神の島久高を再訪して(4)那覇 沖縄ミャンマー人会に飛び入り参加

5月18日(日)

4.那覇

ミャンマー人新年会に飛び入り参加

久高島合宿が終わり、フェリーで本島へ戻る。今回は大学の先輩であるNHさんと一緒と言うこともあり、昨年のこの合宿でご一緒した同窓のNIさんと引き合わせることにした。NHさんとNIさんはほぼ同じ時期に大学のキャンパスにいたが、語科が違うため、会ったことはないという。だがNHさんのご主人はNIさんの高校の先輩だということが分かり、不思議なご縁を感じる。

 

フェリーターミナルではかなり強い雨が降っていた。NIさんは車で迎えに来てくれており、濡れずに済んだ。有難かった。ところで今日はどこへ行くかと言うと、突然『沖縄県ミャンマー人会の新年会』に参加することになっていた。それはNIさんが急にその会からお誘いを受け、参加義務があり、我々にも機会が与えられたということだ。何だか面白い。

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車は雨の中、市内へ向かった。ある学校の校舎、その中で会は始まっていた。沖縄にミャンマー人がそんなに沢山いるの?とちょっと不思議だったのだが、会場ではミャンマー料理が振る舞われ、ミャンマーの人々が色々と世話を焼いてくれていた。ミャンマー人の会と言うより、ミャンマーのことを日本人に知らせる会、と言う雰囲気だった。老人から子供まで大勢の人が会場に集まっていて驚いた。

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ミャンマーの正月、水かけ祭りはタイと同じ4月に行われるが、今日の会は先月会場の都合で延期されたものだった。まさか我々を待っていたはずもないが、何ともご縁を感じる。久高のフェリーを下りると、そこはミャンマーだった、なんて何とも劇的。

 

ミャンマー料理はとても美味しかった。特に麺、スープは抜群、ミャンマーでもこんなに美味い麺は食べたことはなかった。同行したNHさんも驚いていた。ミャンマーの人が集まって作ったのだろうか、と思っていると、何とこの会の会長さんが那覇の安里市場にミャンマー料理屋さんを出しているとか。その会長さん、チョチョカイさんに話を聞くと『初めは仙台に行ったが、寒くてダメだった。沖縄は天気も人も暖かく、ミャンマー人にとって最高の場所』という。単に気候だけではなく、雰囲気も南国だからだろう。そして彼女は沖縄の大学で教育法を学び、ミャンマーに学校を建てたというのだ。『日本の教育をミャンマーで実践してみたい』と言う話、とても興味を持つ。

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会は、チョチョカイさんの挨拶、ミャンマーの歌と踊り、なぜかNIさんの多言語による歌唱(なぜNIさんがこの会に呼ばれたかはよく分かる熱演、バカウケ)、ミャンマーを知るクイズ、などが行われ、実に和やかな日本とミャンマー交流会であった。ここに我々が参加していることは不思議でもあり、必然でもあった。

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その後NHさん、NIさんと3人でお茶を飲む。同窓で、ほぼ同じ時期にキャンパスに居た、と言っても、三者三様であり、接点はあまりない(いや、NHさんは私の部活の先輩だから大いに接点はある)。沖縄でこの三人が出会う、というのも面白い。NHさんはイタリア語の翻訳が専門だし、NIさんはベトナム語を教えている。

 

Oさんと一杯

宿に帰る。書置き1つで置いていった荷物もちゃんと保管されていた。『ああ、帰ってくると思ったよ』とおばさん。その周囲には3人の台湾人おばさんがおり、台湾語でおしゃべりしていた。『あんたも話すかい』と言われたが遠慮しておいた。どうやら台湾と沖縄の間を行き来して商売している人たちらしい。

 

相変わらず雨が降っている。雨が降るとこの宿は実に湿っぽい。それでもWIFIが繋がるので、しばしネットを繋いだ。久高島ではネットはロビーのみで、かつ時間的な余裕は殆どなかったので、色々な処理をしていたら、時間はどんどん過ぎて行った。ネットに縛られた生活、と思いながら、現実から抜け出せない。久高はやはり幻か?

 

今晩は昨年も会ったラジオ局アナウンサーのOさんと会うことになっていた。指定された場所は意外と分かり難い。私はスマホなど持ち歩かないから、何とも良く分からないが、牧志の市場を抜けて住所を頼りに歩いて行く。そして何とかその飲み屋を見つけた。入っていくと、マスターとOさんが『よく見つけましたね』と。やはり分かり難い場所だったんだ、地元の人にも。まあご縁があれば見付かるもの。

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このお店、こじんまりしているが雰囲気は良い。常連さんが来る店、と言う感じだ。オーナーも沖縄の方ではなく、置いてあるお酒も内地の物が多い。『ビールはオリオン以外を飲みたいですよ、オリオンはいつでも飲めますから』という。そんな沖縄の人たちが来るのだろう。イギリスあたりのパブのように全てその場で現金精算。まあ日本なので、カウンターに2000円置いて飲む。これも面白い。つまみのセットが実に美味しかった。まあ久高のあっさりしたご飯の後なので、若干こってりしたものが欲しかったのだろう。

 

実は私は夕方宿で食べていた。久高の宿では昼ごはんとして、美味しいご飯を皮に包んで渡してくれていたが、ミャンマーの会の関係で食べることが出来なかった。しかしもったいないと思い、食べてしまったのである。昨年同様実に味わい深く、美味しかったが、相変わらずボリュームあり。夜はあっさり、酒を飲み、つまみだけで終わった。ちょうど良かった。今日の人生は上手く回っている。

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Oさんとは沖縄の現状、の話でも伺おうかと思っていたが、話があちこちに飛び、最後はミャンマー料理の話にまでなった。オーナーも安里にミャンマー料理屋が出来たことは聞いており、一度行ってみたい、と言い出した。ご縁と言うものはやはり繋がるのだろう。店に常連さんが何人かやってきた頃、退散した。雨は上がっており、スッキリしていた。沖縄そば、と書かれた看板を見ると食べたくなったが、体調も考え自重した。

 

1 thought on “神の島久高を再訪して(4)那覇 沖縄ミャンマー人会に飛び入り参加

  1. 沖縄には民放中波ラジオが2局、ラジオ沖縄(ROK)と琉球放送(RBC)があります。私はROKに足掛け17年パーソナリテイーでお世話になりました。

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