ある日の台北日記2018その3(1)面倒なLCC

《ある日の台北日記2018その3》  2018年10月30日-12月5日

今年最後の台湾滞在。と言っても1か月以上の長丁場であり、さほどの意識がある訳ではない。今回は高山茶及び鉄観音茶の調べが優先であり、その延長で厦門にも行くことにしていた。何か成果がえられるだろうか。

 

10月30日(火)
台北へ

成田発午後1時の便、というのは、意外と厄介だ。2時間前に空港に着くとして、家はその2時間半前に出る。ということは8時台のラッシュとぶつかる。ラッシュ時に大きなスーツケースなど持って電車に乗り込むのは、どうも気が引ける。というか、乗るのが難しい場合もあるので、京王線では各駅停車に乗ることとなる。すると、更に早めに家を出なければならず、そうなるともっと混んでいるという悪循環。どうすればよいのか、いつも迷う。

 

8時半頃の各駅停車はそれほど混んでいないので、まずはこれに乗り、いつもの路線で成田空港に行くと、11時より前には何とか到着した。しかし今度はLCCバニラ航空の超絶残念なサービスに出会う。チェックインは出発の2時間前からなのだ。既に長蛇の列が出来ている。そして既に荷物チェックで激しくクレームする人がいる。ああ、やはり乗らなければよかった、と思ってしまう。

 

私も自分の荷物の重さが気になり始めた。出る直前に幾つもの物を押し込んでいたからだ。秤があるので計ってみると、預け荷物が23㎏近くになっている。これでは重量オーバーで追加料金は必至だ。そこで出来るだけ手荷物に切り替えてみると、ほぼ制限内に双方とも収まり、追加料金を免れる。20㎏の預け荷物で1か月超の滞在は厳しい。

 

チェックインは前よりはスムーズになっており、30分ぐらいで終了する。だがそこから10分間はこの付近にいろ、と言われてしまう。もし荷物に何か禁止の物が入っていたら、呼び出すというのだ。そもそも2時間に並んで30分+10分の時間を使ってチェックイン。それから出国審査と税関検査があるのだから、あっという間に搭乗時間が来てしまい、お土産を買うのも大変だ。

 

何とか搭乗ゲートまで来て待っていると、何だか中国語しか聞こえない。しかもその中国語、どう聞いても台湾人ではなく、北方中国人の言葉なのだ。何故だろうかと思い、搭乗券を見直すと、何とゲートが同じ番号でもBとかCとかあり、私はハルピン行きの前で待っていたのだ。慌てて反対側に行くと既に台北行きの搭乗は始まっており、危うく乗り損なうところだった。これからは何度も確認しよう。そして成田からハルピン行きのLCCがあることも分かり、いつか乗ってみようとも思う。

 

フライトは順調で、寝入る。食事などは出ないので、邪魔もなくこれはこれで有り難い。風の関係か、フライト時間は4時間もかかり、退屈ではあったが、こういう時間は考え事にも適しているので良い。しかしバニラの座席はLCCの中でも狭く感じるのは何故だろうか。

 

午後4時過ぎに桃園空港に着く。いつもは午後5時着が多いので、1時間早いと混み具合も違う。葉さんはまだ仕事が終わっていないだろうから、直接宿泊先に行くのは止めにして、台北駅にバスで向かう。駅のコインロッカーに荷物を預けるつもりだったが、ちょうど空きがなく、駅2階を散策することにした。

 

昔何度か来たことがあったが、2階は完全に変わっていた。特に日本食がかなり増えており驚く。親子丼からつけ麺まで何でもある感じだ。私は日本から来たので台湾食を探すと、フードコートがあり、そこで食べる。街中より料金は高く、地元の味という訳にも行かないが、便利であることは確かだ。その後宿泊先に無事到着し、日を終える。

 

10月31日(水)
ハローウィン

翌日は昼前に、いつものサンドイッチを食べに行く。ちょうど近くに幼稚園があり、園児が出てきて散歩かと思っていた。すると私が食べている店に皆がやってきて突然何かを叫んだ。店の女性たちがわらわらと出て行き、皆にお菓子を配り始めるではないか。そうか、今日はハローウィンかと分かる。

 

それにしても台北でもハローウィンとは。25年も前、香港に住んでいた頃、ハローウィンの夜に何も知らずにドアを開けると、子供たちが次々とやってきて、お菓子を強請られたのを思い出す。あの頃は何の制限もなく、夜10時過ぎでもやってきて、寝られなくて困った。

30年前に住んだ台北にはハローウィンはおろか、クリスマスもなかったように思う。バレンタインデーにチョコをくれるのは呑み屋さんだけで、普通は男が花をあげていた。だが今では、ハローウィンの夜には若者が騒ぐのだとか。東京もいつの間にか渋谷で問題が起こるようになったが、こういう商業的なイベントは、もう少し考えてやってもらいたい。煩いのは嫌いなので、この日は夜、外に出ずに過ごした。

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