カットをお願いすると、慣れた様子で切っていく。10分で終了、タイ人なら100bだが、外国人は170b。まあハッキリ書いてあるので文句はない。いや昔は外国人船員が訪れ、英語を使った特別料金だろうか。だがお姉さんに『シャンプーもしよう』と言われて、気持ちよく頭を洗われ、肩をトントンされる。合計300b。これが安いか高いかは分からないが、まあ特に問題にするほどの額ではない。何となく昔の日本の床屋を思い出していた。

帰りにいつものフルーツを売るおじさんから、スイカとパイナップルを買う。このおじさん、長年この辺で屋台を引いているようだが、最近は体調不良が伝えられ、いないことも多かったので、ホッとしている。一人で食べるには十分な量を確保して僅か35b。日本では考えられない。何とも有難い。お客がいないときは木陰で寝ている姿が何とも良い。

9月7日(水)国立図書館へ

今日もまた赤バス。何と72番を端から端まで乗る企画?ではないが、結果としてそうなった。実は以前も一度乗っているので土地勘はあるのだが、交通量が増えたバンコクでは、時間が相当かかる。目的地は国立図書館。川沿いの行きにくい場所にあり、このバスが最適なのだが、1時間半以上かかってしまった。

前回は祝日で休みだったので、そのリベンジ。立派な建物に入っていくと、機械が置かれており登録が必要。パスポートをかざすもうまく反応せず。結局窓口で対応してもらい、無事中に入った。1階は広いスペースだが、2階へ行けというので階段を上る。受付に英語で話し掛けると、対応はしてくれたが『ここはタイ語本のスペース』と言われ、更に1階登っていく。

3階は外国本がたくさん置かれているが、どこにお茶や茶商に関する本があるのかは、自分で探すように言われ、探し始める。ただ眼鏡を忘れてしまい、よく見えない。英語、中国語、日本語の本もある。何とか中国語本の中から、華人について、タイの歴史について本を拾い出すが、読むのにはかなり疲れる。

1時間ほど3階にいたが、ここで見かけた来館者は2人だけ。一人はここで勉強しているみたいだった。何と贅沢なスペースなんだ。冷房も効いているし、1日中いたいような空間だが、やはり場所が不便なのだろうか。お腹も空いたし、一度外へ出てみることにした。出て気が付いたが、もう一度入るにはまた手続きしなくてはならない。今はランチタイムで窓口の人もいないので、今日のところはこれで退散となる。

帰りにまた72番に乗ったが始発であり、すぐに出発する気配がない。ふと外を見ると、美味しそうな店があったので、バスを降りてみる。カオカームーがあったので、思わず注文しているとバスは行ってしまった。行ってしまっても美味しいものが食べられれば満足だった。店の人は英語も出来たので快適。

バンコク滞在記2022 その3(2)バンミーの値段

夕方から部屋でオンラインの接続テストをした。明日はここから報告会を配信予定なので、一応試してみる必要はあったが、当然ネットスピードは速く、問題はなかった。ただいいホテルに喜んでしまい、Kさんと長い時間話し込んでしまった。気が付いた時には、夜も8時近くなっている。

腹が減ったが、この近所で何を食べるか。ふらふら歩いてみたが、屋台などはなく、白人たちが酒を飲みながら、大型スクリーンでサッカー観戦をしている。これは困ったと思ったが、取り敢えずターミナル21のフードコートへ行ってみる。いつもは激込みなので行かないようにしていたが、さすがに8時過ぎだと席は確保できた。簡単にバンミーと肉まんを食べたのだが、予想以上に美味しい。それ以上に驚いたのは値段が激安。このフードコートは客寄せのため、美味い店を連れてきて、かつ場所代を取らないらしい。だからいつも混んでいるのだと初めて合点がいく。

部屋に戻り、早く寝なければと思ったが、テレビを点けるとイングランドのサッカーをやっていた。その昔香港に滞在していた時、土曜日の夜と言えばプレミアリーグをいつも見ていたものだ。その感覚が戻ってしまい、ついつい見てしまった。選手は変わっているのに、やはりイングランドのサッカーだと思わせる場面が多く、楽しめたが、完全な寝不足となる。

9月4日(日)報告会

朝まだ開けない5時に起きた。そして風呂に入り、体を動かしていると窓の外が明るくなってきた。6時過ぎに朝食を食べに行く。いいホテルのビュッフェも実に久しぶりだ。パンにオムレツからフルーツまで、ついつい思いっ切り食べてしまい、急速に眠気が出てきた。部屋に帰って少し準備するともうオンラインの時間となる。

コロナ禍で続けてきたオンライン講座。現在のバンコクの滞在先ではWifiが使えないので、Zoomの時はどこかホテルに泊まることになる。これを面倒だとは思わず、むしろいいホテルに泊まれるチャンスと捉え、楽しみにしていた。ただ時差がある。東京の10時開始は、バンコクの8時だから、やはり早い。

何とか2時間のお話しを終え、更に最新のタイ事情なども少し紹介してZoomは終わりとなった。気が付くとバンコク時間の10時半過ぎ。それから帰る準備をしていると、もうチェックアウトの時間が近くなる。日本なら10時チェックアウトのホテルも多いから、元々成り立たないな。今回は気分の良い滞在が出来て実に良かった。

宿に帰り、疲れたので昼寝をした。そして夕飯はまた普通のクイッティアオに戻る。ホテル暮らしは夢のような時間だった。だが昨晩のバンミーが僅か30bだったのに対して、近所のクイッティアオが60bというのはどうなのだろうか。まあここの魚団子は嫌いではないが。

9月5日(月)ラーメンセットを食べるも

オンラインが終わったのでちょっと気が楽になる。するとご無沙汰していた人に連絡してみたくなる。ちょうど暇だというので、昨日も来たあたりの彼のオフィスに向かった。だが運が悪いことに先客が来てしまい、待たされた。私は確かに彼にどうしても会わなければならないわけでもなく、仕事でもないので、結局オフィスから出てきてしまった。彼は気を悪くしたかもしれないが、もうこういう面倒は止めにしたい。

BTSに乗り、トンローまで来た。何だかBTSに乗りたい気分だったのだ。確か先日ネットで見たラーメン屋があったので、そこを探したが意外と見つからない。方向音痴が出てしまい、結構歩く。何とか探し出して中に入ると、11時台だというのに、日本人客が数人いた。この辺で働く駐在員らしい。

メニューを見ると、220bでラーメン、チャーハン、餃子セットがあったのでそれを頼んだのだが、他の人が食べているのを見ると、何だか違う。実はここのウリは半ラーメンだと180bという安さだったが、知らないのは私だけ。お陰ですごい量を一生懸命に食べる羽目になってしまった。それにしても日本人は貧しくなった、と思いっ切り感じてしまったランチであった。