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《昔の東南アジアリゾート紀行》‐1995年 バリ

9.1995年12月 バリ2

1.バリ?

これまで香港に駐在して、家族連れで色々とリゾートに行った。そのコンセプトは直行便で行けるアジアのビーチリゾート。横着者の私にはこれが一番。子供達は勝手に砂浜で遊び、私は寝転んで過ごす。何と素晴らしい休日。

その中でバリだけは検討地に入らなかった。何故なら新婚旅行で行ったから。どうもバリに子供を連れて行くのは躊躇われた。何故だろうか??しかしとうとう行くところが無くなった。何時も頼む旅行社の人も今回はバリを勧めてきた。何しろファシリティーはプーケットを越える、最高であると。行くことになった。

2.ホテル

今回は奮発してグランドハイアットに泊まる。ヌサドゥアビーチにあるこのホテルは実に広い。何と敷地内にプールが6つもある。レストランも多く、毎朝別のレストランに朝食を食べに行くほどである。実に健康的で毎朝散歩で30分は使う。

午前中は毎日違うプールへ。小さなプールが6つあるのではない。大きなプールばかり。ウオータースライドがある所は子供たちに人気である。バーが中央にあるプールでは西洋人が止まり木にとまって飲み物を飲みながら話し込む。トンネルを潜るプールでは、香港人の子供がビーチマットに乗って騒ぎまくる。割とこじんまりしたプールにはカップルがひっそりと浸かっている。完全な子供用は確か1つのみ。

部屋数も多く、建物も2つに分かれていた。バルコニーもあり、リラックス出来る。午後は部屋でうたた寝。気持ち良い。

3.周り

ホテルの隣にデューティーフリーショップがある。実に便利。簡単に買い物をする。結局我々は今回も殆ど外に出ず、ホテル内で過ごした。食事はさすがに単調だったが、スチームボートが美味しかった。南国に冬に食べる味は格別。

ところでこのヌサドゥアビーチは1983年に開発された。それまでは白い砂浜が延々と続く、素晴らしく自然の残っていたビーチであったと言う。現在では大型ホテルが立ち並び、ビーチも汚れが目立った。客は皆ホテルのプールで泳ぎ、ビーチは散歩する場所となっている。これは実に悲しいことである。

4.ケチャックダンス

ある夜ホテル内で夕食を済ませて散歩していると、敷地内広場から何やら声が聞こえる。近づいてみると林の隙間からダンスが見える。ケチャックダンスである。あの独特のダンスを子供たちにも見せたいと思っていたが、結構長いので、どうしようかと迷っていた。

初めて見たのは88年にバリを訪れた時。かなり強烈な印象がある。あの躍動的な最終のダンスはベットに入っても頭から離れない。波打つように何度も何度も繰り返し、楽曲が頭を訪れる。

丁度ダンスは最終局面。ケチャケチャと凄い勢いで踊りが始まる。見ると子供達は怯えた表情で見ている。次男などはかなりの恐怖であったらしく、早く帰ろうという。勿論物語を語って聞かせても、仕方が無い。教育とは難しいものである。兎に角早々に引き上げた。タダ見だから、踏ん切りも付きやすい。彼らがいつか大人に成った時、このダンスを見に、再度この島を訪れて欲しい。

5.リゾートの鉄則9

偶には歴史、文化も勉強すべし。