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ベトナムGH11連泊の旅(4)ホーチミン 社員旅行でメコンクルーズ

社員旅行開始

そして9時過ぎにバンコックからK一家、10時過ぎになって、社員旅行本体?4名がやって来た。いつの間にか、別ルートで来た人、現在ホーチミンで仕事をしているオフィス在籍員なども加わり、全員集合となった。男性6名が4階の一部屋、女性4名が3階の一部屋を占拠し、ドミトリーが個室化した。これからのドミトリーにはこのような使い方があるのではないだろうか。特にこの宿にはキラーコンテンツ、風呂があるので、家族旅行、友達同士でも、十分利用価値が見いだせる。4人部屋なら、1部屋56ドルで泊まれるのである。まあビジネスホテルの一部屋に4人で泊まるようなもの、コストは極めて安い。

 

既に時間は11時に近いが、さっきやって来た人々の士気は高い。そのうち2人は何と今年大学を卒業したばかりの23歳。オジサンはお休みして、若者は街に繰り出していった。あとで聞くと帰ってきたのは午前2時。フォーを食べて、それからバーへ行ったらしい。その活力、凄い。初のベトナムを楽しんでいる。何しろ丸2日しか滞在期間がないので1分1秒が惜しい。

 

11月22日(土)

メコンクルーズ

翌朝は7時出発。昨晩到着組は眠そうだったが、何だか子供の頃の遠足のようでウキウキしている。還暦前のオジサンから、23歳の女子、そして最年少は5歳のS太君まで、実に幅広い社員旅行となった。そしてこの一団が一緒に一台のバスに乗り、メコンクルーズに行くのである。面白い。

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もう一人、Mさんの知り合いの女性がこのクルーズだけ参加するという。だがこの宿に泊まっていなかった彼女は道に迷ってしまい、大幅に出発が遅れる。それもその程度のハプニングにはなれている面々。バスは満員で、楽しげに出発した。土曜日ということか、市内の渋滞もそれほどなく、郊外では何と途中までだが、高速道路が走っていた。ベトナムも進化している。

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1時間ちょっと行くとトイレ休憩があり、大型バスが何台も停まっていた。そこには日本人の一団もいたのだが、突然FIさんが『久しぶり』と誰かに声を掛けている。驚いたことに昔一緒に働いたことがある日本人女性だという。まさかこんな所に来て、知り合いに会うなんて。世の中狭い。管理人のHさんは『この一団はホーチミンの野球チーム』だという。彼もそのチームに参加しており、毎週汗を流しているとか。

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それからまた1時間ちょっとバスに乗り、メコン川に着いた。3年前はミトーへ行き、そこから現地のクルーズに乗った。今回はミトーより遠いところへ来たようだ。メコン川は今日も緩やかに流れていた。参加者に一気に解放感が出てきた。普段狭い事務所内で日々仕事をしている人々にとっては、何とも言えない広がりではないだろうか。

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ここでボートに乗り替える。ボートには通常の椅子の他、ちゃぶ台の周囲に座れる空間があり、更にはハンモックまで備えられている。リラックス度100%。ボートが出発すると風が気持ち良い。これは極楽だ。行き交う船もゆったりしている。全ての時間がスローダウンしていた。

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途中、両岸に民家が見えた。決して豊かそうではない、半水上生活。それでも悲壮感など全くない。水上には船で生活している人々も見えてきた。遠くに教会が見える。宗教はこんな所にまで歩みを進めている。ボートに乗った行商のおばちゃんが近づいてきた。フルーツを一杯積んでいる。N社長が皆にココナッツジュースを振る舞ってくれた。このジュース、正直それほど甘くはなかったが、それが自然なのだ、と言われているような気がした。

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そして上陸した。土産物屋へ入る。ここで蓮茶が振る舞われ休憩、その合間に、蜂蜜の箱が取り出される。そして蜂蜜を入れた茶が出てくる。苦い緑茶を甘くして飲む、これはどういう習慣だろうか?単に蜂蜜を売りたいだけなのだろうか。

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それから煎餅みたいな物を作っているところへ。米で作っているのでまさに煎餅だが、最終的にはそれをポップコーンのようにしてしまう。雷おこし風のスナック菓子だ。これはなかなか美味い。キャラメルも作っている。これは前回大量に買って、バングラディシュへのお土産にした思い出がある。女性陣は雑貨に目がいっている。陶器もある。ベトナムでは買いたくなるようなものが一杯あるらしい。

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またボートに乗り、移動した。別の場所に上陸して自転車に乗るらしい。実は私はこの時、足を痛めていた。前回のチェンマイで歩き過ぎて以降、バンコックでも突然歩けなくなる事態が発生していた。今は特に問題はないのだが、大事を取って棄権した。皆さんは楽しそうに出掛けていった。あとにはFIさんと私、そしてGHのスタッフのベトナム人女性が残った。

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彼女は大学生で日本語専攻。将来は日本企業で働きたいという。GHへ行くようになって日本語を使う機会も増え、また日本の若者と交流する機会にも恵まれている。GHに宿泊した日本の大学生と一緒に遊びに行ったりもしているらしい。『この間、日本に帰った学生から、土産が送られてきた。とても嬉しかった。日本人のこまやかさに驚いた』という。国際交流なんて、難しい話ではないかもしれない。

ベトナムGH11連泊の旅(3)ホーチミン ベトナムに定価はない

ベトナムに定価はない

宿の1階でPCをいじっていると、Nさんがやって来た。Nさんはホーチミン在住10年を超え、奥さんはベトナム人。ベトナム関係の情報発信を行っている人である。ベトナムにはこのような日本人があまり居ないので、貴重な存在。投資ブームなどが来ると、俄かコンサルタントが出現し、様々な情報を流しているが、本筋のベトナム理解が出来ているとは言い難い。

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先ほどUCCでサンドイッチを食べたが、小腹がすいてきた。Nさんと一緒にバインミーを買いに行く。バインミーはバケットに切れ込みを入れて、そこに肉や野菜を挟み込む、ベトナムのサンドイッチだ。ベトナムはフランスの影響でパンが美味い。そして魚醤を振りかけるとベトナムになる。これほど手軽で美味い物は珍しい。私も過去ベトナムでは基本的にこれを食べて旅をしてきた。

 

路地を歩いていると、Nさんが屋台のおばさんに挨拶している。時々ここで昼飯を食べるのだが、いつも挨拶しておくとサービスが違うらしい。コーヒーを買いに行った店でも『外国人には高い料金を請求するのが当たり前』『ベトナムには定価は存在しない』『ベトナム人でも地元民とよそ者では料金が違う』などを教わる。

 

我々はいつも外国人料金の上に、観光地料金を支払っていたことに気が付いた。それでも安いと思っていたから、気にも留めなかったが、これは積み重なるとかなりデカい。因みにコーヒーはNさんがNさんの住まいの近所で買うと5000ドン、この辺の観光地で買うと10000ドン、外国人が買うと15000ドンと、同じようなコーヒーでも3倍になっていた。

 

バインミーの美味しいという専門店へ行ったが、何と午後4時からだという。Nさんによればベトナム人の思考は時々理解できないという。この店はまだいいが、例えば朝やっているバイミー屋は午前11時に閉まる。ランチにこれを食べたい人が沢山いるのに、わざわざお客を逃している。この店だって、お客が少なくても空けておけば、それなりに収入が増えるはずだが。勿論仕込みの問題などがあるのだろうが、これはやはり社会主義の名残であろうか?

