《蘇州お茶散歩2013》(7)上海 空港ホテルに泊まってみたが

5. 上海

空港ホテル

今晩は上海に泊まり、明日の朝東京へ向かう。何と今回は虹橋⇒羽田線を予約できたので、気持ちは楽だ。だが上海の宿泊場所ではいつも悩む。下手な所に宿を取ると、朝のラッシュなどで時間が読めないし、第一タクシーがいるかどうか。そこで今回も空港ホテルに泊まることにした。前回は浦東の空港ホテルに泊まったが、正直料金ばかり高くて・・・?

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高速鉄道の駅からそのまま地下を歩くと、空港ターミナルへ。第2ターミナルの中を迷っていると、突如チェックインカウンターと同じフロアーに予約したホテルがあった。一瞬目を疑ったが、こぎれいなそのホテルに私の予約はあったのだ。前回の浦東の格安ホテルとはちょっと違う。ただチェックインカウンターの処理の遅さ、部屋の狭さは変わらないが。

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兎に角明日の朝はかなりゆっくり起きられると喜んだが、そうは問屋が卸さなかった。何と羽田行の国際線は第2ではなく、第1ターミナルから出発するのだ。なんともはや、言葉も出ない。第2と第1はシャトルバスで繋がっているとのことだったが、そのバス乗り場がどこにあるのか全く分からない。面倒になり探すのを辞めた。中国の空港の表示の悪さ、分かり難さは天下一品。

 

夕食会

それから地下鉄で街に出る。ある人から本の購入を頼まれていたので、本屋へ行くが、『この本は専門書だから普通の店にはない』と一言。仕方なく、出版社そのものに買いに行くことにした。

 

住所を頼りに歩いて行くと、そこは想像よりはるかに遠い場所だった。上海古籍出版社、は昔の上海を思わせる一角にひっそりとあった。横に書籍部があり本が購入できる。だが、やはりここにも置いていなかった。今予約すれば1週間後には倉庫から届くだろう、と言われて断念。他にネットで購入する方法もあるようだが、海外への郵送は出来ないようだ。万事休す。

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時間が来たので今日の会食場所へ。上海は一晩しかないので、失礼は承知で『16日夜暇な人』を募集したところ、実に多彩なメンバーが集まってくれた。場所は古北の人知れないイタリアン。とても面白い。

 

元々はエコノミストのHさんを紹介され、会うことにしたが、そこへ銀行時代にご縁のあった中国人(現在日本国籍)Kさんが合流、レストランをアレンジしてくれた。また上海人で復旦大学の卒業のH博士、実は蘇州の本屋で彼の著書、『安倍経済学』を見つけてひそかに驚いていた。更には北京時代に一緒だった日本人Mさんと台湾人Cさん。この二人は実は20年前台湾の企業で机を並べた知り合いだった。これも当人同士が驚く再会。現在はMさんが日系企業へ出向、Cさんは投資ファンド運営を行っている。

 

女性陣もHさんの他、新聞記者のKさん、何でも屋のKJさんが参加。何でも屋のKJさんは上海ではなぜか餃子屋をやっているらしい。その後和僑会の関係でバンコックでも再会した。

 

こうしたメンバーが揃うと、私が何かをする場もなく、皆で話が大いに弾んだ。簡単な異業種交流会のようになり、また友達の輪が広がる。偶にはこのような場を設けるのも面白いかと思う。

 

10月17日(木)

東京へ

結局昨晩の余韻も醒めぬまま、早起きしてホテルを飛び出す。8時半のフライトだが、例のシャトルバスの時間が分からない。乗り場すら分からない。6時過ぎには第2ターミナルへ。インフォメーションに聞くと、『下の階に表示がある』というのだが、行ってみるとシャトルバスではなく、市内などへ行くバス乗り場だった。

 

それから迷いに迷った。そして何とか近くまでたどり着き、カウンターで確認すると『タクシーに乗らないのか』と聞いてくる。見ると後ろにはタクシーの運転手が待っている。これで全てが分かったような気がする。わざと表示しないのだ。そしてタクシーに稼がせているのだ。

 

そして分かりにくい場所にある乗り場でバスを待つ。やってきたバスは10元徴収した。これなら白タクで10-20元で行った方が良かった、ということになる。よく出来ている。しかもバスは第1まで20分もかかった。これは遠い。もし急いでいればバスなど待ってはいられない。それでも結構な乗客がいたということは慣れた客も多い訳だ。

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第2から第1までわずかな距離を1時間以上かかって行く。これは合理的ではない。改善の余地がある。だが聞いてみると地下鉄でも行けるらしい。バスのニーズなどどんどん減っている結果、隅に追いやられたのかもしれない。

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虹橋⇒羽田線はとても便利だが、そこにはそれなりの落とし穴がある。さすが上海、ただでは通さない。

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