神の島久高を再訪して(6)伊良部 絶景とかめそば

5月20日(火)

5.伊良部島

搭乗券では搭乗できず

今日は初めて離島へ行く。Iさんから『離島ならまずは宮古でしょう』と言われていたので、宮古行きの航空券だけ手配していた。因みに那覇‐宮古のフライトはANAでも往復8000円、それなら偶にはANAを予約した。国内線に乗るのは実に久しぶりだ。

 

ゆいレールで空港へ。那覇空港国内線カウンターでチェックイン、搭乗券を貰って荷物検査を受け、スムーズに進む。ところがいざ搭乗となった時、ゲートに行き搭乗券を出すと『お客様 これではなくて』と言われてしまう。搭乗する時に搭乗券以外に必要なものがあるとは思いもよらない。『チケットの控えはありませんか?』と聞かれ、益々困惑する。何故?

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『バーコードが必要なんです!』なんだそれ?ではなぜ搭乗券にバーコードが付いてないんだ?『搭乗券は座席番号を確認するためにあります』、もう何が何だか分からない。何とかチケット控えを取り出すと『それです、それ』と言われ、機械を通して無事搭乗。それにしてもあまりに腑に落ちないので飛行機に乗り込んでCAさんに再度確認すると『他のお客様からも同様のご意見を頂くことがございます。私が責任を持ってご意見をお伝えします』ときっぱり言われた。正直英語でもBoarding Passと書かれたもので、搭乗できないのはここだけではないだろうか?いや、全てはバーコードだから?とにかくどう見ても理解できないし、もし外国人から質問されたら、何と答えるのだろうか?どう見ても日本は変な国、と言われるだろうな。フライトは順調で僅か30分で宮古に着いてしまう。機内では音楽を聞き、飲み物を1杯飲むだけ。あまりに呆気ないフライトであり、離島に行くワクワク感は全くない。

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タクシーでフェリーターミナル

宮古の空港は小さかった。降りてバスを探したが、街に行くバスは1日に4₋5本しかなかった。インフォメーションで聞くと、『伊良部島へのフェリーターミナルへ行くにはタクシーしかありません。バスに乗ったとしてもターミナルまでは行きません』と素っ気ない。何故そんなことになっているのだろうか?空港を利用する人はそれなりにいると思うので、これはタクシー会社の陰謀?ではなだろうか。

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仕方なくタクシーに乗る。宮古島は何ともひらべったい。このぐらいの規模の島なら多少の隆起はあると思うのだが、道を走っていてもどこまでも平たい。確か飛行機から見た島もそうだった。ここでは農業が可能だ。思っていた宮古のイメージとちょっと違い、意外だ。途中ヤマダ電機の大きな建屋に違和感。空港からターミナルまで行く道も2つある。どちらから行っても同じ距離だという。ではなぜ2つあるのか、分からないことが多いが、運転手さんに聞いている内にターミナルに着いてしまった。街らしいところは通らなかった。

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閑散としたターミナル、チケット買ってフェリーを待つ。伊良部島行は1₋2時間に1本はある。目の前に真っ直ぐな海が広がる。船は意外と大型。チケット買わなくても船内で購入可能。とてもラフな感じが良い。外をボーっと眺めていたが、何もない。そして20分で伊良部に着いた。

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伊良部のびらふや

フェリーを下りると何ともゆったりとしてムードが漂っていた。そして『びらふや』という札を持った男性がにっこり待っていてくれた。雷太さん、今日から2泊お世話になる、ゲストハウスのオーナーだった。何ともいい笑顔で迎えられた。『びらふや』はここから5₋6㎞はある、ということで迎えをお願いし、車に乗せて貰った。

 

島の外周道路に入る。『島で一番いい絶景ポイントへ行きましょう』と言い、突然車を下り、雑木林に分け入る。後に従うしかない。どうなることかと思っていると、突如海に出た。いや崖の上に出た。そこから見る景色は素晴らしかった。今日は曇りなのでまだまだの景色らしい。晴れなら海が完全に透けて見える。単なる送迎車ではない所が何とも好ましい。

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それから15分ぐらい車に乗り、びらふやに着いた。いい感じの1軒屋。居間があり、隣の部屋には2段ベッドがいくつか置かれている。その一つが割りあてられた。ここまでのアレンジは全て久高合宿で一緒だったHさんがしてくれた。実にのんびりした雰囲気が流れる。実は宮古へ行くことは決めていたが、どこで何をするかは沖縄入りするまで何も決まっていなかった。合宿で隣に寝ていたHさんが『それなら伊良部へ』と言ってくれ、フラフラとお世話になってしまったが、これはどう見ても正解だった、と確信した。

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そこへ新たな客が登場した。このGHでは基本的に自己申告した愛称で呼ぶ。彼は『キムニー』と名乗った。宮古でレンタカーを借りて、島に渡ってきたという。今は仕事をしていないので1か月ぐらいは沖縄で過ごすとか。人のことは言えないが、羨ましい。びらふやには以前も宿泊したとかで慣れた雰囲気。

 

かめそば

久高合宿で一緒だったOさんもHさんを訪ねてきていた。彼女も早々にびらふやにやって来て、話し出す。長野の穂高で働いていた時、我々が合宿でお世話になった人だ。今は自分でパンを焼いたりしているらしい。

 

このGHの周囲には民家はあるが、食事が出来そうな場所はない感じだった。聞けば歩いて5分ぐらいの所にそば屋があるというので、ランチを食べに行ってみる。かめそば、という名前の真新しいお店だった。お客はおらず、腰の低い、若いご主人が出てきて注文を取った。

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豆腐のそばを頼む。食べてビックリ、実に美味い。お店を開いて半年余り。地元の人ではないという。言っては怒られるが、あまり人もいないこの場所で、店を開く、どういう感覚だろうか。そして食べ物はウマイ、何だか狐につままれた感じだ。そばの横にはジューシーというご飯が付いている。雑炊と言われたが、混ぜご飯のようで、沖縄では基本的にこれが付いてくるらしい。

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Oさんと散歩した。途中で雲行きが怪しくなる。向こうからおばあが来たので天気を聞こうと思ったら、先方から『雨が降るかねー?』と聞いてきた。すれ違っても普通に会話がある。そののんびりした雰囲気が好ましい。気分がダラーっとしたところで、雨が振り出し、慌てて帰る。

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