ミャンマー紀行2005(21)ヤンゴン 旧市街散歩

ロンジー屋にも行く。何しろ過去2回、未だにロンジーを穿きこなせない。業を煮やした?TTMは私にシャン州のロンジーを買う様に勧める。それは何故か??シャン州のロンジーはズボン、難しいことは何もない。実際買ったものはシャン州の王子様が着る物だそうで、白の上下で格好は良い。これならズボンが落ちてしまう事もない。因みに東京のお茶会で着たら、すぐに汚してしまったが。

 

たまには子供たちにもお土産を買うことに。木彫りの店で蛙を買う。この蛙、腹に棒が刺さっていて、その棒を取り出し、背中を擦ると音がする。その音が蛙の泣き声に似ているというのだが、慣れない私はなかなかいい音が出せない。後にバンコックに行った時に見かけた蛙は品質が良く誰が擦ってもいい泣き声がした。私の技術ではなく、品質の問題だったか。

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市場の外に出て歩く。散歩は楽しい。色々なものが見られる。ちょっと洒落たフレンチレストランがあった。入ってみたいような外装だったが、TTMによれば先日ここで爆破騒ぎがあったそうだ。確かに店の一部が壊れていた。これが日本の新聞にも大げさに掲載された爆弾騒ぎの現場だろうか?規模はやけに小さい。やはり日本の報道は実際の現場を見ずに、読者の気を引きように、伝聞で書いている。周りに用のない人々が何となくいることが事件現場を思わせる。

 

100年前の鉄道省?の建物はイギリス風の立派な建物。がっしりとした風貌で今も生き続けている。3階建ての、コの字型。その重量感には圧倒される。イギリス統治時代の建物はどこの国に行っても100年単位で残っている。日本の建物は10年単位だから、歴史が違う。どうしても残らない。

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一方隣には真新しい建物が。サービスアパートだという。白い壁の10階建て。外国人用に建てられており、日本人も住んでいるという。こんな所に住んでいればミャンマーではないし、ミャンマーのことは分からない。しかしよく考えてみれば、私自身はアジア各地で駐在員として、かなり良い生活をしてきている。周りから見ればこの白壁に住んでいたのと同じだろう。

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サクラタワーという名前の建物もある。日系企業が入っていたオフィスビルである。いや今もたくさんの日系企業の名前がある。しかし実際には日本人は既に撤退しており、現地ローカルのみが事務所を守っていたりする。90年代の一時期、ミャンマーにも投資ブームが起こった。しかし直ぐにアジア経済危機が襲ってきて倒壊した。鴻池組が建てたというこのタワーはその残骸?だろうか。1階にはタイ航空のオフィスもあり、外国人が多く歩いている。

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向かい側にはトレーダーズホテルがある。シャングリラグループで格が一つ下のホテルであるが、ヤンゴンでは最高級ホテルの一つとなっている。中に入るとやはり別世界である。きれいなロビーの先には竪琴という名の日本料理屋も見える。以前泊まった日航ホテルより少し高く、50ドルぐらいらしい。ケーキを売っていたので、SSへの土産にパウンドケーキを買う。

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真っ直ぐ南に歩いて行くと、スーレーパゴダに着く。ダウンタウンの中心に位置するパゴダである。ここの市街地はスーレーパゴダを軸に四方に道路が設計されている。高さ46m、均整がとれ、黄金に輝いている。午後のひと時、買い物籠を下げたおばさんが入って行く。女子学生も入って行く。誰もが通りすがりに気楽に入っていく、そんな非常に庶民的なパゴダである。

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ロータリーの真ん中にパゴダはある。中に入ると白い服を着た僧侶が歩いていく。我々も彼の後ろを歩いていく。TTMは決められた自分のお祈り場所の前で止まり、そして当然のように座る。そして長い長い祈りの時間となる。この時間、空間がたまらなくミャンマーである。

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更に南に向かう。どこへ行くのだろうか?暑さはそれほど感じなくなっている。もう直ぐ川という辺りには、相当に古い建物が並んでいる。ここにイギリスが上陸し、占領し、そして建物を建てた場所なのだろう。銀行がある。1914年と大きく書かれている。非常にきれいな黄色味を帯びた外壁、左の上にはモスクのような丸いものがついている。税関と書かれた重厚な建物もある。真ん中の上には塔が建っている。そしてあのストラッドホテル。ペニンシュラーの兄貴分。1900年建造。中はヤンゴンとは思えない豪華さ。とてもミャンマーとは思えない極めて破格な料金。外壁はきれいに塗り替えられており、古さは感じられない。

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