ダラダラ佐賀まで茶旅2015(1)お伊勢参りは夜行バスで

《ダラダラ佐賀まで茶旅2015》  2015年9月10-16日

 

激走ミャンマーの列車旅から1か月、腰痛も完治せず、ずっと立ち直れずにいた。日本はお盆シーズンで旅行するには適していないことを言い訳に、東京でゴロゴロしていた。その内に北京で世界陸上が始まり、連日ワクワクしながら、そして北京オリンピックを思い出しながら、テレビで見ていた。8月下旬、東京は異常気象で涼しかった。それがまた、タイ帰りの私の体調を不安定にした。

 

家族も『どうして毎日家にいるのだろう』といぶかるような目で見始める。確かに会社を辞めてから4年半、こんなに長い間東京にいたことはなかった。そろそろ旅に出ずにはいられない。8月下旬、嬉しいお誘いが来た。昨年九州北部の茶旅でお世話になった佐賀のOさんが『今年は南九州へ行きますか』と聞いてきてくれた。渡りに船とばかり、お願いした。

 

そして東京から佐賀までの格安航空チケットを探していたところ、なぜか帰りの佐賀-成田が僅か1000円で出ていたのだ。これは買うしかない、と前後も考えずにネットで購入し、Oさんに連絡した。ところがその後Oさんから一向に連絡がない。ニュースを見ると南九州に台風が上陸、相当の被害が出たらしい。9月に入り、恐る恐る聞いてみると、やはり台風の被害があったということで、茶農家さんへの訪問は難しい、ということで、今回の茶旅は来年に延期となってしまった。

 

ところで残ってしまったのが、佐賀-成田のチケット。1000円とは言いながら、諸費用と預け荷物代を入れると3000円ほどになっており、何となくもったいない。それよりなによりも私は旅に飢えていた。そこで思いついたのが、『佐賀まで行って春秋航空に乗る旅』という企画。今まで行きたかったが、行けていなかったところを巡りながら、佐賀まで行くことにした。何とも珍道中の様相を呈しているが、果たしてどうだろうか。基本的に新幹線、特急、などは使わない。

 

1.伊勢

9月10日(木)

伊勢まで夜行バス

最初の目的地は伊勢にした。三重県は日本で3番目に茶葉が採れる所だが、正直知名度は高くない。一度は訪ねてみようと思っていたが、なかなかご縁も出来なかった。ところが昨年ヤンゴンでKさんと出会った。Kさんは三重で不動産業をやっており、その後早くからミャンマーでも不動産関連の仕事に従事していた。地元の有力者ということで、お茶とは関係がなかったが、アレンジをお願いしたところ、快く引き受けてくれた。お茶と関連のない、このようなご縁が実に嬉しい!

 

伊勢に行くにあたり、一つの問題が出てきた。ちょうどその日、北京から友人がやってくることになったのだ。さて、どうするか?翌日にするか?何となくネットで検索すると伊勢方面行きの夜行バスがあるのに気が付いた。これだ、と思い、予約した。格安とは違い、ちゃんとしたバスのようで、料金は7200円だったが、1泊する料金を考えれば、決して高くはない。

 

当日、蒲田で友人との再会を果たし、その後一端家に戻り、夕飯を食べる。荷物を持ちだし、再度新宿へ向かった。21:50、新宿駅西口乗車となっているが、空港行きのリムジンバスバス以外、そんな所に長距離バス乗り場などあっただろうか。しかも示された場所は、何と以前早稲田の事務所に通っていた時に、度々乗っていた都バスの乗り場の奥だった。あれだけ何度も乗ったのだが、初めてここがこのような用途にも使われていることに気が付く。

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今回は伊勢方面に行くので、三重交通のサイトで予約したつもりだったが、なぜかやってきたバスは西武バスだった。確か軽井沢に行く時に池袋から乗った記憶がある。しかしなぜ?どうやら地元のバスと共同運航のような体制をとっているらしい。やはりバスは大宮から池袋経由してやってきた。乗車時間が遅れるだろうと思っていたが、何と正確にバス亭に着いた。

 

乗客は多くない。席は3列で、快適そうだった。毛布が席に置かれており、早々に被る。車内はかなりヒンヤリしていた。バスは直ぐに出発したが、私はお土産の袋を上の棚に乗せ、バックは座席の前に置いた。席は3列の真ん中、前はある程度空いており、席を後ろに倒しても問題なさそうに見えた。だが、後ろに倒す方法が分からず、まごまごしてしまう。すると斜め後ろの女性が親切にもやり方を教えてくれた。かなり乗り慣れているようだった。

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バスは1時間ほど行って、なぜか立川で停車、数人が乗車してきた。このまま中央道を走って行くらしい。0時半頃、双葉東サービスエリアで休憩があったが、安い深夜バスと違い、それから先はサービスエリアには全く寄らなかった。明け方から三重県内に入り、四日市、松坂など数か所に停車後、午前7時過ぎ、定刻通りに伊勢市駅前に到着した。誰もいないバス停ではKさんがにこやかな笑顔で迎えてくれた。天気も良く何とも有難いスタートとなった。

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