ミャンマー決死行2014(12)ヤンゴンの愛ちゃん

7.ヤンゴン2

ヤンゴン渋滞と橋完成

それからまた高速道路に戻り、残り半分を消化した。思ったより早く着いたなと安堵したが、ヤンゴン市内に入る道は渋滞だった。渋滞というより、道は3車線あっても、1車線は路上駐車、1車線は露店が出ている状態で、その中を歩いて道を渡る人、荷車を押す人、などが行き交い、車のスピードなど殆どでない。これが解消されれば、かなり早くなるはずだが、急に車が増えたからと言って、長年の習慣は変わらない。

 

我々はTTMの家を目指した。Tさんがわざわざ送ってくれたのだ。マンダレーから来るとヤンゴンの西にあるTTM家はそれほど遠くない。しかし道の整備も遅れており、なかなか進まない。マンダレーではこのような渋滞は見られない。やはりヤンゴンだけが特別な状態になっている。

 

そして一番恐れていたのが、橋。前回8月に行った時も、最後の橋を渡るのに、1時間以上かかった。これはきつい。ところが今回行ってみると、何と新しい橋が完成していた。年内にできればよい、と言われていたのが、意外な速さ。嬉しい速さ。橋の上をあっと言う間に通り過ぎ、対岸に着いてしまった。これまでの苦労は何だったんだろう。6時前にはTTM家に到着した。感激。

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TTM家の愛ちゃん

まずはTさんと今回得たミョーテイ村の茶葉を分ける作業をした。茶葉は何種類にもわたり、分けるのも大変だった。そして名前がどうもハッキリしない物もあった。とにかくこのお茶をTTM達に飲んでもらい、その感想を聞こうということなった。そしてTさんは帰って行った。明日からまた仕事だそうだ。とにかく今回の旅に連れて行ってくれたTさんには感謝だ。

 

そして今回ミャンマーに来たもう1つの目的、それは生まれたばかりの愛ちゃんに会うことだった。9月に生まれたばかりのSSの娘、愛ちゃんだが、実に大きい。生まれた時すでに4500gあったらしい。今やもう6kgを越え、抱っこしてもその重みがすごい。そして抱っこしていないとすぐに泣く。これには困る。日本では抱き癖が付く、などと言って抱っこしないようにするのだが、母親のSSは『なぜ泣いているのか分からないのが不安。泣いて欲しくない』と言ってすぐに抱っこしてしまう。でも相当の重さなので、TTMやTTMの妹たちも代わる代わる抱っこする。一家総出で愛ちゃんにかかりっきりだ。

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雨季に生まれた愛ちゃん、紙おむつなどは使わないので、洗濯も大変だった。TTM妹が洗濯して、乾して、それからアイロンを掛けている。大変な作業をしている。当の愛ちゃんはにこにこ笑っていたり、急に寝てしまったり。赤ちゃんだから仕方がないが、周囲が騒ぎ過ぎかもしれない。いや、皆嬉しくて騒いでいるのかもしれない。それでももう50日、疲れてきただろう。

 

夕飯は何と手伝いに来ていたSS旦那のお母さんが作ってくれた。これがとても美味しくて驚いた。どうしてこんなに美味いのだろうか?聞けば、以前レストランをやっていたらしい。プロなのだ。一味違う。ミャンマーのスープは今一つだ、などと思っていたが、義母さんのスープはとてもいい味が出ていた。もう一度レストランをやって欲しい、と真剣に思う。それにしても日本では義母が食事を作り、それを嫁とその母が先に食べるなど、あり得ない光景だろう。

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リビングのテレビでは日本のNHKが映っている。SSは大好きな韓流ドラマばかり見ているようだが、私がいるので日本のテレビにしてくれていた。何かニュースでも起こっていないかと見たが、特に世の中に変化はなかった。というか、本当に世の中で起こっていることはこの画面で見ることはできない。その思いはどんどん強くなる。

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この家にはWiFiがない。これは致命的だが、この付近の回線が一杯とかで、設置できないらしい。それでもスマホを使えば、WiFi機能があるというので、問題ないと思っていたが、やはり使えない。使用料金を払っていないらしく、SSの従妹に支払ってもらったが、それでも使えなかった。別のスマホを持ち出して繋いでみたが、何とも遅い。やはり夜はダメなのかと諦める。

 

夜は2階の部屋を使わせてもらった。ミョーテイ村の涼しさに比べれば相当に暑いが、既に11月、それほど暑いとは言えない。それでも我が息子がこれからここに世話になる、ということで、TTMがクーラーまで設置していてくれた。そしてもう要らないかと思っていたが、蚊帳も。ところがなぜか夜中に何か所も蚊に刺されてしまう。何があったのだろうか。よく眠れない一夜を過ごす。

 

11月5日(水)

大雨と断水

朝は7時前には起きたが、雨が降っていた。もう雨季は終わったのではないのか。それも雨足がどんどん強くなる。そして困ったことに大雨とは反対に、家じゅうの水が出なくなっていた。どうやらモーターの故障らしい。どうするんだ?TTMはどこかに電話を掛けている。義母さんは黙々と朝ごはんの支度をしている。朝飯も豪華だった。美味しいというとどんどん出てきてしまうので、黙って食べたが、美味かった。

 

食事が終わった頃、職人さんがやって来た。すぐにモーターを治していった。昔のヤンゴンでは考えられないスピードだった。近所の人の知り合いらしいが、それにしても便利になったものだ。早速TTMは2階でお湯を沸かしてくれた。お湯をためておいて、それを浴びて入浴した。気持ちが良い朝になった。有難い。

 

そして愛ちゃんを抱っこしたり、ダラダラしている内に昼になり、またご飯を食べた。特に何も予定を入れていないので。本当にダラダラ生活になる。SS旦那は昨夜、いや今朝、仕事先であるミャワディから車で戻ってきていた。彼の国境貿易にもとても興味があるのだが、とにかく今は皆が愛ちゃん中心に回っており、ゆっくり話もできない。

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