 

そしてバインミー専門店でない店でバインミーを買うと、作り置きをレンジでチンしてくれた。残念ながらそれほど美味しいとは言えないし、値段も安くない。甘いアイスコーヒーをすすりながら、堅いバイミーを食べた。値段もものすごく高いような気分になってしまい、ちょっと萎える。『それがベトナムですよ』という在住10年のNさんの言葉は重い。

 

バインセオを食べながら

そうこうしている内に夕方になってしまった。今日は特に何もしていないようで、バトナムやホーチミンの事情が少しずつ分かってきたのが面白い。持参した中国茶を振る舞い、宿泊人との対話を続けた。何もすることがなくても話し相手がいる、というのは何とも心強いし、また勉強にもなる。

 

N社長は何となくソワソワしている。社員旅行の第一波としてFさんが一人で到着する時間になっていたが、なかなか来ない。可愛らしいFさんが一人でちゃんと来られるのか、娘を思う親のような心境になっており、表に出ては引っ込み、また出たりしている。この辺がN社長オフィスのアットホームな感じがよく出ている。

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結局予想より1時間ぐらい遅れてやってきたFさん。基本的には渋滞による遅れだったが、空港タクシーでも『ビナサンタクシーを探そうとしたら、向こうからビナサンの名刺を持った運転手が来たのでそれに乗った。ところが料金交渉を始めたので、これは違うと直感して、車を下りて、乗り替えた』という。確かに昨日の空港の状況を見えれば、皆がビナサンを目指していくので、他の運転手も対策を考えない訳にはいかない。それにしても無事でよかった。

 

夕飯は新たに加わったFさんと、そして宿泊客の女性達も交えて、近くのバインセオのお店へ行く。バインセオはベトナム風お好み焼きとかクレープとか言われる粉物で、米粉とココナッツミルクで生地を焼き、そこに肉や魚、野菜を挟んでまた焼く。ぱりぱりした食感で美味しい。更にレタスを頼み、それで巻いて食べると更にいい。

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作っているところを見ると、大きな鍋で豪快に焼いている。インドのチャパティを思い出す。ベトナムビール、333を飲んでいると、ベトナムに来たな、という感じが出てきた。ここでも皆さんで旅の情報交換が行われ、女性陣は雑貨屋さんや市場の服屋さんの話題で盛り上がる。これは決していいホテルに泊まっていても得られる情報ではないし、一緒に食事をしてくれる人を探すことも難しいから、GHの利点として強く上げられるポイントである。

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宿に帰っても皆で1階のスペースで引き続き、おしゃべり。皆思い思いの飲み物を飲んで過ごす。宿泊者の中には、N社長たちの業務上の関係者が2人もいたり、知り合いの知り合いを発見したりと、日本人宿特有の現象が随時起こっていて、驚くと同時に楽しい。世間は狭いのである。ホーチミンの夜はそれほど暑くなくて快適だ。雨季も終わり、今がベストシーズンなのかもしれない。

ベトナムGH11連泊の旅(2)ホーチミン 朝風呂入ってUCCで朝食

すき焼きとしゃぶしゃぶ

夕飯を食べに行く。社員旅行は明日からで我々は先乗りなので、自由行動。宿の他の宿泊者たちは『ヤギのおっぱい焼き肉』なる物を食べに行くというので、とても興味をひかれたが、N社長、Hさんとのミーティングに参加して別の場所へ。結局この滞在中、ヤギを食べる機会はなかったので、どんな物かは良くわからないが、次回は是非行きたい!

 

夕食のレストランは日本の焼肉屋さんだった。とてもきれいな造りで、雰囲気もよい。すき焼きとしゃぶしゃぶの食べ放題があり、どちらを選ぶか迷っていると『両方もできます』というではないか。両方とはすき焼きとしゃぶしゃぶを一度に食べるということなのか?興味津々。

 

何と出てきた鍋を見て驚いた。中国でよくある火鍋の鍋、その鍋が中で2つに仕切られている陰陽型。中国では辛いスープと白湯スープが入っているのだが、これを応用して、片方がすき焼き、片方ではしゃぶしゃぶを食べる仕組み。そしてウエートレスがどんどん肉を運んでくる。野菜は自分で好きなだけ取りに行くスタイル。これで儲かるのだろうか?まあお客が多ければ儲かるのだろうが、この夜はお客が少なかった。N社長によれば『前回来た時は満員だった』というから、景気の影響だろうか。

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なぜこのGHに泊まるのか

食事から戻ると、宿泊者が皆、1階の共有スペースでスマホをいじりながら、楽しくおしゃべりしていた。その宿泊者もダンスを教えながら世界1週を目指す若者、雑誌の編集者、看護師さんなど、実に多彩な顔ぶれ。この宿を選んだ理由は『日本人宿』『風呂がある』『清潔』などであったが、何と言っても宿泊者との出会い、情報交換にあることは間違いない。

 

宿側は決してお客を選別してはいないが、1泊1ベッド14米ドルは、ビジネスホテルに泊まる人間にとっては安いが、何年も放浪している者にとってはかなりの負担となる。ホーチミンのドミトリーの料金は10米ドル以下だそうだ。3₋5ドルということだろうか。この料金設定だと泊りに来る層が違ってくる。『日本から数日の旅行で来ているが、ホテルの部屋に一人でいても詰まらない』とか、『シンガポールに住んでいるが、日本式の風呂に入りたい』など、これまでにないニーズを満たしていく。実際に年末年始に10泊予約しているシンガポール在住者がいると聞く。

 

きれいで、現地の情報が入り、そして似たような仲間と食事に行く。GHって、楽しいな、と思える人々がいる。そして何により現地情報だけではなく、これからの人生への示唆、考え方を得る人もいるようだ。これは今日本で流行りのシェアハウスの海外版、といえるのではないだろうか。実に面白いコンセプトが出てきた。

 

自慢の風呂に入る。1つしかないので男女に分けることはできないが、内鍵がかかる。そして表には『入浴中』としておけばよい。風呂は聞いていたよりはるかに広い。大人の男が3人入っても余裕がある。ここがホーチミンだとは信じられない。2₋3か月前ここは単なる屋上でゴミが置かれていたらしい。それをここまで作ってしまうHさん、一体何者なんだろうか?それにしても極楽気分だ。ずーっとボーっとしていたい。

 

11月21日(金)

