ある日の台北日記2024その1(1)いきなり地震に見舞われる

《ある日の台北日記2024その1》  2024年4月2₋10日

昨年3年ぶりに訪れた台湾。今年は少し時期がずれたが、またやってきた。もう台湾ではあまりやることもないか、のんびりしようかと思っていた矢先、事態は動いた。ここから2カ月、実に様々な体験をした台湾となった。やはり、台湾は面白い。

4月2日(火)台北到着

何だか久しぶりに海外へ行く気分。さくらを見てからゆっくり行くつもりが、何と桜はまだほとんど咲いていない。何だかちょっと気分が萎えるが、これもまた運命。新宿からバスで羽田へ着くと、まだ搭乗3時間前だったが、運よくエバ航空のカウンターは開いており、保安検査場も朝の混雑は終わっていて、あっさり通り抜けた。

フライトも順調で、機内食を美味しく頂き、名探偵コナンを見ている内に松山空港に着いてしまった。当然昼間の空港は空いており、イミグレを難なく通過。だが荷物が出て来るのを待って間、パスポートを確認すると、入国スタンプが見当たらない。廃止されたのかと職員に聞いてみると『そんなはずはない』と探してくれ、なんと見付け出してくれた。そのスタンプはすごく小さく空いていたスペースに見事に押されている。素晴らしい。ボケ老人の始まりだ。

外へ出ていつものシムカード購入と両替(古い米ドル札)を終えると、Tさんが待っていてくれた。いつものように大家さん(知人)が帰宅するまでの間、時間があったのでTさんに来てもらい、空港内で話を聞いた。彼女は台湾内のタイ・ミャンマーからの移住者村に詳しい。今回は何か所かへ行ってみようと思っており、たくさんの情報を得た。幸先が良い。

夕方6時前に連絡があり、タクシーでいつもの場所へ向かう。以前はMRTで大きな荷物を抱えていったが、今やその気力はなく、タクシーを使う。ものすごく優しい華語で行き先を告げると、運転手も優しい華語で返してくれる。15分ぐらいで到着。料金は1300円ぐらい(よく見ると空港使用料が250円ぐらい含まれている)。この料金なら有難い。

本日大家は急な会食があり、同じ建物内の知人に鍵を預けたらしい。ビルの7階、エレベーターで重い荷物を運ぼうと思ったが、何と故障中で動かない。上には待っている人がいるので焦っており、仕方なくその重い荷物を抱えて?7階まで階段を上る。途中で息が切れ、喘ぐように上る。汗だくで苦しい。10分ぐらいかけて上ると、『やっぱり止まっていた?』と聞かれ、へたり込む。

その人はすぐに補修会社に電話を入れてくれたようで、荷物を整理して30分後に見ると、既に復旧していた。これで何とか夕飯にありつける。夕飯はもうあそこしかない。いつもの麵屋で牛肉湯肉絲麺を美味しく頂く。そこでふと思い出す。私は観光客用のくじ引きを登録していたが、空港で引くのを忘れていた。何となく今日は当たりそうな気がしたのでMRTに乗り空港まで引き返した。だがくじは無情にもハズレてしまい、バスでトボトボ帰る。

4月3日(水)地震に見舞われる

翌朝はタラタラと目覚め、朝ご飯は何を食べようかなと椅子に座り考え始めたその時、思いもかけない揺れが来た。その揺れは長く続き、一時は体のバランスを維持するのも大変な状況で驚いた。これは2011年に東京で体験して以来の揺れだった。慌ててテレビを点けると花蓮方面が震度6強と出ている。その後も余震が続いており、かなり危険な状態だと思われたので、テレビの前でじっとしていた。

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