何となくプノンペン2014(4)カンボジアを目指す若者たち

王宮など

午後は時間があったので、プノンペンを散策した。メコン川沿いに王宮を目指す。3月のプノンペンの日差しは強い。こんな時期に歩いている人間は少ない。汗がどんどん出る。歩みが自然とゆっくりとなる。それでも前に進む。何をやっているんだろう、などとは思わない。

 

メコン川は風が強いのが救いだ。王宮前の広場には日本、韓国、北朝鮮の国旗が仲良く並んでいた。こんな光景、日本では絶対にないだろうな。それにしても河沿いは気持ちが良いほど、広々としている。

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王宮の入り口が分からず迷う。先ずは昔も行ったことがある博物館を見学した。見学というより休憩だったかもしれない。確かに疲れを覚えていた。中庭が広く、廊下沿いには仏像などが展示されている。そこは風が良く通り、しばし休む。観光客は中国人と韓国人が多い。王宮はよく整備されていてきれいだが、あまり見どころはない。横には仏塔などがあり、ちょっと眺めていたら、のどが渇いた。飲み物を売る人がいたので近づくと何と中国語で話し掛けられ、ビックリ。そのくらい中国人が多いということか。

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王宮を出るとすぐにブルーハウスというカフェが見えた。とまこさんがここのドーナッツが美味しいとメールしてきていたので、入ってみる。とても静かで涼しくてよい。まるでオアシス。小型のドーナッツも美味しく、WIFIも繋がり、気分よく休息。

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それから河沿いのカジノホテルを見学。17年前に初めて来た時は船上カジノを見たが、今はちゃんとホテル内にカジノがある。そこだけがマカオのようになっているが、平日の昼間のせいかお客はあまりいなかった。中国人観光客などがここに出入りしていそうだが、どれほどのお金を落とすのだろうか?

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6月末オープン予定のイオンモールの現場にも行ってみる。だが3か月後のオープンにしてはまだ外壁もちゃんとできていない。これでオープンできるのかちょっと心配。でもカンボジアのこと、何事もスローペースで何とかなるのだろう。カンボジアを生産基地ではなく、消費地として考える、これは間違った選択ではないと思うのだが、果たしてどうだろうか?

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時代屋

歩き過ぎてかなり疲れる。一端ラブホに戻り休息。あまりの熱さの中、3時間も歩いたので、疲労がたまる。熱いシャワーを浴び、エアコンを全開にして、体を冷やす。気持ちは良いが、だれる。

 

2時間以上休んでいると疲れてはいるが腹は減る。昨晩中華レストランが近くにあると聞いたので出掛けてみたが、場所が分からない。もう歩くのは嫌だな、どうしようかと思っていると、『時代屋』という看板が見える。日本飯屋だ。思わず入ってみる。

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店は広かったが、お客は少なかった。日本人従業員がおり、日本的な雰囲気が漂う。どてカツ丼というメニューが目に入り、頼んでみる。なかなかイケル。これは名古屋辺りの食べ物か。ビールを飲んでこれを食べて5ドル。まあまあか。

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お客にはカンボジア人もおり、ビールを飲みながら焼き鳥を頬張っている。カンボジアには貧しい人もいるがかなり裕福な層も結構いることは前回学んだ。彼らがこのような店を支えていくのだろうか。そういえばこのお店、昼間歩いたどこかにもあったような気がする。あとで調べてみると確かにここは2号店。プノンペンでは有名な日本食レストランであった。こんなのがあると住んでいても楽なんだろうな、と思う。

 

たかやん

8時過ぎにコニーバーへ行く。今日はたかやんがいたので、少し話す。彼はプノンペンの日本人、特に若者の間では人気者で、彼を目当てにバーをやってくる人が後を絶たない。カウンターに座ってみていると、何人もの若者が彼に話し掛けている。このバーの目的は日本人の相互交流であるらしい。場所は少々不便だが、確かに打ってつけだ。

 

場所は敢えて不便な所を選んだという。『便利な場所で成功しても当たり前。不便な場所でうまく行ったら、本物』と考えている。その為には色々な工夫が必要だし、現地の仕来りともうまく付き合う必要がある。彼の人柄がそれを乗り越えさせているようだ。このバー以外に焼き鳥屋も開業しているようだ。

 

彼は別にカンボジアだけに興味があるわけではないらしい。自分がしたことがあれば、アフリカへでも行く、という。お客も日本人だけでなく、カンボジア人からも好かれている。このような若者がアジアへ、世界へ出ていくとは良いと思う。口先だけではなく、先ず行動。いいな。

 

最近は日本で若者向けに講演会などもしているらしい。『カンボジアで起業するには』『アジアで働くということは』など、結構人気があり、沢山の若者が関心を持って聞きに来る。日本に閉塞感を持つ者は多い。しかしこれまでは他のオプションがなく、その閉塞感に押しつぶされてきた。これからは時代が変わる。その舞台としてカンボジアは適しているという。確かに自由があり、やろうと思えば何でもできそうな環境がある。

 

たかやんスペシャルという飲み物を作ってもらった。特にレシピもなく、その日の気分と相手を見て適当に作るらしい。この飲み物がこのバーを物語り、たかやんそのものを物語っている。面白い。

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