朝風呂とUCCの朝食

朝は爽やかに目覚めた。7時前、N社長はひとっ風呂浴びに行くというので、付いていく。Hさんは朝5時前には起きて風呂を洗い、新しい湯を入れている。さすがにちょっと温いが、ホーチミンの気候ではそれもまたよい。あまり熱いと入れないだろう。朝風呂とは何とおつな。

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今日は特に予定がない。夕方から夜にかけて社員旅行の一行がバラバラと到着するまで、自由な時間だ。1階のフロアーでゆっくりと持参したお茶を飲みながら、ネットを見る。ブログをアップする。起き出してきた宿泊人たちと会話を交わす。何だか学生寮か何かに紛れ込んだ感覚だ。

 

そしてN社長が朝飯に行こうという。どこへ行くのかと思いきや、宿からすぐ近くにあるUCCのコーヒーショップ。そこは完全に日本仕様になっていて、驚く。UCCといえば台湾で合弁事業をして、それが中国へ行き、上島珈琲として有名だが、中国では夜は酒も出す。コーヒーショップとは違う形態になっていて戸惑ったものだ。この店はどうやら日本の直営店らしい。

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サンドイッチとコーヒーを頼み、席に着く。何だか日本的だな、こんな朝。ベトナムには日本の飲食の進出が進んでいるとは聞いていたが、こんな近くにあるなんて。しかもこの店の並びには、バンコックにもあるラーメン店が店を出していた。今や日本からアセアンへ、タイからベトナム、カンボジア、ミャンマーへ、という時代がやって来ている。気がかかりなのは、ベトナムの景気が良いとは思えないこと。進出しても、撤退を余儀なくされる企業が出てきているのではないか。

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結局この食事はブランチとなり、昼前まで、また雑談に励み(雑談と言ってもGHを如何によくするかといったもの)、ダラダラして過ごす。これもまたホーチミン的過ごし方だ。とは言っても世の中は動いている。昔よりは地元民も忙しいそうにしている。そんな中で我々のような人間は少ない。

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それから一人で周辺の散歩に出た。近くにニューワールドホテルがあった。確か昔誰かがこのホテルに泊まり、ここの前にはバイクが沢山並んでいた、と書いていたのを思い出す。20年前は外国人が泊まれるホテルは少なかったはずだ。今はきれいに改装されているようだ。その横にスターバックス〈どうもここがホーチミン1号店らしい〉が出来ているが、ベトナムの変化を象徴している。店は繁盛しているようだが、お客は外国人が多いように見えた。

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近くの公園に行くと、ゆったりした空気が流れていた。今日は曇りなので暑くはないが、それでもベンチに座る人々は暑さを避けるようにベトナム風の帽子を被り、ボーっとしていた。暑い国で昼間にボーっとしているのは、決してサボっているではない。体を休めて、夕方からの活動に備えているのだ。私もそう思い、宿に戻って、体を休めることにした。

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ベトナムGH11連泊の旅(1)ホーチミン すごいゲストハウス

《ベトナム散歩2014》  2014年11月20日-12月1日

 

このところアセアン各国を回ってきたが、ベトナムへ行く機会はなかった。ハノイに行ったのが2年半前、ホーチミンは3年も行っていなかった。すぐに行けるはずなのにご縁がなかった。7月にカザフスタンに行った時、エアアスターナはなぜかホーチミン経由でアルマティに飛んだ。カザフ人も沢山ベトナムへ行っているのだな、と分かり、興味が出てきた。

 

そこへお世話になっているN社長から『ホーチミンに社員旅行へ行こう』というメールが入る。『社員旅行?』、実はN社長は旅行ガイドブックなどを作っているのだが、そのオフィスに旅行関係を中心にしたフリーランスが集まる共同オフィス、私もサラリーマンを辞めてすぐは、ここに出社した一人だった。アジアがベースになり、このオフィスに行くのは年に数回しかないが、N社長は『花見、納涼会、忘年会』などを企画して、必ず誘ってくる。とても嬉しい。

 

で、今回はこの共同オフィスの合同社員旅行を企画した。だが、このオフィスの人々は還暦まじかの方から、今年大学を卒業した新入社員の女子まで、経歴も年齢もバラバラ。同じオフィスにいると言いながら、仕事も別々。それで社員旅行は成り立つのか?N社長、『ホーチミンでの滞在費などは全て持つ』と大盤振る舞いとなったが、その結果や如何に。

 

11月20日(木)

1.ホーチミン

イミグレ

前回のチェンマイ行と同様、N社長に同行して、エアアジアでホーチミンへ向かう。ドムアン空港ももう慣れた。エアアジアももう飽きた。でも安いからこれでよい。僅か1時間のフライト、また目を瞑っていたら着いてしまった。まあこれでよい。本など読もうとすると疲れるし、中途半端だ。

 

ホーチミンの空港は3年前と比べ、とてもきれいになっているように見えた。イミグレでは相変わらず、入国カードがない。ただベトナムから出国するチケットを持っていないと入国拒否されると聞いていた。確か3年前も提示を求められている。だがある係員は提示を求め、ある係員は何も聞いていないように見えた。如何にもベトナムらしい。N社長も『前回は言われなかった』と言っていたが、今回はしっかり求められた。勿論コピーを用意していたので問題はなかった。

 

両替をする必要があり、空港ロビーの両替所へ行く。ベトナムドンは単位が大きく、一体いくらなのか分からない。両替レートを聞くと『ここに書いてある』とプレートを持ち出したが、何も書かれていない。何と紙を反対に差し出していたのだ。スタッフもそれに気が付き大笑いだ。日本なら『誠に申し訳ございません。以後このようなことがないように・・』などとなるが、何とも微笑ましい。

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空港タクシーを探す。『タクシーは安全だからビナサンに乗れ』と言われており、慣れているN社長はどんどん進んでいき、何とタクシースタンドに並んでいるタクシーを一切無視して、後ろの方に並んでいたビナサンに乗り込んだ。日本なら怒られるだろうが、ここでは誰も文句を言わない。車は客が自由に選んでよい、ということらしい。

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車は空港を離れる。既にあたりは暗くなっている。空港から市内は遠くない。相変わらずバイクが多いが、驚いたことに全員がきちんとヘルメットを被っており、その徹底ぶりには目を見張った。3年前にはさすがにこうではなかったと思うのだが。そして何より驚くのが、道沿いの店が何となくきれいになっていること。昔の路面カフェは完全に姿を消し、コーヒーチェーンなどが幅を聞かせている。ホーチミンは景気が良いのだろうか。

 

夜の渋滞はあったが、1時間弱で、今日の宿へ。大きな教会の前でタクシーは停まり、荷物を持って路地へ入る。ベトナムらしい細長い建物がいくつかあり、ちょっと行った所に、EZ STAYがあった。

 

既成概念を覆す風呂付GH EZ STAY Saigon(http://ezstaysaigon.com/)

