フラフラと沖縄2015(6)恩納村から読谷を巡る

5.読谷村

読谷まで

それから名護郊外にあるY電機へ行く。日本の家電量販店に中国人が殺到して、便座や炊飯器を買いまくっていると聞いたので、どこか適当な場所を見学したいと言って連れて行ってもらったのだが、これは完全に空振りだった。中国人や外国人だけではなく、お客そのものが殆どいなかったのだ。まあ、平日の昼下がり、家電を買いに来る人もいないだろう。中国人観光客は昼間一体どこに行っているのだろうか。高級炊飯器と便座が目立つところで売られていたので、夕方か夜になると団体バスでここに買いに来るのだろうか。それとも・・?

 

恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)というところへお茶を飲みに行く。Hさんは良くここのカフェに来るというのだ。この大学、聞いたことはなかったが、実に立派な造りで驚く。教員と学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英語で行い、世界に卓越した科学技術の研究を行うという、およそ日本では見られないような教育方針。国立大学でもないようだが、一体どうなっているんだ?こんな大学が沖縄に、いや日本にあるなんて、本当に凄い、そして理系の世界は良く分からない。どんな学生や先生が来ているのか興味深い。

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カフェに行くのに、入り口で登記する必要があるというのも珍しい。Hさんは警備員とも顔なじみというのが面白い。一般開放はしているのだが、セキュリティーはある。海が見える抜群のロケーション、ゆったりしたキャンパスは、テレビドラマにでも出てきそうな雰囲気。キャンパスを行き交う人も外国人が目に付き、英語がそこここで聞こえてくる。表記も英語が多い。カフェもお洒落で、飲み物の料金も安い。確かにこれなら通いたい気分になるのも分かる。

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読谷巡り

恩納の道の駅に行く。地元の食材などが沢山売られており、観光客も地元民も買いに来ているようだ。『おんなの駅』というひらがなの看板が実に面白い。それから読谷、残波ビーチにある、御菓子御殿本店を見学しに行く。ここは紅芋タルトなど沢山のお菓子が一堂に並んでいて、いっぺんに買うことができる上、試食が充実していることから、特にアジア系外国人に人気があるという。ただこちらも時間が合わなかったのか、中国人の姿はなく、修学旅行生と韓国人しかいなかった。

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座喜味城にも行った。世界遺産であるが、観光客はあまり居ない。ここまでは来ないのだろうか。見事な曲線の城壁が見えてくる。一昨年訪れた南城市付近の城跡より完成度が高そうに見える。勿論再興されたものだが、かなり見ごたえがある。なぜこのような湾曲した壁なのだろうか。上に上ると高台のため、周囲がよく見える。

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そして日も傾いた頃、『うみぞら』という居酒屋へ行く。1月ソウルに行った時に会ったYさんから『弟が読谷で居酒屋をやっているので行ってみて』と言われていたので、Hさんに連絡すると、何とH家から歩いて5分のところにあるという。これもご縁だな、ということになり、H一家と行くことになっていた。午後6時、まだ外は明るい。お店は建物の2階の一角にある。さすがに早過ぎて、店内にはお客さんはいない。今日は金曜日なので、遅くなってから混むのではないだろうか。

 

Y弟さんと話す。沖縄の人ではないが、ご縁があり、7年前にここに開業。新鮮な海の幸、島の野菜、紅豚などを出している。昨日行った島から持って来たという島らっきょうが美味しい。天ぷらにもしてもらう。私は酒を飲まないので良い客とは言えないが、時々フラッと来て、ちょっと食べて飲んで、話して帰る、にはちょうどよい居酒屋だと思われた。沖縄にはこんな気軽な店が多いのかもしれない。ソウルのYさんの奥さんは沖縄の人であり、Yさん自身も沖縄で暮らしたい、と言っていたことを思い出す。やはりゆるい空間は心地よい。H家の奥さんと子供たちも登場し、賑やかに食べる。

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その後歩いてH家へ。今晩は泊めて頂くことになっている。読谷は米軍関係者とその家族が多く住んでいるということで、米軍仕様の戸建の家が多いという。ここもその一軒、かなり凝った造りになっていた。2階に天井の高い、広いリビングがある。いつもは息子さんが寝ている、ロフトを借りて寝る。

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寝る前に温泉に行こうというのでまた車で出掛ける。沖縄の温泉?初めて聞いたが、なんと新潟から湯を持ってきているという。真っ暗な農道を行くと『銭湯』の看板が浮かび上がる。中は立派な、広々とした温泉、いや銭湯だった。お客は殆どおらず、極楽極楽。この銭湯の周囲は暗くてよく見えなかったが、『むら咲むら』というガラス工房や陶芸施設があり、様々な体験ができるなど、ちょっとしたテーマパーク?になっているようで、日中は観光客がやって来て、沖縄を楽しむらしい。この銭湯の上もホテルになっている。H家に戻るともう夜も10時を過ぎていたので、早々に寝てしまう。何とも言えず、ぐっすり眠れたのは家が温かったからだろうか。

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