梨山に登る2014(8)台北 お茶屋巡り

5月28日(水)

中国人

翌朝、朝飯を探す。粥屋があったので、入って食べる。食べ終わってフラフラと外へ出て、横の店でマントウを買おうとしてハッと気が付く。あれ、粥のお金、払っていない。慌てて店に戻り、すみません、と言いながらお金を渡すと『ああ、戻ってくると思っていた』と。何と台湾的な!

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地下鉄で101に向かう。ここに来るのは何年ぶりだろうか。中国大陸からの観光客が大挙してやってくる。外では法輪功が座り込み活動をしている。台湾人は『法輪功がいいかどうか知らないが、ここでやって欲しくない』という意見が多いらしい。法輪功は大陸では邪教なので、大陸中国人に見せつけるために、観光客が多い場所をあえて選び、中国政府の非道ぶりを訴える。

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知り合いのJと会った。建物の1階のフードコートは満員だったが、何とか席を確保し、食事をした。でもなぜかJは食べなかった。『沢山並んでいるかいいや』というが、どうなんだろうか?複雑な心境でもあるのだろうか。

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食後、歩いて喫茶店へ行く。オープンドアの小さなお店。コーヒー専門店と言いながら、日本の煎茶などもある。と言っても日本から来たお茶ではなさそうが、とにかく抹茶に煎茶、台湾では認知されてきている。店は大変混んでいたが、何とか席を確保して座る。また小雨が降り出す。

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小楊

バスで科技大楼へ行く。ここで先日突然巡り合ったYさんとバンコックお茶会で一緒だったNさん(今年バンコックから台北へ)と合流した。小楊の店を目指す。3月にも行っていたので、すぐに行けた。だが電話しても小楊はいなかった。奥さんがいたので中へ入れて貰い、5階まで階段を上り、屋上の植物園?を見学する。

 

その内に小楊が戻ってきた。相変わらず飄々としている。この突然の空間にYさん、Nさん共に驚きながら座る。Yさんは茶盤に興味津々。3年前に連れて行って貰った完全有機栽培の四季春が出される。ああ、もう一度行ってみたい。武夷岩茶も懐かしい味。かなりまったりと過ごす。Yさんが働いていた台北のお茶屋さんの話題でも盛り上がる。お茶はアートか?

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その内、日本人Tさんの移住話となる。小楊が突然、送別会をやろう、と言い出す。今度の日曜日、永康街の店で。小楊の行きつけだという。Yさんが先日、シェフをやっている友人と行ったというと、『本当に美味しい料理を頼んでやるから来い!』と誘う。Yさんも負けじと『じゃあ、その日本人シェフも連れて行く』と言い出し、大宴会の予感。誰のための会だっけ?

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それからも散々お茶を飲み、鉄瓶に触れ、急須を愛でる。もっとここに居たかったが、日曜日の再会を約して別れる。すぐにタクシーに飛び乗る。台北の道は相変わらず混んではいない。

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遊山茶坊

向かった先はやはり3月にも訪問した遊山茶坊。距離が近いのでここを選ぶ。Nさんは早めに帰る必要があったが、今回はサッと見学するという前提で同行。一見さん、御断り。皆日本家屋に圧倒される。

 

楊経理はにこやかに迎えてくれ、案内をしてくれた。そしてお茶。この空間で飲むお茶はまた別の味がする。お腹が空いたと言えば、特別にデザートを用意してくれた。Yさん、大感激で、喜びまくる。確かにこういう空間でこういうサービスを受ければ感激するわな。Yさんは日本でこんなお店をやってみたいのかな。

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小型焙煎機が室内にあり、常に良い香りがする。お湯が沸く音が微かにする。周囲に音はなく、ただ庭の夕暮れを眺めるだけ。あっという間に日が暮れて、時間は過ぎて行った。帰りは歩いて地下鉄の駅まで。何となく余韻に浸る。

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