この宿はN社長と有志が作ったゲストハウスだ。最近開業したばかりで、何ともきれい。ゲストハウスというと、何となく世界放浪する若者が1ドルでも安く泊まる所、というイメージがあり、正直きれいという感覚はなかったが、ここは違う。1階の共有スペースも広々としており、カフェでも開けそうだが、無料で使える。お茶などを飲みながら、宿泊者が交流できる。勿論WiFiは完備されており、ここで仕事している人もいる。

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3階、4階にはドミトリー部屋があり、2段ベッドが2₋3入っている。ここにも各ベッドの枕もとに電源とスタンド、物入れが設置されており、実にきめ細かい。これは日本的だな、と思う。試しで付けてみたという、カーテンを下ろすと個室感が出る。日本で言えばいいカプセルホテルだろうか。2階は事務室だったが、我々が引き上げた後、何とベッドを2つ入れて個室に変身した。2階と言っても中2階のイメージで、前面には本棚があり、ガイドブックなどが並んでいる。

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そしてこの宿の最大の特徴は5階、何と風呂がある。風呂と言っても単に浴槽があるのではなく、大人3人が入れるゆったりした本格的な風呂である。今回の社員旅行のお土産として、東京からケロリンが持ち込まれ、本当に日本の銭湯を思い出す。更には10日前にN社長が『シャワーがあると便利だな』とつぶやくと、今日はシャワーが1つ付いていた。このスピード感、半端ない。そして風呂の反対側には畳部屋まである。風呂上がりにここで寝転ぶと気持ちが良い。

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風呂を作り、きめ細かい所を治している凄腕職人は、日本人管理人のHさん。朝5時に起きて掃除を始めるというHさんのお蔭で、この宿はピカピカなのであり、そして風呂付のプレミアムゲストハウス(GH)になっている。これまでのGHの概念を覆す、画期的な宿、しかも日本人宿と呼ばれる日本人限定の宿であるから、安心感もあり、お客がどんどん増えているようだ。

 

チェンマイゆる旅2014(5)土のゆるカフェで和む

11月14日(金)

チャイナタウン

翌朝も早く起きて、朝食を食べることに。昨日と同じでは面白くないので、外へ出て食べるところを探す。この辺の路地を歩いていると、小さなゲストハウスやカフェがいくつも見える。何となく雰囲気のよさそうな1軒に入る。欧米人が朝食を求めて入ってくる。やはりチェンマイの朝はカフェの朝食が良いのだろうか。

 

今回は90バーツで、トースト、卵、ソーセージとコーヒー。ボリュームは昨日ほどないが、満足。私は皆が食べているところから一人離れて、席に着く。ここだと声も聞こえないし、良い。だがウエーターがなかなか来ないので困る。ウエーターはオカマ君、如何にもタイらしい。

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そのまま歩いて散歩する。チェンマイにもチャイナタウンがあるというので行ってみた。宿から近い河沿いのワローロット市場、そこには如何にもチャイナタウンという門があり、活気のある昔ながらの市場があった。この付近には漢字の看板も目立ち、華人を中心に商業で発展したということを示している。

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古い市場を中心に路地には雑貨や建材などの問屋が並んでいる。昔はビン川を使って、物流が行われていたのだろう。それほどきれいな店はないが、ベンツなどの高級車が停まっているのを見ると、やはり華人らしいと思ってしまう。華人にとっての商売の神様、関帝廟もあるというので探してみたが、見つけることはできなかった。

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チェンマイあたりはバンコックと違って色の白い人が多いように思える。華人なのか、中国で言うタイ族なのかよく分からないが、明らかに色の黒いタイ人とは違うように思われる。タイという国は北と東北、そしてバンコック付近と南部、の連邦のようである。決して単純に一つの民族で成り立っている訳ではない、と改めて感じる。と同時にどこの街でも商業の実権は華人が握っていることを強く意識させられる。この国は連邦の国家で、華人がその基盤となって、運営されている。

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土のカフェ

そして宿に戻り、チェックアウト。荷物は預けて、歩き出す。昼のチェンマイはさすがに暑いが、木陰に入ると風がいい。今日もまた昨日同様城内をまっすぐ歩き、ワットプラシンで突き当たる。更にこの寺を越えて、城門を出て、どんどん進む。地図では近いと思ったが、実はここからが遠かった。一体何㎞歩いたのだろうか。右側にチェンマイ大学の建物が見えてくる。各学院に分かれている。

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チェンマイ大学のメインキャンパスの手前に美術館がある。その敷地に入るとバスが何台も停まっている。チェンマイ大学へ行く観光客や社会科見学の学生がここで降りていく。その向こうに、ポッコリとした形の、不思議な建物が見える。そこが目的地、ディンデーだった。ゆるカフェ、といったらここ、と何人もの知り合いから紹介された場所。日本人が経営しているとのことだったが、その姿は見えない。

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中に入るだけでその緩さ、落ちつきのある空間が良く分かる。何とも言えない空気が流れていた。お客は一組しかいない。店にとってはいいことではないが、私にとっては本当にリラックスできそうな場所だった。店員が扇風機をこちらの向けてくれると余計にいい風がやってくる。屋内だがエアコンがないのは本当に良い。

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炒飯と飲み物を頼んだのだが、これが実に優しい味で美味しかった。タイの辛い味を避けたい日本人の為に作られたメニューではないだろうか。カフェの雰囲気だけでも満足していたのに、食事も美味しいとなると益々気に入って長居する。時間が止まった空間、ゆるい音楽だけが静かに流れていると、強烈な眠気が襲ってきた。このまま蕩けてしまいそうな気だるい時間が流れる。

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ちょうど日本人の若い女性とタイ人の男性が店に入ってきて、土間?に座る。そして彼女は日本語とタイ語をごちゃ混ぜにした言語を大きな声で発し始めた。相手は日本語を習っているタイ人なのだろう。私は思わず席を立ち、トイレに行く。戻ってみるとその2人は既になく、また元の静寂が帰ってきている。彼らは授業の合間に立ち寄ったのだろうか。

 

そうして2時間ほどボーっとしていた。PCも開いていたが、殆ど見ていなかった。ただただ目を瞑って、空気を吸っていた。建屋の多くに穴が開いており、どこからでも風が吹き抜ける。その風を感じることがとても幸せに思えた。

 

離れがたい思いを断ち切り、外へ出た。折角なのでチェンマイ大学を見学しようと思ったが、正門でないところから入ってしまう。看板に『観光客は正門へ回れ』とある。中国人観光客がどっと押し寄せたため、学内ツアーを有料で実施していると聞いていたが、本当にようだ。ただ誰も止める人いないので、見学は自由に出来るのだが、体力と時間がなく、退散した。

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宿へ戻る。歩いて行く必要はなかったが、余韻を楽しみたかった。だが、暑さの中、余韻どころか、疲れがドーッと出てくる。往復で10㎞弱を歩いたらしい。何もそこまでしなくても、といつも思うのだが、こればかりは止められない。街を知るには車に乗っていてはダメだ、という信条のような者が出来上がっている。ただ結果として、この歩行で足を痛めてしまったが。

 

宿で荷物を受け取るとすぐにトゥクトゥクと拾い、空港へ向かった。チェンマイはタクシーが殆ど走っていないため、トゥクトゥクかソンテウに頼ることになる。街が良く分かっていて、タイ語もできれば、ソンテウに乗る方法もあるのだろうが、私の場合、トゥクトゥクしかない。タイの地方都市はこれが不便だ。空港バスでも走らせてほしいが、あまりに街と空港が近い。

 

チェンマイ空港でもフリーWiFiのシステムが完備しており、ここでようやくネットを繋げてメールを確認した。先ほどのカフェで、私は一体何をしていたのだろうか。きっと夢を見ていたのだろう。ゆるいチェンマイ、また来よう!

