ある日の台北日記2024その4(3)豪華な手抓飯

街中で、天井の高い、きれいなカフェに寄る。60年前は雑貨店だったと書かれており、何と糧票が展示されていた。中国で糧票を見たことはあったが、台湾にもあったのか。まあ日本でも米配給券が存在していたのだから、不思議はない。切符を切るパチンも飾られているのは何となく懐かしい(日本の鉄道を思い出す)。

前回来た時も入った、異域故事館にも連れて行ってもらう。今日はお祭りなので観客が多い。そして泰緬の歴史に詳しい、国旗屋の老板が説明をしている。ここに展示されている資料、見返す度に発見がある。それは私がまだこのエリアの歴史に精通していないということだろう。Aさん、Uさんもそれぞれの観点で、興味深そうに眺めている。すぐにもチェンマイに戻りたくなる。

昼を大分過ぎてから、食事の時間となる。その理由は食堂の人々がモスクのイベントに参加していたため、用意する時間が無かったことによる。そして何と出てきたのは、「手抓飯」だった。それも見たこともないほど豪華で、量も半端ない。ウイグルではポロと呼んでいたピラフのようなものだけでなく、揚げ物、煮物、野菜などがきれいに盛り付けられており、インスタ映えもすごい。

ラープが何とも美味い。これは特別に予約して作ってもらったらしいが、一人400元は安すぎる。腹がくちるまで食べ続けたが、ついに食べ切れず。そこへスープ、フルーツ、デザートまでやってきたのでもう完全に降参だ。こんな豪華な料理、タイ北部にもあるのだろうか?是非探してみたい。

夜のイベントも見るために残る人々と別れて、一人バスに乗って中壢へ戻る。ちょうど国光号の台北行きが出る直前だったので走って乗り込む。後はぐっすり休む。昨日からちょっと疲れた上に腹が一杯過ぎて眠い。日がちょうどくれる頃、台北駅に着く。重い体を引きずりながら帰る。翌日は完全休養日となる。

4月30日(火)阿里山石棹へ

今朝は早くに起きて、荷物を纏めて桃園空港に向かう。台北駅まで行ったが、MRT空港線までの道のりが長い。台北駅から乗るのは何と初めてかも。空港第一ターミナルで降りるが、空港までも意外と長い。何とか空港に上がり、まずはシムカード購入へ(もうすぐ30日が切れるが、山中では買えないので)。ところが中華電信のブースだと思ったところは間違いで危うく違う会社のシムを買う羽目に。山の中でNTT、いや中華電信一択だと思い、少し戻って中間電信オフィスで無事購入。

Kさんと待ち合わせていたが、なんと出口では見逃し、既に両替を終えてWi-Fiルーターを借りていた。朝のフライトがかなり遅れたという情報だったので油断してしまったが、無事合流。そしてすぐにMRTに戻り、桃園方面へ。ただ乗った車両は、次の空港第2ターミナル止まり。意外と難しいぞ。

何とか高鐵桃園駅まで来て、走って高鐵駅へ。実はあと5分で南行きの列車は出てしまう。出来ればこれに乗っておきたいと急ぐ。自販機で切符を買って、ホームへ滑り込むと、列車も滑り込んできた。ただ席はバラバラ、しかも真ん中席しか開いていない。隣の女性は駅弁を買っている。何と日本人女性の一人旅だったが、彼女は私が日本人とは気が付かなかっただろう。

1時間ほど乗って嘉義駅までやってきた。ここから阿里山行バスに乗るのだが、まだ時間はある。それでも確認のためバス停に近づくと、タクシーの運ちゃんが声を掛けてくる。外国人も数人いるが、皆バスを待っている。こういう時に、一人旅はつまらないが、話し相手がいると、すぐに時間は過ぎていく。この駅からバスに乗ると故宮南院にもすぐ行けるようだ。

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