ある日の台北日記2024その4(5)阿里山観光

5月1日(水)阿里山観光

ぐっすり寝たので寝起きが良い朝。外へ出ようかと部屋を出ると、そこは既に良い感じで風景が見られた。気分が晴れやかになる。朝は夜よりもさらに涼しい。昨晩は大雨が降ったらしい。ボーっとしていると林さんが迎えに来てくれた。また店舗へ行く。朝ご飯はこちらで頂く。細い麺に海苔スープ。これがまた美味い。幸せな朝。

夜半の大雨で今日の茶摘みは無くなったという。茶畑に行くのもちょっと危ないといい、林さん夫妻は我々を阿里山観光に連れ出してくれた。阿里山には何度も来ているが、実は山の上の方の観光地に行ったことはないので、有り難い。30分ぐらい車で上っていくと、そこにゲートがあり、その上は観光客用だった。本日は5月1日の旗日、大勢のお客が来ているのかと思ったが、大雨のせいか、はたまた1か月前の地震の影響か、人は非常に少なかった。曇りということで、涼しくて歩きやすい。

そこからミニバスに乗り、また上へあがっていく。そして阿里山鉄道の線路が見える。そのあたりから森林を下っていく。人もほぼいない我々だけの空間。静かさ、木の香り、ささやかに吹く風、何とも不思議な雰囲気を味わって歩く。途中日本人の年配者とすれ違う。それにしても木々がまっすぐに伸び、しかも高い。一体いつからこの光景は存在しているのだろうか。標高2300m、日本時代の日本人も見たのだろうか。

随分下った気がする。水が流れている。線路が見てくる。阿里山鉄道はここ数年全面開通していないが、観光客用に一区間だけ乗車できるようになっていたので乗ってみる。古い感じの車両、よく見ると昨晩食事をしていた外国人家族と再会した。何とウクライナから来たという。電車の乗り心地を味わう間もなく、終点へ。

そこからまた車に乗り、奮起湖へ行く。何と林さんの知り合いの店で奮起湖弁当を頂く。観光客用に買うと高い(5年前で180元?)が、地元民用だと僅か100元で立派な弁当が出て来る。そこから老老街と呼ばれるさらに古いエリアを歩く。そこには100年以上前に建てられた店舗が残っており、コーヒーを飲みながら、話を聞く。ここは日本時代に開発され、第2次大戦中には米軍に爆撃された跡が残っていた。日本軍にとっても重要拠点だったのだろう。そこで飲むコーヒーは格別だったが、コーヒー価格はかなり高くなっており、台湾はお茶、という従来のイメージはすでに崩れている。

車は林さんの店に戻った。お茶を飲んでいるとお客さんが現れ、かなり大量に茶を買い込んでいる。そして彼らは車で嘉義に降りるというので、そこに便乗させてもらい、石棹を離れた。別れる時はあっと言う間だった。林さんには本当に世話になった。1時間ちょっと車に乗ると嘉義市内に降りてきた。まずは彼らがお茶を包装屋に持ち込んでいく。パッキングして、小売りするのだろうか。それから台鐵嘉義駅で降ろしてもらう。

ここから自強号に乗って今日は台中止まりとなる。昔は混んでいた自強号だが、今はかなり空いている。1時間ちょっとで台中駅に着き、駅前の宿に入る。私はこの付近の宿にいつも泊まっていたが、今回の宿は初めて。かなり安かったのでどうかなと思っていたが、何とかなりきれいでしかも広い。日本のGW中で、日本人も結構泊まっていた。偶には色々と泊まってみないとその変化は分からない。

夜も8時を過ぎたので、近所のベトナム料理へ入り込む。この周辺、夜は本当に食べる所も少ない。仕事が終わった東南アジア人が夕飯を食べる所となっているようにも見える。フォーと炒飯でゆったりとした夕飯となる。昨日はよく寝たので、部屋に戻っても写真の整理などに勤しむ。

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