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チェンマイゆる旅2014(4)ゆるカフェで蚊に刺される

Ferm Forest

宿で少し休み、また外へ出た。今回のチェンマイの旅、ゆるーいカフェへ行きたい、という良く分からない欲求で満たされてしまう。既に2つのカフェに行き、それなりに満足していたのだが、旅行作家S氏にメールして、ゆるカフェを紹介してもらった。チェンマイ在住者推薦の場所だという。宿からターペー門を潜り城内へ。そしてまっすぐに2㎞ほど歩いて行くと、突き当りに大きな寺、ワットプラシンがあり、そこから北へ向かう。

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Ferm Forestは大きな道からちょっと入った場所にひっそりとあった。目指していかなければ分からないし、通りかかったとしても入ろうとするかどうかは分からない。不思議な空間だった。建物にはカフェ、と書かれている。右側を見ると、庭が広がっており、お客はその庭に置かれた椅子に座っている。2人用もあり、5人用もあり。更に奥にも何かあるのかと思ったが、そこまでだった。

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空いている席は入り口近くの1つだけ。そこに座るように予め決められたように私を待っていた。午後の陽ざしも避けられ、爽やかな風が吹き抜けていく。これはいい、と満足して席に着く。WiFiは勿論フリーなので、PCを出して、旅行記を書き始める。ウエートレスは英語ができ、ゆっくりゆっくり注文を取り、飲み物を運んでいく。

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座った席のすぐ横には木々が生え、柔らかい風が行きかい、いい感じだった。ネットもサクサク繋がり、大きめのグラスにアイスティが運ばれてきた。いいな、ここは。歩いてきた疲れをいやすにはいい場所だ。チェンマイのカフェとは、観光客が歩き疲れて辿り着くようになっているのかもしれない。周囲のお客は欧米人が多かったが、中に中国人も数人いた。こういうところを探してくるようになったんだな、彼らも。団体旅行ではなく、個人旅行が増加している。タイ人の観光客も結構いて、国際的な構成だった。

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だが30分もすると、不都合が起こった。何と蚊に刺され始めたのだ。私はなぜか普通の人より蚊に刺されやすい。それはバンコックでも香港でもそうだったが、ここでも、足に数か所、刺されてしまった。かゆくて仕方がない。しかしこのオープンエアー、そこに座ったのが悪い。他の客は気にならないのだろうか、みな楽しそうにおしゃべりしている。文句をつける訳にもいかず、残念ながら、早々に退散することになってしまった。次回は是非午前中にここに来よう、と思う。

 

日本料理屋と夜市

それからずーっとチェンマイの街を歩いてみた。まさに端から端まで行った感じだ。きれいなスパもあった。古びた寺もあった。観光客が歩かないような路地では子供たちが声を上げて、遊んでいた。昔からありそうな日本食レストランも見掛けた。だが疲れているのにどこにも寄ろうという気が起こらなかった。日は西に傾いていく。どこへ行くのだろう、私は。

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自分の宿へ戻ろうと歩いてみたが、どうやら道を間違えた。地図を取り出してみていると、すかさずトゥクトゥクの運ちゃんが寄ってきて、『どこへ行くんだ』と聞く。取り敢えずターペー門、と答えると、乗れ、という。歩いて行くというと不機嫌になったが、道は教えてくれた。この辺は親切だ。インドなら絶対に正しい道など教えないだろう。念のため近くの店に入り、ターペー門と言ってみたが英語は通じない。中国語で言ってみると見事に通じた。なるほど。

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しかしターペー門についても宿に戻る気にはなれず、背中に担いだPCが重いなと感じつつ、南へ歩き出す。どこをどう歩いたのか、途中からよくわからなくなる。何と周囲も暗くなってしまう。どうするんだ、これは。あてどない旅は得意ではあるが、今はどこか目標を定めよう、ということで、地図を見て大きめのホテルを探した。

 

そこへ行くと、その周りには日本語の看板が見えた。カラオケ屋などもあった。そして1軒の日本食レストランを発見。将来チェンマイに長期滞在するなら経験のため、日本食も食べておこうと、入ってみる。店内は広かったが夕方6時過ぎにお客は殆どいない。メニューを見ると、定食がバンコックの30%オフの料金。やっぱり安いな、チェンマイは。ビールも飲まずに店の売り上げに全然貢献しない。カツ煮定食、135バーツ。店員は日本語もちゃんと話すし、悪くはないけど、お客さんはいつ来るんだろうと心配になった。

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帰りも歩いて戻る。もう6㎞以上は歩いていると思うが、食事で休んだので、元気になっていた。ナイトマーケットという場所が2つほどあった。夜は人出があるかと思いきや、それほどでもない。今はオフシーズンということか。中国人観光客が一番目に付く。私にも中国語で声を掛けてくる店員がいる。Tシャツでも手に入れようと見てみたが、質が良い物があまり無い。値段も安くないのでパスした。

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チェンマイゆる旅2014(3)チェンマイの帽子屋さん

散歩

マッサージ後、N社長はトゥクトゥクで空港へ向かった。我々は宿に戻り、そして私は散歩に出た。どこをどう歩いたのか良く分からない。突然奇妙なお寺に出た。沢山のキャラクターが置かれている。可愛らしい置物はタイのお寺の特徴ではあるが、これだけ揃っていると驚く。ここのお坊さんは毎朝この置物に祈るのだろうか。日本なら『ゆるキャラ』と呼ばれてもおかしくない。

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それから河へ出た。先ほども見たビン河だ。鉄橋が見える。夕日に映える鉄橋、なかなか絵になる。橋を渡る車が多く、歩いて渡るとちょっと危ない。チェンマイはゆるい雰囲気は漂うものの、車が多くになってきており、散歩するには今一つか。まあ高い建物がないので、圧迫感はなく、よいのだが。

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夜はKさんと雲南料理へ行く。Kさんは夜の便でバンコックへ帰るため、荷物を持って歩いていく。雲南料理と言われたが、実際は単なる中華料理かな。若い店員も中国語は通じず、店にはあまり客もいない。この店は観光客目当てなのか、それとも地元客のためにあるのか、ちょっとよく分からない。が、そのゆるい感じは悪くない。

