ミャンマー紀行2005(20)ヤンゴン ネットカフェとマーケット

このビルの1階にはネットカフェがある。私は突然TTMを誘った。そうだ、私のホームページを彼女に見せてみようと思い立つ。それは素晴らしいアイデアのように思えた。行ってみるとここもかなり暗い。中にはPCが10台ほどズラッと並んでいたが、お客は誰もいなかった。確かに平日の午後、お金持ちでも外国人でも来る時間帯ではないのかもしれない。いや、何よりインターネットが普及していない。係の人に使い方を教わり、いざPCを立ち上げる。

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スピードはかなり遅いが、何とか私のHPにアクセス出来た。ミャンマーでは初めてのことだ。事務所でも画像は難しい。見慣れた画面が浮かび上がる。そしてミャンマーのページをクリックするとTTMが驚きの声を上げる。その最初の辺りのページに彼女とSSの顔が掲載されていたのである。正直TTMにはインターネットやホームページの意味がよく分かっていなかったと思う。だから私が何かしようとしていても、それは自分には関係ないものと考えていた。ところがPCに自分の顔が出て来るとなると意味合いは大いに異なってくる。

 

彼女は日本語を話せるが、読む方は得意ではない。しかし一生懸命画面を追い始めた。そしてTAMが登場するとまた歓声を上げる。インレー湖の鮮やかな色彩、マンダレーの夕陽、ヤンゴン郊外の自宅、など彼女の世界の中にある風景がHP上に出てくることはどんな気分なのだろう。

 

ネットカフェの使用料は1時間800k。TTMが気楽に使える金額ではないかもしれないが、今度SSも連れて是非見に来て欲しい。自宅ではE-Mailだけは使えるが、ネットには接続できない。何だか不合理な気もするが、そこが如何にもミャンマーの管理社会であるといえる。

 

(4)日本大使館

TTMが突然行きましょう、と言う。これまでの経験からこういう時は必ず面白いことが起こる。タクシーを停める。古いカローラだ。ヤンゴンに来てもタクシーに乗ることは稀である。今日はいつもの運転手さんが午後休みらしい。これもまたよい経験である。ヤンゴンのタクシーにはメーターがないものが多く、料金は基本的に交渉である。TTMが何か言っているが、すぐ収まる。近くなので適当なところで妥協したのだろう。最近のガソリン代高騰でタクシーの営業も難しくなっているかもしれない。

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10分で大使館前に到着。初めてやって来た。普通見知らぬ国に来たら必ず日本大使館の場所は確認するものだが、ここヤンゴンではこれまでそれは必要がなかった。S氏がいてくれたし、TTM、SSもいた。大使館は無用の存在であった。見るとなかなか立派な建物である。門は閉じられていた。TTMは慣れており、脇の入り口から入って行く。私も慌てて着いて行く。直ぐに通過できた。なんと私はパスポートのチェックもなかった。日本人に見えたからか?それともTTMの絶大なる信用のせいか?

 

中もきれいであった。1階の待合室で待っているとTTMの知り合いと言うミャンマー人女性がやって来て親しく話している。どうやらTTMの知り合いのビザ申請の相談のようだ。さすが旅行会社。大使館のミャンマー人女性は日本語が流暢だった。以前は別の所で働いていたが、最近大使館に採用されたらしい。ミャンマーにも人材はかなりいることが分かる。

 

私はトイレに行きたくなった。彼女は親切にも私を待合室から中に入れてくれた。トイレは非常にきれいであった。ここがミャンマーかと思うほどである。ここで働くミャンマー人はこの環境を快適だと感じるのだろうか?それともミャンマー伝統のトイレを快適と感じるのだろうか?

 

短時間の滞在であったが、治外法権である大使館は本当に別世界であった。ところでバックパッカーの間では、ヤンゴンの日本大使館でパスポートの更新することが流行っていたらしい。費用が極端に安かったのだ。ミャンマーチャットの公定レートは1ドル、6k。闇レートは1ドル、800k。大使館は公共機関であるから、公定レートを使う。中には200円でパスポートを作ったと言うような話になる。現在はミャンマー在住者に限っているらしいが、確認はしなかった。

 

(5)市内散歩

大使館からまたタクシーに乗る。今度はかなり汚い車だったが、非常に近い所に行くため、乗り込んだ。数分でボージョー市場の裏口に停まる。回り込むと料金が上がるらしい。しかしこの裏口がまた何とも風情がある。場外といった感じの露天がたくさん出ている。そして何と電車の線路を越えるために陸橋を渡る。橋の両側にも果物や野菜を売る人々が座り込んでいる。午後の日差しが強い中、辛抱強くお客を待っているのはきついだろう。上から覗くと線路はあるが、列車が通る様子は全くない。一日に一体何本走っているのだろうか?

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橋を渡ると市場の大きな建物が見える。ここには毎回来ているのでお馴染みである。そしてお馴染みのタッティングを買いに行く。お土産である。これは女性陣にとても喜ばれる。TTM行き付けの店には夫婦がいた。1回目に訪れた時には妊婦であった奥さんが無事に赤ちゃんを産み、元気に復帰していた。1年半とはそういった時間なのである。数枚のタッティングを選ぶ。黒色に人気があるので探すが、なかなか見つからない。黒を織るには目が良くなければならない。そして織り手の高齢化により目が弱っている。結果品物が薄くなる。

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