メーサローン茶旅2011(1)ソンテウで行く

《メーサローンお茶散歩2011》   2011年12月27-29日

12月27日(火)   1. メーサローンまで   バスの旅

Tさん夫妻に車で送ってもらい、難なくバスターミナルに到着。バスを探すと既に人がかなり乗っていた。遅れたかと思ったが、それは8時半のバス。私の予約は9時。乗せてもらえなかった。

仕方なくトイレへ。3b取られるが、中はきれい。ゆったりと過ごし、出ようとして手を洗う場所に女性を発見して唖然。私は男女を間違えたのか、どうしようかと。しかしよく見るとその女性は男だった。というかどちらか判別できないが、私がいるトイレは明らかに男子用。ホッと胸をなでおろすと同時に、これがタイのニューハーフかと、その艶やかさに驚く。

グリーンバスは座席指定で、2列2列。座席の間隔も狭くはない。先ずは快適と言えよう。何しろ初めて気が付いたが、私はタイでバスの旅をしたことが無い。字が読めないし、言葉もしゃべれない。でもどうやらそれは杞憂。

9時定刻にほぼ満員の乗客を乗せ、出発。女性がマイクを持ち、タイ語で挨拶を始める。後で私の所へ来て、英語で繰り返してくれた。どうやらこのバスに乗る外国人は私一人のようだ。途中で2人乗ってきたがバス会社の社員。原則はノンストップでチェンライまで行くらしい。

30分ほど平地を走ると山登りが始まる。僅か180㎞に3時間掛かるのはこのせいか。いや、このバス、中国の基準から言えば、相当の安全運転でもある。山には棚田もあり、景色が良い。道路は舗装で問題はなく、快適。1時間半ほどで山を下り、トイレ休憩となる。

この休憩所の売店、色々な物を売っている。ランプーンのSさん農園で頂いた、龍眼の他、名前を忘れてしまった沢山の物が置かれていた。農産物はこのようにして、売られていくのかと、今更ながら感激。

バスの乗り換え

チェンライが近くなると、ぽつぽつと降りる人が出て来た。バスターミナルに入ったので私も降りようとすると、まだと言われる。ここは郊外のターミナルでもう一つ市内のターミナルがあるらしい。15分ほどで市内に近いターミナルへ到着。時間は到着予定時刻通り。これは凄い。

車掌さんに「メーサローン」と告げると、直ぐに誰かを探してくる。きっぷを買うのかと思えば、そのニーちゃんに連れられて、そのまま小型バスへ。私の荷物はあっと言う間に屋根に上がり、既にほぼ満員の車内に放り込まれる。恐らく全員タイ人。若者が多い。どこへ行くのだろうか。

このバスは先ほどと異なり、スピードを出す。車掌の姐さんに25b徴収される。彼女は客である現地の男性(恐らく彼氏)といちゃいちゃしており、如何にもタイらしい。そして30分で私は降ろされる。姐さんが「メーサローン」と辺りに声を掛けるとオジサンが出て来て、私の荷物を引いてソンテウへ。ここがメイチャンらしい。外国人でも、言葉が出来なくても行先さえ告げられればスムーズに乗り換えられる。

ソンテウには既にかなりの人が乗っている。民族衣装を着ているお婆さん、ジーンズの可愛らしい女の子たち、そして一目で西洋人と分かる男性が子犬を抱いていた。皆街で大量に買い物をしたらしく、車内は野菜やプラステック製品で足の置き場がない。満員で出発。またかなり速度が遅くなる。30分以上走り、ようやく山登りへ。

メーサローンへ

ここは5年半前に通った道。しかし車で登るのとソンテウでは雰囲気がまるで違う。やはりここの山登りはソンテウが良い。隣のおばさんは途中で腰でも痛くなったのか、立ち上がり、何と後部の空いている所から身を乗り出し、手すりにつかまって運動している。風が爽やかでよいが、私にはとても出来ない。

1時間以上走った所で、休憩に。休憩があるとは知らなかった。ここには数台のソンテウが停まっており、行先ごとに分かれるらしい。我々のソンテウは他の車両の到着を待っている。ドイツ人に話し掛けてみた。トイレはあるが、その辺で一緒に用を足しながら。

彼は1年前からメーサローンが気に入り、住んでいる。現状ビザはなく、14日に1回、メーサイヘ出向く。メーサイの向こうはミャンマーのタチレイであり、出国入国を行っている。現在の家は1か月3,000b。仕事はしていない。レストランを開きたいが今の住まいは場所がよくないらしい。メーサローンには他にも外国人が住んでいるようだが、よくしらないとのこと。

結局30分ほど待たされ、ようやくほかのソンテウが到着して出発。何と乗車したのはドイツ人とそのパートナー、そして私の3人だけ。後の人はバイクでどこかへ行ったか、他のソンテウに乗り込んだようだ。道に桜がちらほら。ここはタイの桜の名所。とは言っても日本のように道の両脇に咲いているような所はなく、本当にヤマザクラがちらほら。

そしてドイツ人も降りて行き、私一人が残される。それでも行き先が決まっているので、安心。メーサローンビラ、ようやく到着した時にはチェンマイを出発してから6時間が経過していた。メイチャンから乗ったソンテウは100b。高いのか安いのか。

2. メーサローン  (1)5年半ぶりの再会

5年半ぶりにメーサローンビラに入る。雰囲気はそれほど変わっていないが、ホテルの下にある茶工場の前で数人の少数民族が民族衣装で民芸品を売っていた。従業員が出て来て私の荷物を2階へ運ぶ。頭の上に荷物を乗せるのはミャンマースタイル。


 

2階の食堂は前回と違い、大勢の人々が食事をしていた。受付には懐かしいミンさんが座っていた。彼女は私を見て一瞬戸惑い、「予約した人?」と聞く。私が首を振り、5年半前に来たと告げると、輝くような笑顔で迎えた。何となく覚えてくれていたようだ。

部屋は安くて良いと告げると1泊、600bに。前回は上の方の良い部屋であったが、上り下りが大変。安い上に便利でよかった。「最近どう?」と聞くと「何も変わってないよ」と言う。確かに全体的な雰囲気が同じだが、インターネットはWifiだし、結構進歩している。腹が減ったのでチャーハンを頼み、搔き込む。チキンが上に載っておりウマい。

前回は7月の雨季でお客が少なかったが、今は観光シーズン。年末休みでもあり、お客が多い。西洋人もいるが、タイ人観光客が相当に増えている。「彼らは最近お茶の効能に気が付き始めた」と言う。血圧を下げる、血糖値を抑えるためにも、お茶が良い。観光でホテルに泊まる、食事をしたついでに買っていくらしい。内需拡大。

部屋は簡素なツインだが、中国製の湯沸かし器を導入。瞬時にお湯が沸く。ここメーサローンは特に夜が冷えるため、ホットシャワーは必須。ここも改善されていた。





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