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その夜、Kさんと別れて、一人になる。コンビニでなぜかバナナを買い、部屋で食べる。宿へ向かう道の角にあるクレープ屋が気になっていたが、ついに買うことがなかった。インド系のおばさんがやっているのだが、いつも混んでいるのはウマイからか。あとで聞くと、その辺では有名な店らしい。残念。

 

11月13日(木)

帽子屋さん

翌朝も起きるとロビーに出て、PCに触る。横で朝食を取っている人がいたので、覗いて見ると美味しそう。トースト、卵、フルーツ、コーヒー、立派な食事だった。120バーツ。麺が一杯35バーツ程度なので3倍もするが、何となく、こんな朝が望ましい。気持ち良い風が吹き抜けていく。食事をしているのに、体が軽くなる。いや、心が軽くなっているのだろうか。そのまま10時近くまで、そこでダラダラとネットして過ごす。バンコックにいる時も部屋に籠らず、いい風を浴び、良い日の光を浴びて、外で旅行記を書くのもよいかと思う。

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今日はバーンタオ氏に紹介してもらったSさんと会う。Sさんは10年以上、シンセンや大連で仕事をしてきたが、思うところあって昨年タイに拠点を移し、今年からチェンマイ在住となっているという。会ってみると初対面ではあったが、共通の知り合いも何人かおり、中国の同じフリーペーパーに寄稿するなど、親近感がわく人だった。

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彼は帽子屋さん。大連で事業をやっていたのだが、中国でのビジネスに限界を感じて、アジアを目指すことにしたらしい。アジアの中ではタイが良いということになり、ご縁でチェンマイへやって来た。既に試験的に帽子を作り、販売にこぎ着けたが、今後は新たな試みを実施していく予定とか。

 

帽子というアイテムを私は殆ど被らないので、今一つピンと来なかったが、男女とも帽子を被る人は増えており、しかもおしゃれな帽子へのニーズが高まっている。そして頭の大きさの問題で、気に入った帽子を被れない人も多いのだとか。確かに基本的にフリーサイズだが、ちょっと頭が大きいと、入らないのだろう。サラリーマン時代、工場見学や防災訓練でヘルメットが入らない人、必ずいたな、と思い出す。

 

Sさんのように、中国でビジネスをしてきて今後はアセアン、という動きは出てくるだろう。大企業のように工場を増やしていくのではなく、拠点を移していく動きが見えてくる。帽子のビジネスもネット販売が可能。中国人が彼の帽子を買いたければネットで注文すればよい時代だ。中国内に拠点を置くリスクを排除しながら商売ができる時代、好きな場所に住んで仕事ができる時代、それを是非見せてほしいと思っている。

 

お話をしたのは宿のすぐ近くのきれいなカフェ。カフェというより、セラドン焼の焼き物を売るお店で、その器を使い、飲み物を提供している。セラドン焼はチェンマイの陶芸、器は重厚で、お茶を飲んでいても重い。釉薬の下の細かい貫入、ひびわれが最大の魅力らしい。女子なら店内を散策して、カップの一つも買うのだろうが、私は奥の庭の方に目がいっていた。ここにも実にゆるい空間が広がっていた。ここでずーっとお茶飲んでいたい、と思わせる造り。因みにチェンマイ郊外で採れるお茶の販売も行っているようだった。

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Sさんとは3時間近く、話し込んでしまった。日中はチェンマイもさすがに暑い。宿へ帰る途中、海南チキンライスが目に入ったので、食べる。50バーツだったが、質がよかった。外国人が入るような観光向けかと思ったレストランでも、意外とウマイ。きっとローカル屋台ではこれが30バーツぐらいではないだろうか。チェンマイの物価は安い、というのが10年前の印象だったが、バンコックとの比較では変わってはいないようだ。

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チェンマイゆる旅2014(2)ゆるいチェンマイ生活

夕飯とマッサージ

夕暮れ前に宿を出て、夕飯に向かう。沢山の観光客が歩いているが、何とも中国語が多く聞こえてくる。中国人がそんなに多いのだろうか、それとも一人ずつの声が大きいのだろうか。『何故中国人の声は大きいのか』というテーマで研究している人はいないのだろうか?勿論遠くにいる家族に声をかける場合は、日本人でも大声を出すだろうが、見える範囲であれば、近づいて適正な声を出すだろうに。

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彼らは何かに急いでいる。その結果、周囲も顧みず、大声で相手を探し、安い物を見つければすぐに買おうとする。高度成長期の日本人も、そのような行動を海外でしていたのではないだろうか。今でも時々、そんな日本のおばちゃんを見掛けることがある。中国人も全てが大声を出すわけではない。日本人も全員が小声で話すわけではない。ただその数が圧倒的な中国は、アジアに、世界に脅威を与えているのは確かである。

 

当然観光地では中国人向けの土産物屋、レストランでは中国語が通じ始め、少なくとも中国語の看板が出てきている。昔日本語が氾濫したアジア各地、今やその勢いは完全に逆転している。それを日本の成熟化、と呼ぶのだろうか。それとも日本の衰え、というのだろうか。今回の円安で完全に日本語は廃れていくだろう。因みに韓国人も多く見かけたが、彼らの声は小さくなったように思う。経済的に韓国も苦しいのだろうか。

 

夕飯は地元レストランで地元料理を堪能した。チェンマイ城内でも、地元民が行く食堂はあるのである。ゆるゆるとビールを飲み、ゆるゆるとご飯を食べる。何と先ほど行ったゲストハウスのタイ人従業員が来ていた。こんなところで会うとは面白い。

 

食後、マッサージを探す。観光客向けは高くてよくない、というので、レストランのすぐ近くのマッサージ屋に入る。3人しか入れない狭い空間だった。料金は1時間150バーツ、これは激安だ。安かろう、悪かろう、ではないのか不安だったが、それは杞憂に終わる。私は足だけやってもらったが、ちゃんとツボを押さえており、上手にこなしていた。若干おしゃべりしていたが、基本的には真面目に揉んでいた。欧米人が何人もやって来たが、全て断っていた。日本人はきれいな所を求めるが、欧米人は安くてウマイところを求めているようだ。

 

少し街を散歩した。我々の宿はターペー門のすぐ近くでとても便利な場所だった。観光客が街に押し寄せていたが、夜はそれなりに涼しいので、昼に休んで夜出掛けるようだ。まだ時間的に早かったが、宿に戻り、熱いシャワーを浴びて、ベッドにもぐるとあっと言う間に寝入ってしまった。心もかなり緩くなっていたのかもしれない。

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11月12日(水)

カオトーム

翌朝は快適に目覚め、すぐにネットに向かった。WiFiは勿論完備されており、吹き抜けのロビー空間、いや朝食を食べる空間?にPCを持ち込み、気持よくブログをアップした。隣ではドイツ人カップルが朝からパンと卵のブレックファーストを食べており、何となく腹が減る。

 

そこへN社長とKさんがやって来て、『カオトームを食べに行こう』というので喜んで付いていく。トゥクトゥクと捕まえて、走り出す。城壁の周囲を少し走り到着。ここも現地のレストランだった。何ともゆるい朝の光景がそこにある。これはいい。すぐにカオトームを頼む。

