フフホト茶葉の道散歩2014(4)博物館は立派すぎたが

10月15日(水)

2日酔いか

翌朝は爽やかに目覚めた。あんなに飲んだのに、全く酔いは残っていなかった。むしろスッキリした気分で、頭の回転が速くなっている。こういう時は物を書く。今日はアチト君も一日授業だし、Nさんも北京なので、一人マイペースで過ごすことが出来た。これもまた必要な時間だ。あとで聞く所に寄ると、昨晩の白酒は高級品であり、かなり高い物だったそうだ。だから二日酔いにならない、いい酒を飲んだ。

 

部屋でダラダラしていると9時過ぎに掃除がやって来た。昨日は『あとで』とお願いしたが、結局やってもらえなかったので、今日はこちらが部屋を出て、掃除を頼む。泊り客が多くないようで、掃除を集中的にやって帰りたいらしい。まあ気持ちは分かる。天気は良いし、寒くもないので、散歩に出る。

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フフホトの旧市街地は碁盤の目のようになっているので比較的歩きやすい。現在の中心部は新中国以降に建設された街なのだろう。何となく腹が減る。ちょうど清真の看板が見え、新疆のラグメンの字があったので、その小さなレストランへ入った。午前10時だが、お客はいた。皆ラーメンを食べている。ウエートレスは何も言う前に『ラーメンね』と言ったので、ラーメンになってしまった。

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このラーメンがまた特に何の変哲もないのだが、後を引く。特にスープの辛みが残る。何故だろうか。麺は細麺でそれほど好きではないのだが。7元。満足した。それからトボトボ歩きだした。今日は博物館へ行こうと思っていたので、このまま歩いて行くことにする。ところが地図で見ていた以上に遠かった。かなり歩いても辿り着かない。お蔭で大通りの立派なビルを眺めるなど、街歩きを堪能できたとは言えるが、足が痛くなるほど疲れた。

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立派過ぎる博物館

大学は街の西側、博物館は東側。歩いて1時間半は掛かった。遠かった。着いてビックリ。実に立派な博物館、というより、ショッピングモールと見間違うほど。映画館も併設されており、いわゆる博物館の雰囲気は殆どない。言われなければ通り過ぎただろう。中国はどこでもそうだが博物館はチケットを取る必要はあるが無料。ここでは身分証のチェックすらなかった。

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中に入るとやはりきれいな箱モノ行政。実に立派な造りだが、私が必要としている茶に関する展示は殆どなかった。中国とモンゴルが如何に一体か、歴史的の共存関係にあるか、と言った政治的な要素の強い展示が多く、また宇宙開発事業の基地として内モンゴルを美化する展示もあり、あまり見る気がしなかった。小学生が社会見学で沢山訪れており、彼らを避けて見学するのも面倒だった。彼らはここで一体何を学ぶのだろうか。

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書籍を販売するコーナーがあったので、もしや歴史の本などないかと探したかったが、何と係が昼休みなのか、閉鎖されていた。1時間待ってみたが、やはり誰も来なかったので、諦めて去る。まあそんなものだろう、こんな時は。

 

博物館の小高い場所から眺めると、周囲には高級マンションが林立していた。この辺りがフフホトの新興地区、市政府などの建物を移転させ、東に広げた場所なのだろう。因みに不動産価格は6000-8000元/㎡の表示があったが、今はそれで売れるのだろうか?

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みかんを買う

帰りはさすがに歩けない。バス停でバスを探すと一本で大学へ戻るバスが見付かる。バスは頻繁に走っており、私の努力をあざ笑うかのように、あっという間に大学まで引き戻された。バスも空いているし、道も空いている。一度ホテルに戻り休息。

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夕方外へ出て買い物をしたいと思った。いつものことだがバナナが食べたくなる。バナナは腹持ちがいいし、簡単に食べられるのもよい。今やどこへ行っても売っているし実に手軽だ。だが、大学付近ではなぜか売っていない。探し回る羽目になる。小学校の下校とぶつかり、大勢の子供が出てきた。父兄が必ず迎えに来ている。おじいちゃんやおばあちゃんもいる。中国、大変だな。何人もの子が腹を空かせ、買い食いをしている。

 

ようやく果物を売る店を発見。バナナを買うが、みかんも目に入る。そうだな、季節的にはもうみかんだな。南国にもあるが高いので、ここはみかんだ、と思い、あわせて買う。そんな買い物がちょっと嬉しい。内モンゴルでもお金があれば何でも買える。

 

オムライス

夕飯はどうしても食べてみたということで、また学内のモンゴルレストランへ行き、オムライスを注文した。一昨日女子学生が食べているのを見て、これは美味そう、と思ってしまい、食べてみた。結論から言えば、チキンライスの味付けがちょっと違っていたが、まあ、内モンゴルでオムライスが食べられるだけでも感激か。

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先日インドのバラナシでもオムライスを食べていると中国人が寄って来たのを思い出す。このオムライス、ケチャップでお絵描きもできるし、アジア受けするメニューだな、と思う。クレープなどと同じコンセプトで売りだせば、かなりイケルのでは、と思ってしまうのだが、どうなんだろうか。

 

ホテルの部屋に戻る。そういえばホテルではネットは簡単に繋がるし、VPNも問題なくつながるため、Facebookもツイッターも出来てしまう。私は中国滞在中この2つをお休みしてきたが、繋がってしまうと、見ない訳にもいかず、見てしまうと更新しない訳にもいかない。結局部屋にいる時はいつもと同じように多忙になってしまっている。勿論繋がらないより百倍良いのだが、深夜までみかんを食べながら作業してしまった。

 

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