関西迷い旅2014(2)金閣寺の茶房と先斗町のパフェ

9月19日(金)

3.京都

金閣寺へ

翌朝はホテルの朝食が付いていたので、モーニングを食べる。これはこれで十分よい。あと300円出すと和定食が食べられるらしいが、それを望む客がいるのだろうか。皆が同じものを食べている。新大阪から僅か一駅、その駅前でも朝食をサービスしないと集客できないのだろうか。

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駅へ行き、各駅停車で京都へ向かった。普通なら快速電車を使うのだろうが、時間に余裕があると思い、各駅にする。通学の高校生と共に揺られていく。意外と時間が掛かり、京都駅へ着いたら、9時前になっていた。駅前のバスターミナルは各地へ向かうバスが集い、良く分からない。何とか尋ねて、金閣寺行きを目指す。金閣寺に行くのは20年ぶりだ。確か中国人のお客さんを連れて行き、喜ばれた覚えがある。中国人は金が好きだ。

 

バスは全国高校駅伝のコースの道をいくつも通過した。何となく嬉しい。道はそれほど混んではいない。だが、一向に金閣寺には到着しない。乗るバスを間違えたかと思うほど、長い時間バスに揺られた。乗客も増えており、かなりの人が立っていた。50分ぐらい乗って、ようやく金閣寺に着いた頃には結構疲れていた。

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金閣寺の参道を歩く。修学旅行生が多い。私も修学旅行の時にやって来たのを思い出す。中に入りたかったが、約束の時間になったので、引き返す。寺の近くの京都の町家、といった路地に入る。そこに目的地、ISO茶房(http://www.iso-sabo.com/)があった。

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ISO茶房のオーナー、磯尾さんとは3月に台湾で友人の紹介により、偶然に会い、共に茶旅をした。いや偶然ではなかったのかもしれない。サラリーマンを辞めて、お茶を勉強し、自分の店を持つ、面白い人生を歩んでいる(先方も私が面白い人生を歩んでいると思っているに違いない)。

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お店は本当に静かな佇まい、手前に和室があり、奥がテーブル、更にその奥が裏庭と贅沢な構造になっている。これが京都の建屋だろうか。その家具にも趣があり、雰囲気を醸し出している。お茶は緑茶と白鶏冠を飲んだ。磯尾さんが直接現地に赴き、セレクトしてきたお茶だった。お茶菓子も美味い。ゆったりと2時間ほどの時間を過ごし、この空間を後にした。最近は色々なお茶会や茶の講習会に使われているそうだ。

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先斗町の長竹

磯尾さんにバス停まで送ってもらい、先斗町に向かう。京都の先斗町と言えば、色町のイメージがある。今日は京都でお茶を販売しているMさんに呼んでもらったのだが、ちょっと緊張する。しかも金閣寺からのバスが、これまたなかなか着かない。時間ギリギリに川べりに着く。

 

そこから先斗町という細い路地を歩いて行く。昼間も観光客を中心に歩いている人が多く、ランチなどを出す店も沢山ある。そんな中で指定されたお店、長竹(http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000022/)に行くと、何と『準備中』の看板が掛かっていた。時刻は12時50分、この時間に準備中というと昼の営業はあり得ない。ということは私が約束の場所を間違えたか、日にちを間違えたことになる。

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一応恐る恐る戸を開けてみると簡単に開いてしまい、カウンターに大将がいた。『いらっしゃい』と言われたので、これから店を開けるつもりだと分かる。だがMさんの予約だ、と言うと、『そんな予約あったっけ?』と言われ、また焦る。『まあどうぞ』と言われたのでカウンター席に座る。あとで聞くと、最近は午後1時開店だそうだ。

 

このお店、こじんまりしているが、急須などの茶器がかなり置かれており、また中国茶、台湾茶関係の書籍なども沢山あった。『Mさんの知り合いというとおたくもお茶屋さん(京都でお茶屋さんと言うと意味が違うような気も)?』と聞かれる。それにしても約束の1時を過ぎてもMさんは現れない。どうしよう?お店には雑誌の取材が入っており、写真を撮っている。

 

他のお客さん、常連さんが友達を連れて入って来た。ようやくMさんが登場したのは10分ぐらい経った頃。何となくホッとした。茶葉入りの炒飯を注文。Mさんがおばんざいを2品頼んでくれたが、京野菜と味付け、もっと食べたくなった。何ともゆったりした中に、ちょっと緊張感のある食事、これもまた味がある。

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そしてデザート。和食のお店ながら『写真うつりがいいの、お願いします』と行った所、凄いパフェが出てきた。これにはビックリ。他のお客さんも写真を撮りだす。確かにこれは写真うつり抜群。どうしてこれが先斗町で出てくるんだ。お茶も茶葉が茶碗の中に入っていて、美味い。これはなかなかすぐれもののお店だと分かったところで本日のランチは終了となる。尚Mさんとは『来年グルジアツアーで』と言って別れたが、果たしてその再会はあるのだろうか。面白い茶縁である。

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