ある日の台北日記2024その3(1)潮州料理を食べに行き

《ある日の台北日記2024その3》  2024年4月18日₋4月29日

今回は引き続き台北での活動。どうしてもご飯を食べる話ばかりになるが、これもまた仕方がない。

4月18日(木)広方園へ

ちょっと疲れてきたので、お休みする。だが腹は減る。昼は近所の弁当屋へ行く。12時過ぎているのでかなり混んでいる。どうしようかと思っていると、何と2階があることを発見した。2階に上がるとかなり広いので驚いた。上まで弁当を持ってきてくれ、出汁の効いた味噌汁も自由によそえる。ここのご飯は悪くない。これからはここで食べよう。

午後はMRTに乗って双連へ。1年ぶりの広方園へ行く。新しい店員が座っているなと思っていたら、何と袋詰め待ちのお客さんだった。湯さんとはいつものようにお茶の歴史の話で盛り上がる。台湾には外に出ていない秘められた歴史がいくつもあるものだ。プーアル茶の歴史について聞くつもりだったが、時間切れに終わる。

4月19日(金)潮州料理を食べに

台湾白茶の歴史調査が難航していた。文献や統計資料にはない話なので、調べようもない。イライラすると腹が減る。久しぶりに安い弁当屋へ行く。相変わらずの大盛りで、大盛況だ。昨年より10元上がって80元になっているが、それでも安いので、11時には老人たちで溢れかえっている。

夕方また外へ出た。今晩は先日ミャンマー街、そして政治大学で一緒だったUさん、Aさんと潮州料理の店に行くことになっていた。台湾には潮州料理の店は沢山あるが、今やどこも高級店。そうでなければ戦後外省系潮州人が持ち込んだ料理であり、戦前から居る潮州人の料理屋はすでに消えてしまったと昨年認識していた。

今回は恐らく外省系ではあるが、その中でも潮州人が集まると言われた店を訪ねた。1960年創業とあるから間違いはない。汕頭の文字も見えている。店自体は改修済みなのか、とてもきれいで拍子抜けした。沙茶牛肉乾麺がお勧めらしい。沙茶の由来も諸説あり、その歴史は難しい。取り敢えず牛肉は美味しい。店に来る人も、勤め人が帰りがけにさっと食べて帰るファーストフード店のような感じで、潮州人が集まって食べているという雰囲気はない。まあこれが現代台湾の潮州だろう。

食後デザートを食べに行く。ところがその老舗は客が外まで溢れていて、断念。後で聞けば、ここはインドネシア華人が始めた店だとか。台湾にはまだまだ知らない複雑な華人の歴史がある。近くのおしゃれなカフェに入り、話し込む。このメンバー、いつまでも話し続けられるのが良い。気が付くと11時半を過ぎていた。もうMRTもバスもない。『歩いて帰れば』と軽く言われて、歩き出す。夜風が気持ちよい、ほぼ人がいない道を歩く。こんなことは最近なく、新鮮な夜だった。

4月20日(土)上海料理を食べながら

週末は外に出ないでお勉強、は今回完全に崩れている。今日もまた出掛ける。同じ時期に上海に留学し、今も付き合いが続いているBさんと会うために。今回は懐かしの上海料理を食べようということで待ち合わせたが、店は開いているのに、店の外にBさんがいた。何と店主一家は海外旅行から今さっき戻ったばかりで、今日は臨時休業だという。今店で食べているのは、家族の食事だと説明されると諦めざるを得ない。

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