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カオトームとは、 澄んだスープにお米を軽く入れて煮たお粥のこと。日本のお粥に近いのはジョークと言われる別物。しかもジョークは米粒を潰して煮込むので、やはり日本とは違う。本当にとろとろ粥だ。私はメーサローンで食べて以来、カオトームが大好物。これは雑炊に近いが、特にニンニクが効いているのがよい。風邪など直ぐに治りそうだ。

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午前9時過ぎでも沢山の人が食べている。タイ人は暇さえあれば何かを食べている、という感じで、一日に何回も食事を取る、いや軽食を食べるので、驚きはしないが、どんな仕事をしているのかは気になるところ。バンコックなどでは食べ終わると急いで出ていくが、この辺では皆、ゆったりと座っておしゃべりしている。

 

ユルーイ河沿いのカフェ

今日は何の予定もない3人。私がゆるーいカフェに行きたい、というと、そうしようということになり?粥屋からまたトゥクトゥクで移動する。Kさんがスマホで検索した河沿いの優雅なカフェへ向かう。そこは市内から少し離れていて、運ちゃんも『150バーツ』というではないか。空港より遠いの?と思うほど。

 

着いたところは、きれいなお屋敷。庭が深くて、いい雰囲気のレストランだった。しかし・・?こんな早い時間からやっているのか、との危惧をよそに『今日は定休日だよ』と警備員に簡単にあしらわれてしまう。え、そんな。ここでダラダラお茶したかったのに、と言っても始まらない。それより、トゥクトゥク運ちゃんにチャンスが巡ってきている。ここから歩いて帰ることもできない我々。

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また検索してもらい、河沿いの別の所へ進む。運ちゃんは更に50バーツをせしめて御の字、意気揚々と引き揚げていく。我々はどうみても夜はバーという雰囲気の店へ入って行く。ここも完全に吹き抜けで、河が見える。お客は一人もおらず、ここでアイスティを飲む。これは予想外に良かった。本当に他愛もない雑談をし、ダラダラ過ごした。

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ランチの時間になり、ピザを食べた。この店はタイ料理もあるが、サンドイッチやスパゲッティなどの洋食もある。欧米人向けのパブというわけだ。昼からビールを飲んで風に吹かれている欧米人もいる。タイ人のカップルがランチを食べている。みんな実に自由に過ごしている。セカセカした感じは全くない。

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結局ここに3時間以上いたことになる。N社長はもうすぐバンコックに戻るということで、その前にマッサージを受けに行く。今度は日本人が経営しているという宿の近くの店へ行く。さすがに日本人経営、非常に清潔できっちりしている。マッサージはまあまあ、これで200バーツなら悪くない。特にチップも要求されない。マッサージは2階で、1階は土産物屋になっている。

 

チェンマイゆる旅2014(1)ゲストハウスに思う

《チェンマイゆる散歩2014》  2014年11月11日-11月14日

 

チェンマイに行ったのはいつのことだろうか?ちゃんとチェンマイを歩いたことがあったろうか。最近何だか疲れている。『激しい旅ばかりせずに偶にはゆるく旅してみては』とある友人に言われていた。でも自分に関係ない、と思っていた。

 

今回は知り合いのN社長がチェンマイへ行くというので、付いて行くことにした。私の目的は『ゆるいカフェ巡り』というこれまでにないパターン。チェンマイ郊外には茶畑があるとも聞いていたのに、チャレンジもしない、この体たらく。さて、どうなるのだろうか。久しぶりのチェンマイに変化はあるのか。

 

11月11日(火)

チェンマイまで

今朝はゆっくり出発した。いつもの私なら朝一のチェンマイ行を選んでいただろうが、今回はお伴で付いていくので、N社長が予約したフライトに従った。何ともゆるいスタートが好ましい。ドムアンまではいつものルート(BTS+シャトルバス)で向かう。シャトルバスは今回も空いていた。皆どうやってドムアン空港へ行くのだろうか?

 

空港に着くと、エアアジアの国内線カウンターはかなり混んでいた。それでも昔と比べると処理スピードが上がったのか、30分ぐらいでチェックインにこぎ着けた。聞く所によれば、朝6時前後にここに着くと、中国人団体観光客で溢れかえっており、カウンターはおろか、空港入り口にすら入れないことがあるという。LCCは中国人観光客を爆発的に増加させたことになる。

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それにしてもエアアジアは混んでいる。どのフライトにも人が大勢乗り込んでいる。我々のフライトも満員だ。やっぱりこの便も中国人が多い。最近は他のLCCもいくつかあるようなので、次回はエアアジア以外を使ってみよう。まあ1時間、目を瞑っていればついてしまうのだから、誰が乗っていようとあまり問題ではないのだが。実際飛行機が動いたと思ったら寝てしまい、起きたら空港に着いていた。どうも最近は家で寝るより、飛行機の中の方が良く眠れるし、眠りも深いように思う。これはどういう意味だろうか。

 

空港からサタデーマーケット

空港にはター君が待っていてくれた。N社長のお友達、Aさんの会社で働くチェンマイ出身のタイ人だ。彼は高校卒業後、日本の大学の留学、そしてそのまま就職したという。たまたまチェンマイに里帰り中だった。彼の車で空港近くの彼の実家へ行く。彼は華人であり、お父さんは事業をしていたが、今は引退しているらしい。実家は工場だったが、今は使われていなかった。大きな工場の建屋が目に付く。

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この家の付近はサタデーマーケットという、週に一度開かれる市場があるらしい。今日は火曜日だから、私の滞在中に市場を目にすることはできない。周囲には全く市場の痕跡などはなく、土曜になると急ごしらえのテントなどが立つのだろう。今はただ静かな街外れである。

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ゲストハウス

本日宿泊するのはゲストハウス。ここ1₋2年、ゲストハウスに興味が湧いてきた私には非常に良い選択。同行のKさんが個室を予約してくれたが、ドミトリーもあるらしく、欧米人バックパッカーも次々にやってくる。チェンマイには様々な観光客がやってくる。バックパッカーなどの為の安宿も多いと聞くが、この宿は経営者が日本人だという。いわゆる日本人宿かと思ったが、経営者を見かけることもなく、従業員は全てタイ人でコミュニケーションも英語、ちょっと予想外だったが、居心地は悪くなかった。

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ランチに出掛ける。チェンマイといえばカオソイ、ということで、カオソイの名店に向かう。このお店、10年ぐらい前にも来たことがあるようだ。段々思い出してきた。私は2005年にロングステイの視察で、ここチェンマイにやって来た。その時、ここのカオソイを食べている。

 

このお店、少し郊外にあるが、お客は引っ切り無しに来ている。わざわざ車で来る人が多いので?道の反対側には大きな駐車場まである?店の入り口には『カオソイ』とカタカナでも書かれており、如何にもガイドブックにも載っている、観光客が来そうな場所だった。メニューも日本語で書かれており、後ろの席では日本人観光客が楽しそうにカオソイを食べていた。

