タイ茶を訪ねる茶旅2015(5)チェンライ シンハパークを訪ねる

※その後しばらくバンコックに滞在し、それからミャンマー激走列車旅に出た。そしてミャンマーのラショーで極度の疲労に見舞われ、這う這うの体で飛行機に乗り、タチレクにたどり着く。そこから橋を歩いて渡り、タイ側のメーサイで休養した。何とか腰痛が収まったので、先日行ったシンハとCha-thaiのチェンライ工場を訪問することにして、連絡を取った。

 

8月4日(火)

シンハパーク

メーサイのミャンマー国境近く、最初に泊まったホテルは虫が出て、疲れが取れず、一晩で退散した。次に見つけた宿は快適だった。長期滞在者用アパートを貸しているところで、清潔感があり、ゆっくりと静養で来た。何しろ腰が痛く、ネットをすることもままならず、寝ているのも苦痛だったが、それも時間が経過と共に、何とか改善した。その間にバンコックのシンハとCha-thaiに工場見学の依頼をした。ちょうど良い間合いとなり、アポが実現した。

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前回2月にお世話になったチェンセーン在住の日本人Eさんにも連絡して、同行をお願いした。回復したとはいえ、自分で重い荷物を持ち、バスに乗ってメーサイからチェンライの工場を訪ねていく自信はとてもなかった。Eさんが宿の脇まで車で迎えに来てくれ、荷物を積み込み、何とか出発した。雨が降り、国境付近は水が少し溢れていた。今は雨季である。

 

車は国境前から1時間近くかかり、チェンライの街を通り過ぎて、郊外の道を進んでいく。すると突然巨大な敷地に遭遇した。入口にはあの獅子のでっかい像が見えてくる。シンハパーク、ここがシンハの茶工場、茶畑、そして観光茶園であった。この場所には以前一度、チェンライ在住でコーヒーの焙煎をしているIさんに連れてきてもらい、ランチを食べたことがある。まるでゴルフ場のクラブハウスにいるように居心地がよい、と思った記憶がある。

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今回もまずは腹ごしらえ、とレストランに行き、ランチを食べる。ここのところずっと、タイの麺しか食べていなかったので、スパゲッティを注文したところ、実に濃厚で美味かった。体が洋食を欲していたのかもしれない。疲労が回復したことを実感した。お茶は敢えてホットの緑茶を注文したが、ポットにティーバッグが入って出てきた。少し濃いお茶を飲むのも久しぶりで、これまた舌に染みた。疲れを取るのも環境だと、と感じられたがどうだろうか。

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ここにはタイとは思えない環境があった。店内には大勢の団体さんが静かにご飯を食べていた。どこかの会社の研修旅行かもしれない。茶畑を見ながら、お茶を飲み、そして食事をする。このような場所を作り、茶の普及を図る、それは大資本を持つシンハだからできることではあるが、このように徹底的にお客を引き付ける施設の必要性は、日本も同じではないか、とふと思ってしまう。日本にもこのような場所はあるのだろうか。そして活用されているのだろうか。

 

食後茶畑を見る。大きな池の周囲を取り囲む茶樹の波。かなりきれいなうねりを見る。少し日本の茶畑に似ている。観光客の親子が楽しそうに茶畑に分け入り、遊んでいる。写真を撮る人々もいる。タイ人はお茶を飲まない、と言われていたが、それも少し変化してきていることが見て取れる。いや、茶を飲むというより、茶に親しんでいるということだろう。

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茶摘みをしている人達もいる。機械を持っていないが、手で摘んでいるのだろうか。この茶畑を見る限り、機械摘み用としか思えないが、一部手摘みもあるのだろうか。ここは標高も高くないので、茶葉がすごく良質、という訳にはいかないだろうが。どのようにお茶を作っているのか、興味が湧いてくる。

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約束の時間に敷地内にあるオフィスに方に向かう。既に本社から連絡が入っており、担当者が出てきて、歓迎される。まずはゴルフカートに乗って園内を一周した。ゴルフカートの使用にも色々とルールがあるようで、如何にも大企業といった感じがする。これは本社でも感じたものと同じだ。

 

敷地内には簡単な展示室もあったが、すべてタイ語で書かれており、特に説明もされなかったので、こちらから質問するしかない。だが通訳を介して話すので、なかなか進まない。Eさんは流暢なタイ語で色々と聞いているようだが、その内容も分からない。いずれにしてもこの茶園は出来て10年ほどと新しく、台湾から持ち込まれた茶樹、品種はキンセンであるらしい。

 

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