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カオソイ、ミャンマーのシャン州では『麺』という意味だと聞いたが、ここでは特定の麺を指す。ココナッツミルクを加えたカレースープに揚げ麺を入れた物、というイメージだ。雲南省の回族の影響を受けているとも言われており、豚肉を入れることはなく、鶏肉などが基本。美味しいのだが、タイでは1杯の量が極めて少なく、合わせて焼き鳥や炒飯などを注文して腹を満たす。

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その後、他のゲストハウスに行ってみる。日本人宿。こちらはリビングを見る限り、本当に日本人しかおらず、従業員のタイ人も日本語を話した。午後3時過ぎだったが、『おはよう』と言って2階の部屋から降りてきた日本人がいた。所謂沈没組、と呼ばれる人で、1年以上、ここに泊まっているらしい。

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最近の若者に聞くと『日本人宿を選ぶ基準』として、『名主のような沈没組のオジサンがいないこと』を挙げる人が多い。沈没組は何でも知っているという感じで偉そうに命令口調で話し、昔話を繰り返す。雰囲気が良くない。夜も話の輪に入り辛い。もっと自由にゲストハウスを楽しみたいと。私もインドなどで何度か見掛けたが、確かに新参者には敷居が高い。昔のバックパッカーにはそんな人が多かったと聞くが、

 

現在では何年も旅をしている人は減ってきており、ゲストハウスの在り方も変わってきていると思うのだが。チェンマイに来る日本人は多いと思うのだが、日本人宿は少ない。もっとフランクな新しいゲストハウスが出来ると、楽しくなるような気がする。

北京寄り道散歩(5)銀行口座は解約できず

その後はケリーセンターへ行き、久しぶりにKさんに会う。Kさんは台湾茶芸の専門家であり、台湾で習ったその茶芸の優美さでは日本人でも指折りだった。が、今回会ってみると、『ワインに嵌った』とかで、ワインエキスパートなる資格を取ったそうだ。『お茶はもうやっていない』という。寂しいがこれも現実。将来はワインソムリエだろうか。こだわりの強い、とことんやり抜くKさんの気性からして『極めるだろうな』と思う。そのKさんも『来年子供が海外の大学へ行けば、自分も北京を離れるだろう』という。そう、どうしてもいる必要のある人だけが残る街、北京になるのだろう。

 

一度ホテルに戻り、荷物を置いてまたまた東直門へ向かう。今日は先日北海でお世話になったZさん主催の集まり。ところが前日になりZさんより『体調不良につき、明日は欠席』との連絡が入る。残念。まあ、残りのメンバーで楽しくやるか。東興楼、老舗っぽいがきれいな店舗だった。

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Zさんの代わりに会をし切るのは、先日福岡のお茶会にサプライズで参加してくれた丁未堂さん、版画家。私の茶旅ロゴを消しゴム判子で作ってくれた人でもある。Zさんが福岡移住を目論んでいる関係で九州関係者が集まった。そして何と欠席のはずのZさんがマスクをしてやってきた。『今日はあまりしゃべれない』とのことだったが、始まってしまえば、どんどんしゃべる。博多の美味い飯の話で盛り上がる。この店の料理も美味しかった。

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10月21日(火)

銀行で

北京最後の日、夜にはバンコックに帰れるので、敢えてネットにはこだわらず。荷物を纏めてチェックアウトして、大きな荷物はホテルに預けて、口座を保有する銀行に向かう。銀行は以前息子が通っていた大学近くにある。彼の学資をこの口座に入れて、キャッシュカードを渡し、彼が必要に応じて使ってのだが。彼は帰国前に何とそのカードをATMに吸い込まれてしまったらしい。慌てて銀行に泣きつくも、『名義人本人以外再発行できない』と冷たく言われ、そのまま口座を放置して帰国していた。

 

まあ、時間もあることだし、ちょっと寄ってみようという感じで銀行を探し当てた。地下鉄10号線から4号線に乗り換えたのでかなりの時間が掛かった。懐かしい場所に戻った感じだ。銀行に入りフロアーの人に事情を説明すると『再発行には1週間かかる』というので『口座を解約したい』というと、それもカードを貰ってからしかできないという。ここで引き下がる訳にはいかないので、自分が外国人で、すでに北京には住んでいない事情を切々と伝えると責任者の女性が出てきて、今晩のチケットを確認の上、『対応する』との返事をしてくれた。以前に比べて実に柔軟性のある対応だった。

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パスポートを出して、手続きを待っていると、彼女が『パスポート番号が違う』という。確かにこの口座は4年前に作ったもので、2年前にパスポートを切り替えているのでその旨伝えたが、『古いパスポートを持参しない限り手続できない』という。既に彼女とはかなり仲良くなっていたので、笑いながら『どうしてもできないか』と聞くと、『大使館で古いパスポートの人物があなただと証明できる書類を作ってもらえば対応可能』とまで折れてきた。だが今から大使館に行き、戻る時間はさすがにない。万事休す。

 

せめて残高だけでも知りたいというと、特別に処置してくれ、息子の記憶通りの残高を確認した。この額が非常に微妙で、『もう一度ここまで来て、また同じやり取りをしてまで取りたい額か』というと迷う水準である。まあ、まずは東京の家に古いパスポートが残っているかどうかを確認するのが先か。

 

お引き合わせ

それから地下鉄4号線に乗り、動物園駅で降りる。実は先日会ったTさんは中国の古い映画が好き、ということで、映画に詳しいWさんを紹介したところ、すぐに連絡を取り合い、今日の昼に会うことになったという。一方私は昔一緒に働いていたS君と元々ランチの約束をしており、この出会いには立ち会えないと思っていたが、彼がヨーロッパ出張から戻り切れず、キャンセルとなったことから、急遽ランチに参加することになった。

 

Wさんが勤める出版社まで歩いて行く。何だかこの辺りは昔の雰囲気を残しているが、それも徐々に再開発されてしまうのだろうか。Wさんと会うのは久しぶり。最近は色々と忙しいらしい。TさんもWさんの映画の知識には驚いていた。私から見ればTさんも相当に映画を見ているように思える。マニアである2人の会話にはほぼついていけない。何しろ私は映画を見ない人なのだから。食事はWさんの勤務先の食堂、そして食後のコーヒーも社内のサロン。こんな体験も面白い。

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帰りはTさんの車に便乗し、途中から地下鉄でホテルに戻る。ホテル前で大きな荷物を持ってタクシーを待ったが、なかなか来ない。先日の渋滞を想定して、早めに出たのだが、タクシーが見付かるとすぐに空港に着いてしまった。まあ、もう私の心はバンコックに飛んでいた。ああ、あの愛すべき私の北京はどこへ行ったんだ?次に来ることはあるのだろうか?心残りは銀行口座の解約だけ、というのが何とも悲しい。いや、まだ沢山の友人たちがここにいる。また来よう。

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